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【3歳馬情報】新馬戦8馬身差圧勝。期待の3歳馬が春の栄冠に向けてスタンバイ!
2023/3/13(月)
春G1の前哨戦も各競馬場にて開催され、春のG1シリーズを目前に控えた今週末。今後の活躍に向け、注目の3歳馬たちもレースを控えている。そんな注目馬を、今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
◆3月18日
●若葉S・阪神芝2000m
ハーツコンチェルト(牡、ハーツクライ×ナスノシベリウス、美浦・武井厩舎)
新馬戦を8馬身差の圧勝。そのインパクトから東京スポーツ杯2歳Sは1番人気に支持されたが、差し届かず3着。前走のホープフルSは前有利の展開に泣き、7着に終わっている。強敵と見られていたダノンザタイガーが回避した一戦なので、ここは何としても勝ち星を掴み、クラシックに進みたい。
●1勝クラス・中山芝1600m
フォーカルフラワー(牝、ロードカナロア×ソラリア、美浦・国枝厩舎)
半姉にカレンブーケドール(GⅠ2着3回)がいる血統。新馬戦を勝利したが、格上げ初戦のひいらぎ賞は8着と敗れている。「デビュー前は目立って動く印象はなかったが、ここにきて動きに力強さが出ており、余裕で好タイムをマーク。姉も晩成のタイプだったように、本馬もまだ奥があって変わってきそう」と記者の話。姉が2着したオークスへ向け、そろそろエンジンをかけたい。鞍上は津村騎手。
トラマンダーレ(牡、ドゥラメンテ×テルアケリー、美浦・鹿戸厩舎)
秋の東京マイル戦でデビュー勝ち。格上げ初戦のセントポーリア賞は素質馬が集まる厳しい相手だったが、ベラジオオペラの2着と好走している。今回はデビュー戦と同じマイル戦。更に平場戦で、ルメール騎手騎乗予定なら、しっかり勝ち上がりたい。
●1勝クラス(牝馬限定)・阪神ダート1400m
リヤンドメテオール(牝、キズナ×トレラピッド、栗東・中竹厩舎)
デビュー戦はファントムシーフの4着、2戦目は2着と確実に成績を上げていたが、以降は4戦して馬券圏内無し。変身を求め、前走で初めてダートを試したところ、これが正解。2番手から抜け出し、難無く勝利を掴んでいる。1700→1400mに距離短縮となるが、前走のレースを見る限り、スピード負けすることは無さそうだ。
●未勝利・阪神芝2400m
スティーロポリス(牡、リアルスティール×マザーウェル、栗東・西村厩舎)
デビューから2戦の中距離戦はともに勝ち馬から1秒以上離れての敗戦。そこで前走で2400mに距離を伸ばしたところ、勝ち馬から0・1秒差の3着に入線。未勝利戦にしてはメンバーも揃っており、評価出来る一戦だ。半兄に長距離で活躍したタイセイトレイル(アルゼンチン共和国杯2着)もおり、この距離は合っているイメージ。同じ距離で、今度は決めたい。
●未勝利(牝馬限定)・中京芝2000m
セレスティアリティ(牝、バゴ×アドマイヤテンバ、栗東・西村厩舎)
エアグルーヴ一族の一頭で、早くから評判に挙がっていた馬だが、ここまで4戦して未勝利。しかし前走は勝ち馬から半馬身差の2着と上向きだ。2戦目5着時の2~4着馬と6着馬は既に勝ち上がり。いつまでも遅れていられない。
ロスティチェーレ(牝、キタサンブラック×セコンドピアット、栗東・松下厩舎)
半姉トロワゼトワル(京成杯AH2勝)。2歳の春に軽い骨折。回復後もじっくり調整され、いよいよデビューを迎える。1週前調教でCW6F82秒5-11秒2の好時計をマークし、初戦から楽しみだ。鞍上は斎藤新騎手。
●未勝利・中京芝1200m
ベルビューポイント(牝、キタサンブラック×ドバウィハイツ、栗東・高野厩舎)
半姉リバティハイツ(フィリーズレビュー勝ち馬)、半兄ランドオブリバティ(現3勝、芙蓉S1着)。新馬戦はダノンタッチダウン(朝日杯FS2着)の少差2着。内容も良く、すぐに勝ち上がれると思われたが、以降3戦は4、2、3着と上位には来ているが、初戦の中味を考えると少々物足りない。初の1200mが、いい結果に結びついてほしい。鞍上は坂井騎手。
◆3月19日
●フローラルウォーク賞(1勝クラス)・中京芝1600m
ティニア(牡、Frankel×Follow a Dream、栗東・池江厩舎)
2戦目の1勝クラスは好タイム決着の2着。この時の上位3頭は全て朝日杯FSに出走し、1着のバグラダスは朝日杯5着、3着のキョウエイブリッサは朝日杯4着と好走したが、ティニアは8着と掲示板には載れなかった。それでも2走前の2着はレベルが高かったことに間違いなく、自己条件なら期待できる。
バルサムノート(牡、モーリス×エピセアローム、美浦・高野厩舎)
前走の1勝クラスはノッキングポイントの2着。時計、メンバーとも濃い一戦だった。『母はセントウルSの勝ち馬。マイルに短縮した前走が好内容。期待の高さゆえに中距離を試されたが、母系はスプリント寄りの血筋。マイルで覚醒してくる可能性あり』と記者の話。鞍上は吉田隼人騎手。
シルヴァーデューク(牡、シルバーステート×ヴァナディース、栗東・西村厩舎)
初勝利後の3戦は全て重賞に挑戦し、サウジアラビアロイヤルC3着、デイリー杯2歳S4着、京成杯5着と全て掲示板に載っている。今回は自己条件で、距離もマイル戦。ここを勝ち上がって、再度重賞に挑戦したい。
●未勝利・中山芝1600m
ブラックポイント(牡、リオンディーズ×カービングパス、美浦・萩原厩舎)
前走はハイペースの展開を前で進めた結果、11着と崩れている。「近親にコディーノ、チェッキーノがいる血統。まだ体質的にパンとせず、ポリトラック中心の調整。1週前追いは終い弾ける好調教。ハイレベルだった新馬戦3着で、未勝利を卒業するだけの能力はある」と記者の話。新馬戦はレイベリングの3着で、次走大楽勝のスズハロームに先着。未勝利クラスなら力は上位のはずだ。
●未勝利(牝馬限定)・中山ダート1800m
グレイウェザーズ(牝、キンシャサノキセキ×ダートムーア、美浦・西田厩舎)
芝の初戦は10着。母(ダートで4勝)も活躍したダートへコースを変えると、以降は2戦連続3着と好走している。小柄な馬で、馬体重が維持できていれば、今度も上位を狙える。鞍上は横山武史騎手。
◆主な2歳馬新規入厩
アンバサダー(牡、マクフィ×エターナルブーケ、栗東・池江厩舎)
半兄ソウルラッシュ(現5勝、マイラーズC勝ち馬)
チェルヴィニア(牝、ハービンジャー×チェッキーノ、美浦・木村厩舎)
母はフローラS勝ち馬、オークス2着。半兄ノッキングポイント(現2勝)、おじコディーノ(重賞2勝)
ルージュスエルテ(牝、ハーツクライ×リュズキナ、美浦・国枝厩舎)
半兄レッドジェネシス(京都新聞杯勝ち馬)
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