【2歳馬情報】皐月賞馬エポカドーロの半弟が藤沢厩舎に入厩!


いよいよ競馬の祭典・日本ダービーがやってきた。POG2019~2020シーズンもラストウィーク。来週からは2歳新馬戦がスタートする。

ラストウィークに勝ち上がりを狙う3歳良血馬、そして来週以降デビューを予定する2歳良血馬たちを、厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介する。

◆2歳新規入厩

ダイワパッション18(牡、ドゥラメンテ×ダイワパッション、美浦・藤沢和厩舎)
母は重賞2勝、半兄エポカドーロ(皐月賞馬)

タウゼントシェーン(牝、ディープインパクト×ターフローズ、栗東・矢作厩舎)
半兄ロサギガンティア(スプリングS勝ち馬)、スターオブペルシャ(6勝、阪神C3着)

サンデールーカス(牡、ロードカナロア×エンジェルフォール、栗東・清水久厩舎)
母の姉トールポピー(G1を2勝)、アヴェンチュラ(秋華賞勝ち馬)、母の兄フサイチホウオー(重賞3勝)。セレクトセール1億6200万円(税込)

アレンシュタイン(牡、ディープインパクト×フィオドラ、美浦・堀厩舎)
母はドイツオークス(G1)勝ち馬

パープルレディー(牝、ディープインパクト×メリッサ、美浦・奥村武厩舎)
全兄ミッキーグローリー(重賞2勝)、カツジ(ニュージーランドT勝ち馬)

レアリサンド(牡、ディープインパクト×ドリームオブジェニー、栗東・高野厩舎)
半姉ファンディーナ(フラワーC勝ち馬)、半兄ナムラシングン(3勝)

セブンサミット(牡、モーリス×シンハライト、栗東・石坂正厩舎)
母はオークス勝ち馬。母の兄アダムスピーク(ラジオNIKKEI杯2歳S勝ち馬)、母の姉リラヴァティ(マーメイドS勝ち馬)

ストゥーティ(牝、モーリス×リラヴァティ、栗東・奥村豊厩舎)
母はマーメイドS勝ち馬。母の兄アダムスピーク(ラジオNIKKEI杯2歳S勝ち馬)、母の妹シンハライト(オークス勝ち馬)

マイグッドネス18(牡、キングカメハメハ×マイグッドネス、美浦・萩原厩舎)
半兄ダノンキングリー(重賞3勝、ダービー2着)、ダノンレジェンド(交流G1勝ち馬)

5月30日

◆未勝利(東京芝1800m)

ノーエクスキューズ(牡、エピファネイア×シーディドアラバイ、美浦・和田正厩舎)
昨夏の新馬戦4着後は、蹄の不安もあり休養。久々となった2月の未勝利戦は、後方から追い上げてクロノメーターの2着に入線。そのクロノメーターは、次走黄梅特別を連勝。3着のロジアイリッシュは次走で勝利と、相手関係から価値ある2着である。その後も間隔を開け、ここが3戦目。2月の芝の未勝利戦に比べれば、この時期の未勝利戦は相手が楽なケースが多く、しっかり勝ち上がりたい一戦だ。

◆未勝利(京都芝1800m)

リズムオブラヴ(牝、ディープインパクト×ミュージカルウェイ、栗東・藤原英厩舎)
全兄にミッキークイーン(G1を2勝)がいる良血。昨年の7月には函館でゲート試験も受かり順調に進んでいたが、その後に骨折が判明。この影響で調整が遅れ、デビューをここまで待つ形となった。調教は終い重点で、まだ物足りない面もあるが、現状の未勝利戦なら能力で押し切って欲しい。

5月31日

◆オープン・白百合S(京都芝1800m)

ヒュッゲ(牡、ハーツクライ×ムーンライトダンス、栗東・友道厩舎)
未勝利、エリカ賞と2連勝。京成杯は2番人気の支持を集めたが、10着大敗。初の長距離輸送が応えたか、馬体がいくらか寂しく見えた。春のクラシックは無理せず、ここから再出発。馬体が戻っていれば好戦は可能だ。

レッドルレーヴ(牝、キングカメハメハ×ラストグルーヴ、美浦・藤沢和厩舎)
祖母に名牝エアグルーヴ、全兄にランフォザローゼス(重賞2着2回)がいる。前走のフローラSは7着。賞金的にオークスにも出走できたのだが登録すらせず、1週後の白百合Sに出走を決めた。前走後に少々不安が出たが、すぐに回復。前走がマイナス8キロで、長距離輸送がある今回は馬体重をチェックしたい。

プライムフェイズ(牡、ディープインパクト×アメリ、栗東・藤原英厩舎)
年末の新馬戦を勝ち、2400mのゆきやなぎ賞は9着大敗。一気に距離短縮した前走(マイル戦)は、2番手から抜け出し勝利。どうやら距離は、このあたりが良さそうだ。1800mの白百合Sは守備範囲で、勝ち負けは可能だ。鞍上は岩田望騎手。

◆1勝クラス(東京芝2400m)

ゼノヴァース(牡、ディープインパクト×リズムオブライト、美浦・藤沢和厩舎)
デビューから2戦は人気を裏切ったが、3戦目で初勝利。時計、勝ちっぷりともに上々で、続く京成杯も3番人気に支持。しかしマイナス12キロが響いたか、勝負処でガス欠を起こし9着。同コースの前走から2秒7も遅い時計でゴールした。能力は1勝クラスでは上の馬なので、立て直された今回は好レースが期待できる。

アンティシペイト(牡、ルーラーシップ×アンチュラス、美浦・国枝厩舎)
折り合いに難しいところがあり、抑えた2走前は大敗。戦法を逃げに切り替えた前走は功を奏して快勝している。奥手の印象があるルーラーシップ産駒。本格化はこれからだが、平場の1勝クラスなら現状でも通用する。

◆1勝クラス(東京ダート1600m)

ライフレッスンズ(牡、ロードカナロア×レジネッタ、美浦・堀厩舎)
母は桜花賞馬で、セレクトセールでは1億を超えた高額馬。故障でデビューが遅れ、5月9日の未勝利戦が初戦。経験馬を相手に見事な差し切りを決めた。POGで指名した人にとっては、デビューが間に合い、しかも勝利して嬉しかったことだろう。と思ったら、更にもう一戦応援できることになった。こうなれば連勝を決めてもらいたい。

◆未勝利(東京芝2000m)

アストンクリントン(牡、ハーツクライ×アスコルティ、美浦・宗像厩舎)
昨秋に一度入厩したが、まだまだ緩さがあったため放牧。再調整し、3月15日の中山・未勝利戦でデビュー。経験馬を相手に勝ち馬から0.3秒差の4着に入線している。叩いた効果で前走より調教の動きは良くなっている。半弟のアスコルターレ(2歳)は、坂路で終い12秒1の好時計を出し、新馬戦が待ち遠しい一頭。弟が先に初勝利では格好悪いので、兄もここで初勝利を挙げておきたい。

◆未勝利(京都芝2400m)

クレイス(牡、ロードカナロア×クリアンサス、栗東・藤岡厩舎)
デビュー戦は12着大敗も、使いながら良化を見せ、2戦目以降は7、3着。そして前走は、良血ヒートオンビートから少差の2着。3着には2馬身半差つけており、未勝利クラスでは上の存在だ。

ザフーン(牡、ロードカナロア×ポルカマズルカ、栗東・吉村厩舎)
デビューから4戦はダートも、最高着順は3着で、あとは着外。しかし芝の長距離戦に変えてから4、2、3着。牝馬にして菊花賞に出走した母の血が強いのか、芝のスタミナ戦が合っているようだ。2400m戦の今回で決めたい。