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【2歳馬情報】活躍目立つスワーヴリチャード産駒の期待の星がデビュー!
2023/8/21(月)
札幌記念も終わり、次第に秋競馬の足音も近づいてきた。夏の大一番は終わったものの、今週も多くの注目馬がデビューを予定している。話題の2歳馬たちを今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が注目馬を紹介していく。
◆8月26日
●新潟芝1800m
メリオーレム(牡、シュヴァルグラン×メリオーラ、栗東・友道厩舎)
母はフランスG3で2着。1週前調教(以降も調教は、主に1週前のもの)はCW6F81秒7-11秒2。併せた相手に遅れたものの、3Fは35秒4、2Fは22秒2と出色の時計をマーク。父を育てた友道厩舎所属で期待は大きい。鞍上は石川騎手。
ヴェローチェエロ(牡、リアルスティール×イプスウィッチ、栗東・須貝厩舎)
母はフランスG3で2着2回。調教はCW6F78秒8-11秒3の好時計で、新潟2歳S有力ヒヒーンを相手に食い下がった内容も良かった。現2歳世代も有力馬揃いの須貝厩舎に、またまた楽しみな馬が出てきたようだ。
リーチユアドリーム(牝、マインドユアビスケッツ×ナッシングバットドリームズ、美浦・黒岩厩舎)
半姉ルージュエヴァイユ(エプソムC2着)。調教はウッド6F83秒4-12秒0。黒岩厩舎は同週の新潟2歳S出走予定のアスコリピチェーノも楽しみだが、こちらも注目したい。鞍上は菅原明騎手。
サーマヴェーダ(牝、ドレフォン×シャクンタラー、美浦・高柳瑞厩舎)
母は2勝。おじノーステア(4勝)。1週前はウッド6F83秒4-11秒9、2週前にはウッド6F82秒台を出しており、仕上がりは順調だ。鞍上は丸山騎手。
●新潟芝1600m(牝)
ランポレッキオ(牝、モーリス×ヴィアメディチ、美浦・林厩舎)
半兄アドマイヤマーズ(香港マイルなど)。調教はウッド6F85秒3-11秒9。「スピード豊かな一族らしく、前進気勢のある走り。父からはパワフルな面を受け継いでおり、総合的に見ても能力は高そう」と記者の話。鞍上は津村騎手。
フルレゾン(牝、オルフェーヴル×カイカヨソウ、栗東・池添厩舎)
母は交流G3で3着。半姉カイカノキセキ(函館2歳S2着)。調教はCW6F82秒1-11秒4。「推進力あるフットワークで、この血統らしくいい意味で気の強そうな性格。中距離まで保つかは今後の気性次第だが、マイルまでなら能力発揮」と記者の話。鞍上はデムーロ騎手。
イリディセント(牝、ニューイヤーズデイ×スペクトロライト、美浦・田中剛厩舎)
母は2勝。半兄ライトウォーリア(5勝)、おばビッシュ(紫苑S勝ち馬、オークス3着)。調教はウッド6F83秒4-11秒9。内を回ったこともあるが5Fは65秒台が出ており、水準レベルはクリアしている。鞍上は丸山騎手。
エリカリーシャン(牝、エピファネイア×ガラアフェアー、美浦・国枝厩舎)
半兄ジャスティンエース(3勝)、半姉ボンオムトゥック(3勝)。近親ヴィクトワールピサ。ウッド6F85秒4-11秒9で併せた新馬に遅れてしまったが、時計は詰まってきている。
カウネウス(牝、ニューイヤーズデイ×キラービューティ、美浦・宗像厩舎)
母は4勝。おじキラーアビリティ(ホープフルS勝ち馬)。調教はウッド6F87秒1-12秒2。全体時計は遅いが、終い2F12秒4-12秒2は悪くない。
●小倉芝2000m
ディスペランツァ(牡、ルーラーシップ×ルパンⅡ、栗東・吉岡厩舎)
半兄ファントムシーフ(共同通信杯勝ち馬、皐月賞3着)、半姉ルピナスリード(4勝)と、上の2頭はともにオープンまで出世。土曜日に行われた1週前調教はCW6F81秒0-11秒2。全体も速いうえでの終い2F11秒5-11秒2は評価できる。姉は2着、兄は1着と、上はどちらも新馬戦から結果を残しており、本馬も初戦から決めたい。
●札幌ダート1700m
ポルポラジール(牡、シニスターミニスター×タオヤメ、栗東・新谷厩舎)
おばレッドレグナント(4勝)、近親ステファノス(G1で2着3回)。1週前は坂路56秒5-12秒4だが、8月2日にCWで6F81秒4-12秒2の好時計を出している。クラウンプライド、リメイクをはじめダートの活躍馬を多数出している新谷厩舎。本馬もダートで上を目指す。
◆8月27日
●新潟芝1600m
ダノンアルム(牝、ミッキーアイル×ショウリュウムーン、栗東・佐々木厩舎)
母は重賞3勝。半兄ショウリュウイクゾ(日経新春杯勝ち馬)。調教はCW6F83秒0-11秒7。兄姉4頭の新馬戦は1勝、2着2回と3頭が好結果を残しており、本馬も初戦から行けそうだ。
アグラード(牡、ニューイヤーズデイ×ヴィータアレグリア、美浦・高柳瑞厩舎)
母は交流G3マリーンC勝ち馬。ウッド6F83秒9-11秒4と終いに上々の時計が出ている。前進気勢が強いとの話なので、折り合いが鍵となりそうだ。鞍上は石川騎手。
●新潟ダート1200m
アンクエンチャブル(牡、ディスクリートキャット×スモーダリング、美浦・高柳瑞厩舎)
1週前はウッド6F82秒3-11秒6、2週前にはウッド6F80秒5の速い時計をマークするなど、他馬に比べ時計面は目立っている。全兄コンバスチョン(交流G1全日本2歳優駿2着)はデビューから2連勝。本馬も初戦から飛ばしたい。
クインズポラリス(牝、シニスターミニスター×アルヴェナ、美浦・上原博厩舎)
半兄ケイアイパープル(交流G3佐賀記念、白山大賞典勝ち馬)、ケイアイドリー(交流G3北海道スプリントC勝ち馬)。1週前はウッド6F82秒6-11秒7の好時計。7月27日の段階でもウッド6F83秒5-11秒4が出ている。
●小倉芝1200m
サンウリエル(牡、ディーマジェスティ×ピントゥハティ、栗東・宮本厩舎)
近親サルサディオーネ(交流重賞5勝)。坂路51秒5-12秒5は、17日木曜日の2歳2番時計となる好タイム。初戦から好勝負を期待したい。
プロトアステール(牝、キンシャサノキセキ×ターシャズスター、栗東・寺島厩舎)
半兄コンシリエーレ(G3サウジダービー3着)。調教はCW6F81秒3-12秒5。併せた新馬に遅れたが、こちらは助手騎乗、相手は松山騎手騎乗なら仕方なく、時計は出ている。鞍上は今村騎手。
●札幌芝1800m
ヴァルドルチャ(牡、スワーヴリチャード×ドメニカ、美浦・田中博厩舎)
調教は函館の芝コースで5F68秒台。「早めに北海道に入り、ウッドチップのある函館で入念に乗り込んでいる。幅のある好馬体で、父同様に芝の中距離向きか」と関係者の話。馬主は、父スワーヴリチャードを所有していたNICS、厩舎はNICSのメインステーブルの田中博厩舎となれば期待も高いはずだ。鞍上はルメール騎手。
ドゥレイクパセージ(牡、ドゥラメンテ×ソブラドラインク、美浦・堀厩舎)
母はアルゼンチンの3歳牝馬チャンピオン。調教は函館芝コースで5F66秒台。ダノンベルーガと併せているあたりに期待の高さがうかがえる。
アドマイヤポーシュ(牡、モーリス×アドマイヤシーマ、美浦・宮田厩舎)
母は3勝。半兄アドマイヤハレー(3勝)、おじイモータル(重賞2着2回)、エックスマーク(5勝)。函館の芝で5F68秒台。2週前には函館のウッド5Fで68秒台をマークしており、水準レベルはクリアしている。
◆2歳馬新規入厩
グラヴィス(牡、ハーツクライ×ラヴズオンリーミー、栗東・矢作厩舎)
半姉ラヴズオンリーユー(オークスなど国内外でG1・4勝)、半兄リアルスティール(ドバイターフ1着)
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