さらば大王…ダービー馬キングカメハメハが亡くなる

キンカメ

2004年の日本ダービー(G1)NHKマイルC(G1)を勝ったキングカメハメハが9日夜、亡くなった。18歳だった。

キングカメハメハは父Kingmambo、母マンファス、半兄に米G1・サンタアニタダービーを勝ったザデピュティがいる血統。

03年11月に安藤勝己元騎手を背に京都でデビュー。京成杯3着以外は1着とほぼ完璧な成績を残し、毎日杯1着後はNHKマイルCへ。2着馬を5馬身突き放し圧倒すると、続く日本ダービーではハイペースを力強く抜け出して、ダービーレコードで完勝した。

秋緒戦の神戸新聞杯も圧勝したものの、屈腱炎を発症。8戦7勝という戦績を残し引退、種牡馬入りした。

種牡馬入りしてからも快進撃は続き、ダービー馬ドゥラメンテレイデオロの他にも、短距離王ロードカナロア、ダート王ホッコータルマエ、牝馬クラシック三冠を達成したアパパネなど、カテゴリーを問わず活躍馬を送り出し続け、日本の競馬界に大きな足跡を残している。

近年は白内障に苦しみ、体調不良で種付けを休止するなどしていたが、先月30日に17歳で亡くなったディープインパクトに続き、早過ぎる別れとなってしまった。最終世代はこの春に生まれた当歳世代。順調なら21年夏以降にデビューとなる。

【現役時代の主戦・安藤勝己氏のコメント】
「種牡馬を引退したことで容態は心配していましたが、まさかこんなに早く、ディープインパクトを追うように亡くなるとは。ゆっくりと余生を過ごしてほしかっただけに本当に残念です。

ダービーを勝たせてもらった現役時代の走り、安心して乗れた背中が思い出されますが、後継種牡馬をしっかりと残して去った遺伝力にも感服しています。キンカメありがとう。ご冥福をお祈りいたします」

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