【レパードS】昇級戦のマオノアラシはメンタル面が魅力!

1勝クラスで大崩れがなかったマオノアラシ

1勝クラスで大崩れがなかったマオノアラシ


■レパードS
マオノアラシ
伊藤祥徳調教助手

——休み明けを2回使ってレパードステークスに臨まれます。経緯を振り返ってください。

伊藤助手(以下、伊):2走前を使うときから、レパードステークスへ向かうプランは視野に入れていました。2走前は未勝利勝ちの内容を見ても距離が長い方が良いだろうと思っていましたし、広い東京で上手に立ち回ってポジティブな内容の2着でしたからね。前走は1回叩いてプラン通り、勝てるという確信があるなかで勝利をあげることが出来ました。

——レース後の馬の様子と中間の過ごし方を教えてください。

伊:2走前の後はそれほど疲労感はありませんでしたが、前走後は多少体がしぼんだように見えたので、短期放牧に出して休ませました。帰厩後も順調に調整出来ています。

——7/27(木)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

伊:レパードステークスを視野に入れながら競馬を使ってきてもう下地は出来ているので、無理はさせたくないと考えていました。あとは気持ちの部分ですね。併せ馬で半馬身でも先着させて「相手に負けないぞ」という気持ちを作ることが狙いでした。

相手を追いかけるときの反応も良かったですし、相手を交わすときの格好も合格点をあげられるもので、狙い通りの1週前追い切りが出来ました。

——現状でのこの馬のストロングポイントと今後の成長を期待しているところは。

伊:ストロングポイントはメンタルの強さですね。調教でもかかり気味なくらい元気一杯に走りますが、変にイレ込み過ぎませんし自制力があります。気持ちが昂ぶっていてもどこから自分の力をマックスで発揮すればいいのかコントロール出来るので、直線の長い東京でも最後までしっかり脚を使うことが出来るんだろうと思います。

あとはまだキャリアが浅いなかで、良馬場でも重馬場でも結果を出しているように、条件を問わずに走れる総合力の高さは立派ですね。まだ体が細くてシャープなので、これから肩回りの筋肉が付いたり全体的にしっかりしてダート馬っぽい体になっていってくれれば、と思います。

——今回は新潟ダート1800に舞台が替わりますが、見通しをお願いします。

伊:東京とは少し変わるところがあるとは思いますが、東京2100であれだけ上手に走れていたので新潟1800も問題なくこなせると思います。この舞台はほとんどの馬にとって初めて経験するようなものですし、みんな横一線だと思っています。

——初重賞挑戦に向けて意気込みをお願いします。

伊:ポテンシャルの高い馬ですし勝ちたいと思って臨みますが、これからまだまだ強くなっていく段階なのでチャレンジの意味合いが強いと思います。今後上のクラスで戦っていく為にも、今回のような強いメンバーが相手でもやれるんだと、馬に自信を持ってもらいたいです。