【天皇賞・秋】狙うべきは先行馬か差し馬か?『激走ポジション』から突き抜ける馬はコレだ!

19年ぶりの3歳馬優勝を目指すエフフォーリア

19年ぶりの3歳馬優勝を目指すエフフォーリア


テレビ東京の競馬中継で解説を24年務め、数万レースを見てきた元JRA騎手・吉沢宗一さん。プロの視点でメンバー構成などから展開を描き、"未来予想図"をつくります!

今週は天皇賞・秋(G1、東京芝2000m)。展開面での攻略ポイントはこの2つです。

<1>平均ペースで隊列は団子状態
<2>前にいないとチャンスはない

明確な逃げ馬がおらず、行くとしても⑥トーセンスーリヤ、⑩カイザーミノル、そして横山武騎手が騎乗する⑤エフフォーリアのどれかでしょう。

横山武騎手は先週の菊花賞が後続に追いかけさせる完ぺきな逃げ切りでした。あれは騎手にとって快感で、いい意味で癖になっているかもしれません。今回も強気に自分で流れを作ろうとするのでは?他の2頭が控えるようなら逃げても驚けませんよ。

いずれにせよ競り合うことは考えにくく、序盤は平均ペースで進むと見ています。

<向正面>

↑⑤⑥⑩

↑①④
↑⑭⑮

↑⑨⑬

↑⑦⑧
↑⑪⑫⑯
↑②③

この逃げ馬候補を見ながら追走するのが①コントレイル、④ポタジェ、⑭カレンブーケドール、⑮ヒシイグアスといった先行力のある馬たち。コースの設計上、外枠からだと若干の距離ロスはあるでしょうが、ペースを考えると前にいないとチャンスはありません。

すんなり先行できるエフフォーリアやコントレイルを後ろから差すには、32秒台の上がりを出さないと届かないのではないでしょうか。

⑨グランアレグリアは序盤から出していくよりも中団待機で直線勝負に徹したいタイプ。ルメール騎手が好きそうな抜群の切れ味を持っている馬ですから、前を行く有力馬2頭をどうやって負かしに行くのか見ものです。

<直線入口>

↑⑤
↑ ⑥⑩
↑①④⑭⑮

↑  ⑨
↑   ⑬
↑  ⑧
↑②⑦  ⑯
↑③⑪⑫

ペースは決して速くないため、前と後ろの位置取りはそこまで広がらないはず。おそらく、直線では「どの馬も速い上がりを使っているけど前との差が縮まらない」という状況になるでしょう。レースの流れに応じて位置取りを決められる自在性の有無が結果に影響しそうです。

ライバルより一歩早く抜け出して押し切りを狙うエフフォーリア&横山武騎手、その直後で運んでゴール前で抜け出したいコントレイル&福永騎手、得意の東京で直線勝負に徹して差し切りを狙うグランアレグリア&ルメール騎手という3強の構図。各馬の位置取りや駆け引きに注目しましょう。

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