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【2歳馬情報】良血馬揃う東京中距離新馬戦を制すのは…!?
2020/11/16(月)
秋の東京開催もあと2週間。今週は土曜の2000m戦で良血馬が激突する。今週デビューする注目馬たちを、今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が良血馬、素質馬たちを紹介していく。
◎11月21日
●東京芝1600m(牝馬限定)
エンピレオ(牝、ロードカナロア×マチカネハヤテ、美浦・菊沢厩舎)
半姉レッドアネモス(クイーンS勝ち馬)。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、ウッドで5F67秒台。速い時計の出にくい馬場状態だっただけにこれで十分だろう。デビュー勝ちへ向け更に前進している。鞍上はデムーロ騎手。
●阪神芝1600m
レゾンドゥスリール(牡、ハーツクライ×ローブティサージュ、栗東・須貝厩舎)
母は阪神JF勝ち馬。半兄クリプトグラム(目黒記念勝ち馬)。調教はCWで重賞ウイナーのアドマイヤジャスタを相手に遅れたものの差は僅か。速い時計も2本出しており、デビュー戦から勝ち負けを期待できる。鞍上は川田騎手。
アンドヴァラナウト(牝、キングカメハメハ×グルヴェイグ、栗東・池添学厩舎)
母はマーメイドS勝ち馬、全兄ヴァナヘイム(京都2歳S2着)、祖母エアグルーヴ(G1を2勝)、おばアドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯2勝)、おじルーラーシップ(香港G1クイーンエリザベス2世C勝ち馬)。調教は芝コースで、古馬3勝クラスのブルスクーロと併入。2週前までは平凡だったが、レースに向け徐々に良化してきている。鞍上は福永騎手。
ドリームマローネ(牝、ドリームジャーニー×アドアード、栗東・吉村厩舎)
母はアイルランドG3勝ち馬。調教はCWで2週連続5F66秒台をマーク。調教をつけたルメール騎手(レースでも騎乗)の評価も良かったようで、デビュー戦が楽しみになってきた。
◎11月22日
●東京芝2000m
アルビーシャ(牡、モーリス×アロマティコ、美浦・手塚厩舎)
母は秋華賞、エリザベス女王杯3着。6月の東京開催でデビュー目前まで行ったのだが、右前脚に軽い不安が出て放牧。しっかり回復を待ち、待望のデビューを迎える。6月にも水準レベルの調教時計をクリアしており、仕上げは難しくないはず。初戦から動けるだろう。鞍上は三浦騎手。
ミッキーセレスタ(牡、ハーツクライ×セレスタ、美浦・国枝厩舎)
母はアルゼンチンG1勝ち馬。セレクトセール1億1340万円(税込)。派手な時計こそ出していないものの、アカイトリノムスメ、プラチナトレジャーら、既に勝ち上がっている馬を相手に併入しており、中身の濃い調教をこなしている。
ミラキュラスサイン(牡、ハービンジャー×ミラグロッサ、美浦・戸田厩舎)
おじにドリームパスポート(重賞2勝、G1で2着3回)、フロンティア(新潟2歳S勝ち馬)、ラウンドワールド(札幌2歳S2着)。ここ3週はポリトラックで5F64~65秒台の時計をマーク。速めの本数を重ねており、仕上がりは悪くない。鞍上は武藤騎手。
シルブロン(牡、トーセンジョーダン×グレイシアブルー、美浦・稲垣厩舎)
半兄メールドグラース(豪州G1コーフィールドC勝ち馬)。坂路53秒7-12秒5と2週前より大きく時計を詰め、レースへ向け上昇中だ。鞍上は横山武騎手。
●東京ダート1600m
フォーヴィスム(牡、ドゥラメンテ×アートプリンセス、美浦・奥村武厩舎)
半兄タップザット(交流G1全日本2歳優駿2着)。坂路52秒9-12秒4の時計をマークし、3頭併せで最先着。兄同様、2歳戦から活躍したい。
ルヴィアス(牡、ヴァンセンヌ×ロメラ、美浦・小西厩舎)
近親ナムラビクター(アンタレスS勝ち馬)。2週連続で坂路52秒台を出し、1週前は3頭併せで最先着と、調教内容は上々だ。
◎11月23日
●東京芝1800m
グランワルツ(牝、ロードカナロア×バウンスシャッセ、美浦・国枝厩舎)
母はフラワーCなど重賞3勝。おじムーンクエイク(京王杯SC勝ち馬)、おばコントラチェック(フラワーCなど重賞2勝)。体質的にパンとしないところがあり夏デビューとはいかなかったが、この時期にしっかり間に合った。坂路主体の調整ではあるが動きは良く、坂路52秒9-13秒2を楽にマークしている。
●東京芝1400m
オンラインドリーム(牝、父Frankel×Danedream、栗東・武幸厩舎)
母は凱旋門賞、キングジョージなど欧州でG1を4勝した名牝デインドリーム。重厚な血筋ではあるが、調教ではCWで5F65秒台の好時計をマークしている。3つ上の全兄ソリッドドリームは日本でデビューしたが、2戦ともに二桁着順。この結果を思い出ししてしまうと不安だが、弟は調教も動いているので大丈夫だろう。
トゥールアンレール(牝、ディーインパクト×トゥーピー、美浦・木村厩舎)
全兄サトノラーゼン(京都新聞杯勝ち馬、ダービー2着)、サトノクロニクル(チャレンジC勝ち馬)。ここまで調教は目立たないが、速めの本数が少ないこともあるだろう。1週前調教は負荷がかかる内容になっており、この1本で変身を期待したい。鞍上はルメール騎手。
◎新規入厩
マッハモンルード(牝、キングカメハメハ×リッスン、栗東・斉藤崇厩舎)
半姉タッチングスピーチ(ローズS勝ち馬)、半兄サトノルークス(菊花賞2着)
リオンドール(牡、オルフェーヴル×シリアスアティテュード、栗東・音無厩舎)
母はイギリスG1勝ち馬。半兄スティッフェリオ(重賞3勝、天皇賞・春2着)
スプリングクルーズ(牡、ロードカナロア×スプリングチケット、栗東・今野厩舎)
半姉カレンチャン(スプリンターズS、高松宮記念勝ち馬)、半兄スプリングソング(京阪杯勝ち馬)
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