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【2歳馬情報】オークスを前に良血2歳牝馬が府中に集結!
2020/5/18(月)
新馬戦の足音が聞こえてきた。あと3週間もすれば、2歳新馬戦が始まる。今年も多くの良血馬が東京、阪神開催でデビューを予定している。
一方で注目なのは、秋の飛躍を狙う3歳馬。強豪との戦いを経て力をつけてきた良血馬たちを、厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介する。
◆2歳新規入厩
エリカポンシャン(牝、ロードカナロア×シャンドランジュ、美浦・国枝厩舎)
母の兄マーティンボロ(重賞2勝)、フレールジャック(ラジオNIKKEI賞勝ち馬)、母の弟スペードエース(現2戦2勝)。セレクトセール1億3500万円(税込)
トーセンインパルス(牡、ディープインパクト×シーリーコート、栗東・角居厩舎)
半兄イーデンホール(5勝)
ローウェル(牡、キズナ×アンティフォナ、栗東・斉藤崇厩舎)
半兄ラウダシオン(NHKマイルC勝ち馬)
グレナディアガーズ(牡、Frankel×ウェイヴェルアベニュー、栗東・中内田厩舎)
母は北米G1勝ち馬
シングマイハート(牝、ハーツクライ×シングライクバード、美浦・尾関厩舎)
半姉シングウィズジョイ(重賞2勝、エリザベス女王杯2着)、半兄フライライクバード(現2勝)
ファンタジーライツ(牡、ロードカナロア×カラフルデイズ、栗東・藤原英厩舎)
母は交流G2関東オークス勝ち馬
シュヴァリエローズ(牡、ディープインパクト×ヴィアンローズ、栗東・清水久厩舎)
半兄アジュールローズ(プリンシパルS1着)、ローズミラクル(4勝)
トーセンアラン(牡、キズナ×アドマイヤキラメキ、栗東・池江厩舎)
半兄トーセンスターダム(重賞2勝)、半姉センテリュオ(現5勝)
トーセンインパルスレイオブウォーター(牡、ディープインパクト×ノーブルジュエリー、栗東・友道厩舎)
母は6勝、全姉ノーブルカリアン(現3勝)。セレクトセール1億368万円(税込)
レーヴドゥラプレリ(牝、モーリス×レーヴデトワール、美浦・宮田厩舎)
母は紫苑S1着。母の姉レーヴディソール(阪神JF勝ち馬)、母の兄アプレザンレーヴ(青葉賞勝ち馬)、母の弟レーヴミストラル(G2を2勝)
ジャカランダレーン(牝、ラブリーデイ×ウリウリ、栗東・中内田厩舎)
母は重賞2勝。母の弟マカヒキ(ダービー馬)
アルマドラード(牡、キングカメハメハ×ラドラーダ、美浦・藤沢和厩舎)
全兄レイデオロ(G1を2勝)、レイエンダ(エプソムC勝ち馬)
5月23日
◆1勝クラス(牝馬限定)・カーネーションC(東京芝1800m)
カトゥルスフェリス(牝、ディープインパクト×ステファニーズキトゥン、美浦・藤沢和厩舎)
8月に新潟でデビュー勝ち。同日の新馬を勝った同厩サンクテュエールより評判は高かった。しかしサンクテュエールは後にシンザン記念を勝利。カトゥルスフェリスはアクシデントもあって休養が長くなり、復帰戦となった3月の1勝クラスも4着と奮わなかった。POG人気を考えると、何とか期間内に2勝目をあげてほしいところである。鞍上はルメール騎手。
スパングルドスター(牝、ディープインパクト×スタセリタ、美浦・藤原英厩舎)
半姉ソウルスターリング(オークス、阪神JF勝ち馬)、全姉シェーングランツ(アルテミスS勝ち馬)。3戦目で勝ち上がり。その後は馬体の回復が遅いため間隔を開け、スイートピーSから復帰のプランもあったが、無理せずここまで待った。 春のクラシックに乗ることはできなかっただけに、秋の秋華賞には間に合わせたい1頭。牝馬同士の1戦で2勝目を狙う。鞍上はデムーロ騎手。
◆1勝クラス・メルボルンT(京都芝2400m)
エカテリンブルク(牡、ブラックタイド×ファイナルスコア、栗東・友道厩舎)
ダービーに出走するワーケアとは、お互いの母が姉妹。現状はワーケアに後れを取っているが、萩S、すみれSで3着とオープン特別でも好レースを見せている。本来は東京の新緑賞に出走予定も、コロナウイルス拡大防止策で条件クラスの馬が関東へ遠征できず、ここまで出走を待つ形となった。1週前調教では、ダービー出走のマイラプソディに先着。これまで以上に仕上がりは良さそうだ。
アイアンバローズ(牡、オルフェーヴル×パレスルーマー、栗東・角居厩舎)
角居厩舎&猪熊氏のラインで、昨年のダービー馬ロジャーバローズの匂いも感じさせたが、青葉賞は見せ場なく終わりダービー出走権獲得はならず、このレースにまわってきた。2走前の自己条件では、ヴァルコスの2着。その勝ち馬は青葉賞で2着だから敗戦も仕方なし。青葉賞から中2週だが、疲れが無ければ1勝クラスで大崩れはあるまい。
ミレニアムクロス(牡、ハーツクライ×アドマイヤテレサ、栗東・斉藤崇厩舎)
全兄は豪州G1コーフィールドC勝ち馬アドマイヤラクティ。夏の新馬戦は5着も、次走で見事勝利。しかし裂蹄のため休養を余儀なくされ、5か月半ぶりの1勝クラスゆきやなぎ賞で、ヴァルコス(青葉賞2着)の3着と、いきなり好走して力を見せた。その後も馬の成長に合わせ、じっくり調整。ダービートライアルはスルーし、自己条件に照準を合わせた。2400mも合っており、前走以上の結果を期待したい。
◆1勝クラス・早苗賞(新潟芝1800m)
フィニステール(牡、キングカメハメハ×リトルダーリン、栗東・中内田厩舎)
昇級戦の前走は、休養で馬が成長し、馬体に幅が出ており、数字以上に大きく見せていた。結果は2着も、勝ったグランスピードに上がり最速の脚で迫った。ローカルの相手関係から落とせない1戦だ。鞍上は岩田望騎手。
フェアリーグルーヴ(牝、フェノーメノ×グルーヴィクイーン、美浦・高橋文厩舎)
馬名からも分かるように、名族エアグルーヴ一族の一頭。デビュー戦は9着も、間隔を開けて10キロ馬体重が増えた2戦目は、後方から差し切りを決め変身を見せた。前走から再度間隔は開いたが、前走以上にデキは良さそうなので、格上げ初戦から期待したい。
◆未勝利(京都芝1800m)
ラインハイト(牡、ハーツクライ×ピューリティー、栗東・石坂正厩舎)
半姉はオークスで2着。デビューから3戦全て3着。前走は勝ち馬から離されたものの、上がり33秒5の時計をマークした。その後は軽い脚部不安もあって休養。ここが復帰戦となる。1週前調教は終いが物足りなかったので、直前調教はよくチェックしておきたい。
5月24日
◆鳳雛S
ミステリオーソ(牡、パイロ×ミステリアスオーラ、栗東・武幸厩舎)
ダート1400mの新馬戦は3着も、距離を延ばして成績がアップし、1700mの未勝利戦は4馬身差の快勝。格上げ初戦も5馬身差圧勝。脚抜きのいい馬場ではあったが、それでも阪神ダート1800mで1分50秒台の時計は速い。再度時計勝負になれば、この馬の出番だ。
◆1勝クラス(東京芝1600m)
フェルミスフィア(牝、エピファネイア×フェルミオン、美浦・木村厩舎)
半兄にストレンジクォーク、アップクォークとオープン馬が2頭。昨秋の新馬を勝ち、1勝クラスの菜の花賞は2着と上でも通用。桜花賞出走権利獲得を目指したアネモネSは勝ち馬から1馬身差の3着と、惜しくも権利を逃している。平場戦を狙い、確実に2勝目を取りに来ている。鞍上はルメール騎手。
◆未勝利(東京芝2400m)
クロスキー(セ、ハーツクライ×リッチダンサー、美浦・国枝厩舎)
半姉バウンスシャッセ(重賞3勝)、コントラチェック(重賞2勝)、半兄ムーンクエイク(京王杯SC勝ち馬)。新馬戦は走る気が無く6着、2走目はダート戦出走も、砂を被ってやる気を無くしタイムオーバー。この血統らしく気性に問題があり、兄の4頭と同じく去勢手術を施しセン馬となり、ここが復帰戦となる。1週前はアーモンドアイと併せて併入。ムーンクェイクのようにセン馬となって大きく変身した馬もおり、これまで2戦を度外視して評価したい。
◆未勝利・牝馬限定(新潟芝1800m)
ブランシュフルール(牝、ジャスタウェイ×エレイン、美浦・大竹厩舎)
母系はサダムパテックなどが出ているファミリー。奥手の印象で、夏から秋にかけてからのイメージだが、前走も後方から追い上げ、勝ち馬から0.1秒差の3着と、未勝利クラスは現状でも勝ち上がれる力はある。まだ器用さに欠けるが、脚力はかなりのモノ。広くて直線の長いコース向きだ。
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