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【土曜の注目新馬チェック】4.7億円馬の半姉が快勝!着差はわずかも星4つ!
2019/7/13(土)
鋭い末脚を駆使し完勝したギルデッドミラー
ギルデッドミラー(牝2、栗東・松永幹厩舎) 川田将雅騎手
父:オルフェーヴル
母:タイタンクイーン
母父:Tiznow
レース評価:★★★★☆
前半3F37.0のスローペースを道中4、5番手を追走すると、直線で鋭い末脚を駆使し前を捉えてみせた。上がり3Fは33.9。中京の芝マイル以上で上がり3F33.9以内の末脚を使い勝った馬は、ダービー馬ワグネリアンなど出世する馬が多い。
半兄ストロングタイタンは鳴尾記念1着。同じく半兄のミラアイトーンは現在4連勝中。短距離界の新星となりつつある。今年生まれた当歳(牡、父ディープインパクト)はセレクトセールで4億7000万円の値がつけられた。本馬はオルフェーヴル産駒の牝馬だけに気性も心配されるが、現状操縦性も良く、将来性は非常に高いと言えるだろう。兄ミラアイトーンが短距離馬となっているものの、今日の走りを見る限り距離はもっと長くても大丈夫。2000mまでは守備範囲と見る。負かした馬のレベルも低くない。また1頭、来年のクラシック候補が誕生した。
直線で一気に後続を突き放したマジックキャッスル
マジックキャッスル(牝2、美浦・国枝厩舎) 戸崎圭太騎手
父:ディープインパクト
母:ソーマジック
母父:シンボリクリスエス
レース評価:★★☆☆☆
五分のスタートを切ったマジックキャッスルが向正面で外目を追走すると、ゆったりした流れを意識して3コーナーから前から早めに進出。直線で後続を引き離して優勝した。少々ゆったりしたペースだったことで、着差が開きにくいことを考えれば、2着以下につけた4馬身差は決定的。勝ち時計1.10.3は水準級だろう。
母は桜花賞3着などマイルを中心に活躍した。兄のソーグリッタリングもマイルから1800mを中心に活躍。エプソムCで3着の実績がある。兄や母と違い、この馬は少々テンションも高く、現状は1400mくらいまでが適性となるだろう。騎乗した戸崎圭太騎手が「攻め馬の感触が良かったですし、スムーズな競馬ができました。良い雰囲気があります」と言うように、素質はある。今後使ってテンションが上がらなければ、上のクラスのこの路線で上位に顔を出してくるかもしれない。
自在性あるディアセオリー
ディアセオリー(牡2、美浦・高木登厩舎) 江田照男騎手
父:サムライハート
母:サイレントベッド
母父:ソウルオブザマター
レース評価:★★☆☆☆
好スタートからサっと4番手を確保したディアセオリーが、3コーナーから進出。前を早めに捉えて4コーナーで先頭に立つと、直線では馬場の外目をしっかり伸びて1着。残り800m地点からゴールまでの4Fは全て11秒台と息の長い末脚が求められる展開で、2、3着馬が後ろから進出した馬だったことを考えれば、中身のあるレースだったと言える。
叔父に札幌2歳Sや毎日杯を勝ったナムラマースがいる血統。兄姉はディアコンチェルトをはじめ、中央競馬でコンスタントに勝ち上がる優秀なファミリー。兄姉は気難しい馬が多く、競馬の形も限定的だったことを考えれば、この馬は上よりも素直で自在性がある。騎乗した江田照男騎手が「厩舎の評判通り素直な馬で、こちらの指示にすごく従順でした。現状で言うことがありません。向正面からのマクりにも上手く対応してくれましたし、最後まで頑張ってくれました」と話していた。中距離の持続力比べなら上のクラスでも戦えそうだ。
粗削りながら新馬勝ちしたマンバー
マンバー(牝2、美浦・中野栄厩舎) 丹内祐次騎手
父:ジョーカプチーノ
母:ベルモントヤマユリ
母父:アジュディケーティング
レース評価:★☆☆☆☆
6頭立てで行われた一戦。スタート一息だったマンバーは道中5番手を追走。4コーナーで外に持ち出されると一気に進出。直線では先頭に立ち、しぶとく伸びて1着。6頭立てだった割に勝ち時計は標準。粗削りのレースはこの先の伸びしろを感じさせた。ただし昨年、この開催で行われた同条件新馬とラップ、勝ち時計がほぼ一緒。勝ったジゴロはその後大敗続き。昇級即通用かというと厳しい面も残る。
母ベルモントヤマユリは中央ダートで準オープンまで出世し、伯父ベルモントアクターは南関競馬で17連勝を達成しており、パワー重視の母系を考えたら、この先時計の掛かる芝、もしくはダートに活路を見出すタイプかもしれない。
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