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【アイビスSD】絶好ポジション!プロが見極めた『千直重賞の申し子』
2020/7/25(土)
斤量減と外枠は追い風となるライオンボス
テレビ東京の競馬中継で解説を24年務め、数万レースを見てきた元JRA騎手・吉沢宗一さん。プロの視点でメンバー構成などから展開を描き、"未来予想図"をつくります!
今週はアイビスサマーダッシュ(G3、新潟芝直線1000m)。展開面での攻略ポイントはこの2つです。
<1>スタートの安定感
<2>手前の替え方とパワー
中央競馬で最も短い距離で行われる重賞。当然、スタートの上手さやダッシュ力は、勝負を左右する大事なポイントです。
その点では⑨ジョーカナチャン、⑬ライオンボスの安定感がずば抜けています。ここでもスムーズに先手を奪うでしょう。
この2頭がマイペースで前に行くとなると、やはりそう簡単には止まりません。他の先行馬がどこまで食らい付けるか……という話になります。
<レース序盤>
⑨↑
⑬↑
↑
④⑦⑪⑯↑
②⑭⑮↑
↑
⑧⑩↑
↑
⑥⑫⑰↑
↑
①③⑤⑱↑
直線競馬ではレース中に4、5回ほど手前を替えており、この手前を替えるタイミングで息を入れてスタミナのロスを防ぎます。そのため、手前の替え方が上手い馬と下手な馬では最後の粘りが全く違ってきます。
また、スピード能力だけではなく、最後に踏ん張るために馬力やパワーの能力も求められます。昨年の1~3着馬がダートでの勝利実績があったのも決して偶然ではないはずです。
スタートの安定感と、この2つのポイントを兼ね備えている馬が千直競馬では強いです。
⑪アユツリオヤジは、初の千直戦でいきなりの重賞ですが、前走は初の芝レースで余裕十分の逃げ切り勝ちとスピードがあるところを見せました。時計勝負にも対応できそうで、ここでも前々で立ち回れると見ました。
2018年の勝ち馬⑧ダイメイプリンセスは、ストライドが大きくスタートダッシュはいまひとつですが、直線半ばから加速が付いてくるとグイグイ伸びてきます。ここでも最後まで先行勢に迫ってくるはずです。
<ゴール前>
⑬ ↑
⑨↑
↑
⑪⑧⑮↑
⑭ ↑
④⑤ ↑
ここは⑬ライオンボスが連覇を決めると見ました。韋駄天Sの上位3頭は、ここでも能力上位で、57.5キロから57キロの変化も有利です。7枠からなら真っ直ぐ走ることができ、⑨ジョーカナチャンをピタリとマークしながら、最後はきっちりと差し切ってくれるでしょう。
穴を期待するなら韋駄天Sとは別路線から。⑮モンペルデュは、昨年秋に京都のダート1200mで1分9秒0のレコード時計を出しています。斤量と馬場に恵まれながらも、この時の走りは裏付けとして十分。馬体のバランスや走りのリズムが良いので、手前をスムーズに替えられそう。千直の勝ち方を熟知し、スタートが抜群に上手い西田騎手に託します。
本命候補:⑬ライオンボス
穴馬候補:⑮モンペルデュ
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