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【2歳馬情報】4億9500万円!話題の良血馬がついにベールを脱ぐ!
2023/6/5(月)
21年生まれ世代の新馬戦が始まって2週目。1週目から素質馬たちが圧巻の勝ちっぷりを見せているが、2週目にも素質馬が揃った。評判となっている馬、そして良血馬を、厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が注目馬を紹介していく。
◆6月10日
●2歳新馬・東京芝1600m
ゴンバデカーブース(牡、ブリックスアンドモルタル×アッフィラート、美浦・堀厩舎)
母は中山牝馬S3着。おじアクションスター(京成杯2着)、ヴェネト(5勝)、レインフロムヘヴン(4勝)。1週前調教(以降も調教は、主に1週前のもの)はウッド6F80秒4-11秒2。併せたダノンエアズロックに遅れたが、大きく追走したもの。時計は水準をクリアしており、初戦から好レースを期待したい。鞍上はレーン騎手。
エリカエスティーム(牝、モーリス×メチャコルタ、美浦・宮田厩舎)
2週前まで目立った時計は出ていなかったが、1週前になってウッド6F82秒2-11秒3と大幅に時計を詰め、楽しみが増してきた。半兄ダイヤモンドハンズは新馬を勝って、札幌2歳S3着。妹も早くからの活躍を望める。鞍上はルメール騎手。
オーキッドロマンス(牡、ロジャーバローズ×エキナシア、美浦・・手塚厩舎)
母は3勝。半姉はオープン馬ジュニパーベリー(4勝)。ここまでウッドを中心に長めからしっかり時計が出ており、1週前はウッド68秒3-11秒8で、古馬3勝クラスと併入。仕上がりは良好だ。鞍上はデムーロ騎手。
●2歳新馬・阪神芝1600m
フェンダー(牡、モーリス×プリンセスロック、栗東・斉藤崇厩舎)
母は3勝。ノーザンFでも特に評判に挙がっていた一頭で、CW6F83秒5-11秒7と調教も水準レベルをクリア。半姉ブトンドール(函館2歳S勝ち馬)のように、早くからの活躍も見込める。鞍上は団野騎手。
グルマンディーズ(牝、リオンディーズ×プレシャスライフ、栗東・安田翔厩舎)
半姉シーブリーズアップ(クロッカスS1着)、半兄ヴェローチェオロ(4勝)、ハーグリーブス(4勝)。ここまで坂路52~53秒台の時計を出しており、デビュー戦へ向け順調。デビューした兄姉8頭中、4頭がデビュー勝ち、2、3着も1頭ずつおり、新馬戦から期待できる。
ナムラエイハブ(牡、リアルスティール×ナムラアン、栗東・長谷川厩舎)
母はオープン特別を含む5勝。近親ハーツクライ(国内外でGⅠ2勝)。
坂路51秒7-12秒4は、5月31日の2歳馬の2番時計。速めの本数が少ない段階での時計で、価値は高い。活躍馬が目立つ谷川牧場生産馬は、今年も注目だ。
ボイラーメーカー(牡、サトノクラウン×ルージュクール、栗東・新谷厩舎)
2週前はCWで6F81秒台の速い時計、1週前は坂路51秒6-12秒1と、違うコースで好時計は高い資質の表れ。半兄オタルエバーは新馬を勝ち、新潟2歳Sは3着と好走。本馬も早くからの活躍が見込める。
モアリジット(牡、ロードカナロア×インフレキシビリティ、栗東・西村厩舎)
母は北米GⅡ2着。CW6F84秒3-11秒4の時計をマークし、現状の同厩2歳馬の中では、最も目立っている。ファントムシーフをはじめ、例年この時期にデビューする西村厩舎の馬は活躍馬が多いので、先鋒を担う本馬は注目したい。鞍上は松山騎手。
エートラックス(牡、ニューイヤーズデイ×スパイラルステップ、栗東・宮本厩舎)
母はJRA2勝、地方2勝。おじスパイラルダイブ(JRA4勝、地方2勝)。調教はCW6F82秒4-11秒6。2週前前は目立たなかったが、デビューへ向け急ピッチで上がってきている。鞍上は西村淳騎手。
●2歳新馬・函館芝1000m
スカイキャンバス(牝、ファインニードル×アポロフィオリーナ、美浦・武井厩舎)
母は6戦3勝で引退した素質馬。調教はウッド6F82秒0-11秒8で、5Fは65秒を切る好時計をマーク。短距離で3勝した母譲りのスピードで圧倒したい。
ナックジュピター(牝、ドレフォン×アドマイヤキュート、美浦・杉浦厩舎)
母は3勝。半兄スペシャルドラマ(3勝)、おじグランプリボス(GⅠ2勝)。5月28日にウッド67秒4-12秒2を出しており、全体時計は水準レベルにある。
レガテアドール(牡、サトノクラウン×レグルドール、栗東・吉田厩舎)
母はひまわり賞1着。調教は坂路53秒9-12秒1。この上り時計なら、初戦から好勝負できそうだ。なお翌日の1200mデビューの可能性もある。
◆6月11日
●東京芝1800m
ダノンエアズロック(牡、モーリス×モシーン、美浦・堀厩舎)
半姉プリモシーン(重賞3勝)。セレクトセールでは、ダノックスが金子真人HDとの競り合いを制し、4億9500万円(税込)で落札。「見栄えする馬格。とにかく稽古の動きが抜群で、1週前追いでも好時計(ウッド6F80秒9-11秒1)をマーク。かなりのスケールの馬かも」と記者の話。 デビュー戦勝利に大きく近づいている。鞍上はレーン騎手。
シトラール(牡、スワーヴリチャード×ジンジャーパンチ、美浦・萩原厩舎)
半兄ポタジェ(大阪杯勝ち馬)、テンカハル(4勝)、半姉ルージュバック(重賞4勝、オークス2着)。新種牡馬スワーヴリチャードの評判が高いようだが、本馬もその一頭。ウッド6F81秒9-12秒0と時計も水準レベルをクリアしている。兄姉は成長力が高く、この時期に好レースができれば、明るい展望が待っている。鞍上はルメール騎手。
サンライズジパング(牡、キズナ×サイマー、栗東・音無厩舎)
半兄グランシエロは、1着ドウデュース、3着アスクビクターモアと、後のクラシックホースが上位のアイビーSで2着。「母はアルゼンチンのGⅠホース。母の産駒は総じて重厚感のある好馬体が多く、本馬も500キロ前後ある大型馬。その割に走りは重苦しい感じがなく、フットワーク上々」と記者の話。
調教も坂路51秒1-12秒0の好タイム。上りのかかる馬の多い音無厩舎だが、本馬は加速ラップでフィニッシュしており、脚力の高さがうかがえる。
●阪神芝1200m
ミルテンベルク(牡、モーリス×ペルレンケッテ、栗東・武英厩舎)
母は4勝。調教はCW6F85秒6-11秒2。全体時計は遅いが、終いの11秒2は、6月1日栗東CW・上り1Fの2歳馬で一番速い。2週前には坂路で51秒9-12秒6を出しており、デビュー勝ちの準備はできている。鞍上は藤岡康騎手。
●函館芝1200m
ロータスワンド(牝、ロードカナロア×ルシュクル、栗東・中竹厩舎)
母は3勝、ファルコンS3着。半兄ビアンフェ(重賞3勝)、エントシャイデン(フランスGⅠフォレ賞3着)、半姉ブランボヌール(重賞2勝)、おいオオバンブルマイ(重賞2勝)。「背中や胴の詰まった体型で、血統通りの短距離タイプ。完成度は高そうで、上同様に北海道の洋芝で飛躍が期待される」と記者の話。
ここまで時計は目立っていないが、兄姉6頭中3頭が新馬勝ち、1頭が2着の好成績を残しており、本馬もデビュー戦からマークは必要だ。鞍上は藤岡佑騎手。
フォーディアライフ(牡、ドレフォン×ディアマイダーリン、栗東・武幸厩舎)
母は交流GⅢクイーン賞勝ち馬、フローラS2着。近親ゴールドアリュール(交流含むGⅠ4勝)、ペルシアンナイト(マイルCS勝ち馬)。4月12日の時点で、CWで好時計。函へ移動し、ウッドで5F68秒台なら悪くない。鞍上は吉田隼人騎手。
◆2歳馬新規入厩
コンドライト(牡、ドゥラメンテ×アエロリット、美浦・菊沢厩舎)
母はNHKマイルC勝ち馬
ダノンマカルー(牡、ハーツクライ×デックドアウト、美浦・田中博厩舎)
セレクトセール1億4300万円(税込)。母は北米GⅠアメリカンオークス勝ち馬
エコロブルーム(牡、ダイワメジャー×シュガーショック、美浦・加藤征厩舎)
半兄ラーゴム(きさらぎ賞勝ち馬)、スパイダーゴールド(4勝)
サトノフォルテ(牡、ドゥラメンテ×シュンドルボン、美浦・国枝厩舎)
母は中山牝馬S勝ち馬
ハワイアンアイコン(牡、ロードカナロア×ポップアイコン、栗東・藤原英厩舎)
母は3勝。半兄アルサトワ(6勝)、バールドバイ(3勝)、おばレディパステル(オークス勝ち馬)
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