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【2歳馬情報】姉はG1で4勝!期待の懸かる素質馬が日曜小倉に登場!
2022/7/4(月)
今週も福島、小倉、函館、それぞれに素質馬が集まった。東京開催の目玉の一頭だったが、2週伸びてデビューとなるブラストウェーブをはじめ、G1で4勝をあげたラッキーライラックの全妹シリンガバルガリスなど良血馬が多数スタンバイ。そんな若駒たちを厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
◆7月9日
●福島芝1800m
サンデュエル(牡、ロードカナロア×サンドクイーン、美浦・栗田厩舎)
近親トゥザヴィクトリー(エリザベス女王杯勝ち馬)、デニムアンドルビー(GⅡ2勝、GⅠ2着2回)。1週前調教(以降も調教は、主に1週前のもの)はウッド5F67秒3-11秒7で、古馬2勝クラスを追走して併入。外目をまわって、おり、時計の価値も高い。鞍上は石橋騎手。
フィールザオーラ(牝、ブラックタイド×フィールザレース、美浦・武井厩舎)
母はアルゼンチンGⅠ勝ち馬。調教はウッド5F67秒0-11秒3。内目をまわったとはいえ、終いの11秒3は評価したい。
●福島芝1200m
マルメラーダ(牝、スクリーンヒーロー×マイネサヴァラン、美浦・高橋裕厩舎)
母は4勝。おばリンゴアメ(函館2歳S勝ち馬)。調教はウッド5F65秒5-11秒8。3Fは35秒7と、この時期の新馬ではなかなか見られない35秒台を出している。なお翌日の1200m戦に出走の可能性もある。
ライトブラーヴ(牡、マクフィ×ナリタトップスター、美浦・斎藤誠厩舎)
北海道の高校生(静内農業高校)が生産した馬。おじは3連勝で引退したエイシンライアン(4勝)。調教はウッド5F67秒1-11秒8で、古馬1勝クラスと併入している。
●小倉芝1200m
ストリンジェンド(牡、キンシャサノキセキ×フォルテピアノ、栗東・音無厩舎)
半姉パルティトゥーラ(3勝)。坂路51秒7-12秒9と全体時計は速いので、あとは終いを詰めていきたい。まだ体に余裕があるようなので、変わり身は期待できる。鞍上は北村友騎手。
アルルカン(牡、ミッキーアイル×サンキュースマイル、栗東・寺島厩舎)
祖母スマイルトゥモロー(オークス馬)、近親クリールカイザー(アメリカJCC勝ち馬)。CW5F65秒9-11秒3の好時計をマークし、初戦勝ちが見えてきている。
●函館芝1200m
ラクサパーナ(牝、ダイワメジャー×ポロンナルワ、美浦・矢野英厩舎)
半姉アヌラーダプラ(現5勝)、ディーパワンサ(中京2歳S勝ち馬)、半兄ガルヴィハーラ(交流GⅠ全日本2歳優駿3着)、おばシンハライト(オークス馬)。普段でも時計の出にくい函館ウッド、しかも不良馬場。そんな中でも5F68秒台、上り1Fも13秒を切ったのは合格点だ。鞍上は横山武史騎手。
◆7月10日
●福島芝2000m
ナチュラルハイ(牡、スクリーンヒーロー×ニシノシュクラン、美浦・黒岩厩舎)
ウッド6F80秒3、5F66秒6-11秒6の好時計。ここまでウッド6F80秒台で且つ11秒台半ばで上がった馬は、ダノンザタイガー、モリアーナ、ブラストウェーブなど数が少なく、注目の一頭だ。
ファンネルマーク(牡、ハーツクライ×クルージンミジー、美浦・古賀慎厩舎)
全兄フジノタカネ(4勝)。ウッド5F68秒1-12秒0。時計は目立たないものの、古馬1勝クラスと併入を果たしている。鞍上は内田博騎手。
マイバラード(牡、ダノンバラード×マイネアロマ、美浦・松永康厩舎)
ハギノトップレディ(桜花賞、エリザベス女王杯勝ち馬)、ハギノカムイオー(宝塚記念勝ち馬)、ダイイチルビー(安田記念勝ち馬)、TTG世代のニッポーキングなど多くの活躍馬を輩出し、昭和・平成前期に「華麗なる一族」と呼ばれた牝系。調教はウッド5F68秒8-12秒1で、併せた新馬に先着している。一族の名を残すためにも頑張って欲しい。
●福島芝1200m
サトノミネルヴァ(牝、ロードカナロア×レジネッタ、美浦・国枝厩舎)
母は桜花賞馬。全兄ライフレッスンズ(現3勝)、「調教では機敏な動きを見せており、仕掛けてからの反応が速い。距離は保つタイプではなく、両親の血統通り短距離志向が強そう」と現地記者の話。なお前日の1200戦に回る可能性もある。
●小倉芝1800m
ラヴェル(牝、キタサンブラック×サンブルエミューズ、栗東・矢作厩舎)
母は3勝、フェアリーS3着。半姉ナミュール(チューリップ賞勝ち馬、オークス3着)、近親マルシュロレーヌ(ブリーダーズCディスタフ勝ち馬)。CWで6F78秒9、5F64秒2-11秒9をマーク。「稽古は好時計をマークしており、文句なしの攻め気配。父が変わっても完成度が高そうなのは母系の影響だろう。姉同様に早い時期から走れる」と記者の話。鞍上は岩田望騎手。
シリンガバルガリス(牡、オルフェーヴル×ライラックスアンドレース、栗東・松永幹厩舎)
全姉ラッキーライラック(GⅠ4勝)。CW5F68秒2-11秒6で、併せた古馬1勝クラスに手応えで見劣ったようだが、追走したもので心配はあるまい。デビューへ向け、更に上げていきたい。鞍上は松山騎手。
シルヴァーデューク(牡、シルバーステート×ヴァナディース、栗東・西村厩舎)
母は新馬勝ち。おばラインクラフト(桜花賞、NHKマイルC勝ち馬)、おじアドマイヤロイヤル(プロキオンS勝ち馬)。2週前もCWで終い重点に上り1F11秒0と強烈な時計を叩き出したが、1週前もCW5F68秒6-11秒1と連続して高速上りをマークしている。
ルフレーヴ(牡、ハーツクライ×タミーザトルピート、栗東・杉山晴厩舎)
母は北米GⅢ2勝。CW5F67秒5-11秒8。速い本数が少ないため、まだまだ変わり身は見込める。鞍上は川田騎手。
●小倉芝1200m(牝馬限定)
クインズエルサ(牝、デクラレーションオブウォー×キャンディバローズ、栗東・西村厩舎)
母はファンタジーS勝ち馬。おばファインチョイス(函館2歳S勝ち馬)。CW5F68秒5-11秒0で併せた前出シルヴァーデュークに遅れたが、追走したもの。時計的にはこちらも1F11秒0の高速時計でまとめている。
ミヤジミニー(牝、ミッキーアイル×ミヤジマミー、栗東・川村厩舎)
2週前はCW6F80秒を切る猛時計を出したものの、序盤に飛ばし過ぎたか終いはかかってしまった。1週前は坂路で52秒1-11秒9と、今度は1F12秒を切る高速上りをマーク。このあたりを見ても、短距離志向が強そうである。坂路時計から脚力は上位だ。鞍上は今村騎手。
アロマデローサ(牝、キンシャサノキセキ×ローズウィスパー、栗東・池添学厩舎)
母は3勝。ローズキングダム(ジャパンC、朝日杯FS勝ち馬)をはじめとする薔薇一族の一頭。調教はCW6F81秒7、5F67秒2-11秒3の好時計をマークしている。鞍上は福永騎手。
●函館芝1800m
ブラストウェーブ(牡、ハービンジャー×ツルマルワンピース、美浦・大竹厩舎)
全兄ブラストワンピース(有馬記念勝ち馬)、半姉ホウオウピースフル(フラローS2着)。東京開催の目玉の一頭だったが、6月25日の東京芝1800mは除外。2週伸びてのデビューとなる。既に美浦でウッド6F80秒台と破格の時計を余裕で出し、1週前の函館芝調教でも豪快な動きを披露と、調教内容、仕上がりともに文句なし。あとはレースでどれだけのパフォーマンスを見せてくれるか、要注目の存在だ。
イッツオンリーユー(牝、ハーツクライ×イッツオンリーアクティングダッド、美浦・手塚厩舎)
母は北米GⅢ勝ち馬、GⅠ2着。2週前のウッドで5F68秒2-11秒5と、上々の上り時計をマーク。1週前は函館への輸送を考えて軽めも、坂路で54秒2-12秒3を出している。「皮膚感の薄い作りで胴には長さがある。父ハーツクライの良さが出ており、いかにも中距離で良さそうなタイプ」と記者の話。鞍上は武豊騎手。
◆新規入厩
サトノグランツ(牡、サトノダイヤモンド×チェリーコレクト、栗東・友道厩舎)
半兄ワーケア(ホープフルS3着)、半姉ダイアナブライト(交流GⅢクイーン賞勝ち馬)、ダノングレース(福島牝馬S3着)。セレクトセール1億1550万円(税込)
ダノンジュリアス(牡、バゴ×オーマイベイビー、栗東・藤原英厩舎)
全兄ステラヴェローチェ(重賞2勝、ダービー、皐月賞3着)。セレクトセール1億4850万円(税込)
タイセイクラージュ(牡、サトノクラウン×シェリール、栗東・矢作厩舎)
半兄ムスカテール(目黒記念勝ち馬)、グロンディオーズ(目黒記念勝ち馬)
サンポーニャ(牝、モーリス×テンダリーヴォイス、栗東・池江厩舎)
半姉マリアエレーナ(重賞2着2回)
パルティキュリエ(牝、キタサンブラック×エクセレンスⅡ、美浦・田中博厩舎)
半兄レクセランス(新馬~すみれSまで3連勝)
ノルドヴェスド(牡、ロードカナロア×マエストラーレ、美浦・萩原厩舎)
半兄ルヴァンスレーヴ(交流含むGⅠ4勝)
マンデヴィラ(牝、リアルスティール×マンデラ、栗東・友道厩舎)
半兄ワールドプレミア(菊花賞、天皇賞・春勝ち馬)、ワールドエース(マイラーズC勝ち馬、皐月賞2着)、ヴェルトライゼンデ(鳴尾記念勝ち馬、ダービー3着)
ルージュメルベール(牝、エピファネイア×レッドファンタジア、栗東・藤原英厩舎)
半兄レッドベルオーブ、レッドベルジュール(ともにデイリー杯2歳S勝ち馬)、半姉レッドベルローズ(フェアリーS3着)、レッドベルディエス(4勝)
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