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【3歳馬情報】ダービー出走に向け良血ディープ産駒が2勝目を狙う!
2021/3/22(月)
春のクラシックのトライアルがスタートし、3歳戦線はより熱くなってきた。今週は毎日杯が行われる。ダービーに向けてそろそろ賞金を加算したい時期だけに、条件戦にも注目したい。ダービー出走を狙う素質馬たちを、厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
♦3月27日
●君子蘭賞(牝馬限定1勝クラス)・阪神芝1800m
パタゴニア(牝、キズナ×ライフフォーセール、栗東・池添学厩舎)
半姉ダノンファンタジー(阪神JF勝ち馬)。昨年の宝塚記念デーの新馬戦でデビューし5着、上位はダノンザキッド(ホープフルS勝ち馬)、ワンダフルタウン(京都2歳S勝ち馬)、テンバガー(京成杯3着)だから、着順以上の評価が必要だ。
2戦目まで5か月以上間隔が開いてしまったが、新馬戦の価値を証明するように勝ち上がっている。血統的にもまだまだ伸びしろがあり、ここを勝ってオークス路線にのせたい。鞍上はルメール騎手
ルージュアリュール(牝、ディープインパクト×ジョリージョコンド、栗東・松永幹厩舎)
半兄ファストアプローチ(札幌2歳S2着)。年末の新馬戦を取り消し。改めてデビュー戦となった小倉の新馬戦は、小柄な馬体にめげず重馬場を制し、勝ち上がっている。ディープ産駒だけに、小回りの小倉から阪神の外回りに舞台が変わり、どんな末脚を見せてくれるか楽しみである。鞍上は浜中騎手
ニーナドレス(牝、ハーツクライ×サラトガ、栗東・友道厩舎)
全兄サラトガスピリット(5勝)。2月28日の小倉でデビュー。既走馬を相手に、見事勝利している。デビュー前から調教は目立っていたが、叩いて更に良化し、1週前は3頭併せでオープン馬ウーリリ、1勝クラスのアドマイヤベネラに先着。2連勝で、オークスを目指したい。
●1勝クラス・阪神芝1400m
グアドループ(牡、ヴィクトワールピサ×マンビア、美浦・田村厩舎)
デビュー前から好調教を連発し、評判に挙がった馬。新馬戦はユーバーレーベンにハナ差、3戦目はプラチナトレジャーにクビ差と、後の重賞上位馬と好勝負しているのだが、折り合い難から成績が安定せず、デビュー5戦目のダート1400m戦を何とかハナ差勝ちしている。今回は芝に戻すが、初戦、3戦目を考えるとプラスだろう。折り合いさえ取れれば、格上げ初戦でも通用する力はある。
♦3月28日
●ミモザ賞(牝馬限定1勝クラス)・中山芝2000m
スルーセブンシーズ(牝、ドリームジャーニー×マイティースルー、美浦・尾関厩舎)
半姉パッシングスルー(紫苑S勝ち馬)、半兄シェダル(現7戦4勝)。前走は出遅れが響いたが、上がり最速の脚で3着に急追し、負けて強しの内容。体が20キロ増えていたのはいい傾向だ。成長力がこの血統の特徴で、前走以上に楽しみの多い一戦だ。
●大寒桜賞(1勝クラス)・中京芝2200m
マカオンドール(牡、ゴールドシップ×ミリオンウィッシーズ、栗東・今野厩舎)
初勝利の3戦目はレコード勝ち。京都2歳Sでは直線で不利がありながら3着入線。当時の2着馬ラーゴムはきさらぎ賞を勝っており、この3着は高く評価できる。確勝を期して自己条件に回した前走だが、前有利の馬場で超スローペースと、この馬には合わない形で2着に敗れている。距離延長は良く、レコード勝ちした中京コースなら前走以上にチャンスは大きい。
アナレンマ(牡、ディープインパクト×ワイ、栗東・藤原英厩舎)
名牝ミエスクに繋がる名族で、近親にリアルスティール(ドバイターフ勝ち馬)、ラヴズオンリーユー(オークス馬)がおり、セレクトセールで1億4000万円の値がついている。デビューが年明け1月と遅れたが、新馬戦は難なく突破している。母系はガリレオ、デインヒルなど欧州の重厚な血統だが、父ディープインパクトが強く出たか切れとスピードがある。ダービーへの切符を掴むために、ここも結果を残したい。鞍上は福永騎手。
マテンロウエール(牡、ロードカナロア×ディアチャンス、栗東・松永幹厩舎)
昨秋の新馬戦は、差して届かず惜しい2着。2戦目は好位から抜け出し、リーブルミノルを交わして1着。3着には7馬身以上の差をつけている。既にリーブルミノルは、1勝クラスで2着。それ以上の力量を持つ当馬なら、昇級即好勝負できる。久々だが速めの時計も出ており、仕上がりは良好だ。
●未勝利・中山芝1800m
グラシアディヴィナ(牝、ディープインパクト×ディヴィナプレシオーサ、美浦・国枝厩舎)
母はチリの2歳牝馬チャンピオン。秋のデビュー予定も、右前の蹄に不安が出て放牧。立て直して、いよいよデビューを迎える。ここ2週はサトノレイナス、カレンブーケドールと併せていることから、高い期待感が伝わってくる。大型馬で初戦はどうかも、調教内容から既走馬相手にいきなり結果を出しても不思議はない。鞍上は横山武騎手。
クイーンズキトゥン(牝、ディープインパクト×ステファニーズキトゥン、美浦・藤沢和厩舎)
母はBCフィリー&メアターフ勝ちなど、アメリカの名牝。新馬戦は5着に敗れると、その後は成長を促され、2戦目を迎える。410キロ台だった体も、放牧に出されて、帰厩時にはボリュームアップしていた。ディープインパクト産駒の牝馬らしい軽さ力強さも加わっており、前走から大きな変わり身を期待したい。鞍上はルメール騎手。
●未勝利・阪神芝2000m
マッハモンルード(牝、キングカメハメハ×リッスン、栗東・斉藤崇厩舎)
半姉タッチングスピーチ(ローズS勝ち馬)、半兄サトノルークス(菊花賞2着)。デビュー(未勝利戦)は、既走馬を相手に6着。出遅れて外を回り、直線で不利もあったうえでの6着なら悪くはない。現状はポリトラック調教がメインだが、CW調教も取り入れてくるようになれば、更に上昇のサインと考えていいだろう。鞍上は岩田康騎手。
●未勝利・中京芝1400m
キングスフィリア(牝、キングカメハメハ×マエストラーレ、美浦・萩原厩舎)
全兄ルヴァンスレーヴ(チャンピオンズCなど交流含むG1を4勝)。12月の中山でデビュー予定も、疲れからか動きが硬くなってデビューを見送り。再度立て直し、デビューを迎える。以前はウッドを中心に仕上げられていたが、今はポリトラックがメイン。陣営の「タフな中山をやめ、中京を選択」というあたりに、現状はパワー不足を感じさせる。素質でどこまでやれるか。
♦2歳馬新規入厩
リアグラシア(牝、キングカメハメハ×リアアントニア、美浦・木村厩舎)
半姉リアアメリア(ローズSなど重賞2勝)
クレイドル(牝、クロフネ×オーマイベイビー、美浦・黒岩厩舎)
半兄ステラヴェローチェ(サウジアラビアロイヤルC勝ち馬)
グーデンドラーク(牡、ハーツクライ×ベルスリーブ、栗東・池添学厩舎)
全兄ベルラップ(京都2歳S勝ち馬)、半姉カセドラルベル(現4勝)
フォアランナー(牡、ハービンジャー×ジュモー、栗東・西村厩舎)
半兄クラージュゲリエ(京都2歳S勝ち馬)、プロフェット(京成杯勝ち馬)
キラーアビリティ(牡、ディープインパクト×キラーグレイシス、栗東・斉藤崇厩舎)
母は北米G1勝ち馬。半姉キラービューティ(4勝)
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