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【3歳馬情報】桜花賞週も、開花の時を待つ素質馬たちがスタンバイ!
2023/4/3(月)
阪神競馬場では春の牝馬クラシック第一戦GⅠ・桜花賞が開催される。それに負けじと、開花のときを待つ期待馬たちもクラシックでの活躍に向けて出走を予定している。そんな注目馬を、今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
◆4月8日
●1勝クラス・阪神芝1200m
クファシル(牡、モーリス×グルヴェイグ、栗東・池添厩舎)
阪神マイルの新馬戦を好タイムで逃げ切り。続くシンザン記念は1番人気に推されるも、折り合いに難しさを見せて7着と大きく崩れている。「前進気勢の強過ぎる面があり、早くもスプリント路線に変更。距離短縮なら一変がある」と記者の話。初戦の内容から素質は感じられ、スムーズな競馬ができれば1勝クラス突破に時間はかからない。鞍上は松山騎手。
●1勝クラス・阪神ダート1800m
メイクザビート(牡、マインドユアビスケッツ×カジノブギ、栗東・西園厩舎)
半兄ジャスティンカフェ(現4勝)は芝で活躍しているが、本馬は父の影響もあってかダートが主戦場。前走は勝ち馬から大きく離された3着だが、馬場が渋って時計が速すぎたようだ。良馬場なら、首位争いに加われる。鞍上は藤岡康騎手。
サンテックス(牡マジェスティックウォリアー×ナイトフライト、栗東・浜田厩舎)
デビュー戦は6着だが、一戦毎に着順を上げていき、迎えた5戦目。3番手から抜け出すと、後続を大きく引き離し、2着に8馬身の差をつける圧勝で勝ち上がった。少し間隔は開いたが、1週前の坂路で51秒3の好時計を出し、仕上がりは良好。2連勝も見えてきている。
●未勝利・中山芝2000m
エディストーン(牡、ハーツクライ×エディスワート、美浦・田中博厩舎)
待望のデビュー戦を迎える。「ガッチリとした筋肉量の多い大型馬。まだ全体に緩さは目立ち、走りのバランスも整っていないが、背中のラインに品があり、バネのある動き。ポテンシャルはかなり高い」と記者の話。1週前調教はウッド6F82秒8-11秒4の好時計で、初戦から勝負になりそうだ。鞍上はルメール騎手。
●未勝利(牝馬限定)・中山ダート1800m
グレイウェザーズ(牝、キンシャサノキセキ×ダートムーア、美浦・西田厩舎)
ダートで2戦連続3着。前走は、中団から脚を伸ばしたものの、勝ち馬から3馬身半差の2着。不良馬場で時計が速く、逃げ切った馬に有利な舞台になってしまった。その後も変わらず来ており、今度こそ初勝利を。鞍上は横山武史騎手。
●未勝利・福島芝2600m
オクタグラム(牡、エピファネイア×エールデュレーヴ、栗東・友道厩舎)
2月頭の小倉芝2000mの新馬戦でデビューし7着。今回が2戦目となる。前走内容や調教からも現状はスピード不足で、2600mへの距離延長は良さそう。血統的にも、大きく変身の可能性は秘めている。
◆4月9日
●忘れな草賞(リステッド・牝馬限定)・阪神芝2000m
グランベルナデット(牝、キズナ×ラブリーベルナデッド、美浦・大竹厩舎)
デビュー前から評判に挙がっていたが、夏の東京新馬戦は、1番人気も6着。だが評判は間違っておらず、約半年ぶりとなった未勝利戦は、楽々逃げ切り。続くクイーンCは後方から脚を伸ばすも5着までだった。近2戦を見る限り、前走のマイルより、今回の2000mのほうが良さそう。出遅れが怖いが、スタートを決めて先行できれば、勝利は近い。
ラレーヌデリス(牝、エピファネイア×レイリオン、栗東・安田翔厩舎)
新馬戦は後の弥生賞勝ち馬タスティエーラの2着。続く小倉の未勝利戦は、単勝1・7倍の人気に応え難無く勝利を決めている。おばリスグラシューは、オークス出走も5着。ここを勝ってオークスに進み、おばを超えていきたい。鞍上はルメール騎手。
ジェモロジー(牝、ハービンジャー×ファシネートダイア、栗東・橋口厩舎)
デビュー4戦目の初勝利は、2着に5馬身の差をつける楽勝。続くフリージア賞は4着だが、好メンバー相手の好タイム決着で、評価出来る一戦だ。今回はリステッド競走とはいえ、牝馬限定戦ならチャンスはある。鞍上は岩田望騎手。
●1勝クラス・中山芝1200m
アンタノバラード(牝、ダノンバラード×ヴァップ、美浦・伊藤大厩舎)
同コースの2走前は、勝ち馬にクビ差迫る惜しい2着。前走で勝ち上がりたかったが、極悪馬場に脚をとられ末脚が殺された形だ。良馬場で、今度こそ決めたい。
●1勝クラス・中山ダート1800m
クロックフォード(牡、ロードカナロア×オメガインベガス、美浦・高木厩舎)
ヒヤシンスSはスタートで大きく遅れ、マイルのペースにも戸惑ったか、最後は全く伸びがなく10着に終わっている。今回は、2走前に5馬身差楽勝した中山ダート1800mにコースが戻る。スタートが決まれば巻き返しは可能だ。鞍上は菅原明騎手。
●未勝利・阪神芝1400m
ベルビューポイント(牝、キタサンブラック×ドバウィハイツ、栗東・高野厩舎)
デビューから4戦全て勝ち馬から0・3秒差以内と、安定したレースを続けている。「半姉にリバティハイツ(フィリーズレビュー勝ち馬)がいる血統。瞬発力に秀でたタイプではないが、先行力を生かした立ち回りの上手いタイプ。崩れない堅実さは見せており、初勝利のチャンスは近い」と記者の話。鞍上は川田騎手。
リッスンアップ(牝、リアルスティール×リッスン、栗東・藤岡厩舎)
マイルで9,7着。距離短縮(1200m)した前走は4着と着順は上がったが、勝ち馬から1秒と差をつけられた。半姉タッチングスピーチ(ローズS勝ち馬)、半兄サトノルークス(菊花賞2着)は、秋に向かって成長した馬。本馬もそろそろ変わり身が見えてきてもいい頃で、変身に期待したい。
◆2歳馬新規入厩
ガルサブランカ(牝、キズナ×シャトーブランシュ、美浦・木村厩舎)
半兄イクイノックス(国内外でGⅠ3勝)、ヴァイスメテオール(ラジオNIKKEI賞勝ち馬)
レガレイラ(牝、スワーヴリチャード×ロカ、美浦・木村厩舎)
母はクイーンC3着。半兄ドゥラドーレス(現3勝、菊花賞4着)
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