【ローズS】大器ブレイディヴェーグは重賞通用の素質あり!

前走の1勝クラスを好時計で勝ち上がったブレイディヴェーグ

前走の1勝クラスを好時計で勝ち上がったブレイディヴェーグ


■ローズS
ブレイディヴェーグ
宮田敬介調教師

——前走は3歳上1勝クラス(6/25・東京・芝2000)に出走して1着でした。レースを振り返ってください。

宮田調教師(以下、宮):前走前に放牧から帰ってきたときは6、7分くらいの状態でした。美浦の坂路コースが閉鎖されていましたし、脚元に弱さがあるので調整に苦労するかもしれないと思っていましたが、コースで乗り込んでも脚元に反動なく調整を進められて競馬の頃には8、9分くらいの状態まで持っていけました。これならアクシデントがない限り大丈夫だろう、という感じで送り出せましたね。

スタートだけ遅いところがありますが上手くリカバリー出来ましたし、4コーナーで外から被されて早めに動く形になったのは誤算だったもののそのまま抜け出して最後までノーステッキでしたからね。文句のない勝ち方でした。

——今回ローズステークスを選択した意図は。

宮:これまで中距離で結果を出してきましたし、同世代の重賞を取りたいと考えました。紫苑ステークスもありますが、阪神の外回り1800という舞台の方が末脚を生かしやすいだろう、ということでこちらを選びました。

——この中間の過ごし方を教えてください。

宮:前走後はノーザンファーム天栄へ放牧に出して、8月中旬頃に美浦トレセンに帰ってきて2週間くらい調整しました。レース2週前に栗東へ移動しています。

——9/13(水)に行われた最終追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

宮:美浦にいるときからしっかり時計を出していましたし栗東輸送後も時計を出していたので、最終追い切りはやり過ぎない程度でやって、そのなかでジョッキーなりの感触を掴んでもらえれば、と思っていました。ルメール騎手も追い切り後に、瞬発力を感じるし良い具合だと思う、と話してくれました。

——まだキャリア3戦ですが、これまでのレースからこの馬のストロングポイントはどういうところにあると感じますか。

宮:少しスタートが遅いところがありますけど、リカバリーでポジションを取りに行っても折り合いがつきますし、あとは終いの脚ですよね。重賞クラスの爆発力があると思います。

——これからの成長を期待するところは。

宮:体質の弱さがあってレース間隔を詰めて使えなかったり、体のバランスに左右のブレがあって手前を替えにくいところがあるので、これから体に芯が入って成長してくれればと思います。

——レースに向けて意気込みをお願いします。

宮:ここまで良い形で2つ勝たせてもらっていますし、厩舎としても期待を込めて重賞に挑戦出来ます。ファンの皆さんにも期待を持って応援していただければ、と思います。