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【ローズS】展開と馬場に注目!「絶好ポジション」から抜け出す馬とは?
2023/9/17(日)
2連勝中と勢いに乗るコンクシェル
テレビ東京の競馬中継で解説を24年務め、数万レースを見てきた元JRA騎手・吉沢宗一さん。プロの視点でメンバー構成などから展開を描き、"未来予想図"をつくります!
今週はローズステークス(G2、阪神芝1800m)。展開面での攻略ポイントはこの2つです。
- <1>馬場を考えると内目で先行したい
- <2>一塊の隊列から切れ味で抜け出す
ここは明確な逃げ馬⑭コンクシェルが行くでしょう。逃げるようになって2連勝と逃げに良いイメージを持っているはずで、同型もいませんからね。折り合いに不安はなく、順当に逃げれば平均ペースで進んでいくと見ました。 先行馬が多めなので、各馬がどのように収まっていくか。開催2週目で馬場状態は良好。内外に馬場差がなければ距離ロスを抑えられる内を通れる方が有利です。2番手グループは一塊の隊列で推移していきます。
向正面
⑭↑↑
⑮⑬⑧↑
⑰⑦④②↑
⑪⑩⑤③↑
⑯ ⑫⑨↑
⑥ ①↑
②ソーダズリングの前走は、2400mの距離を意識して控えたように見えました。フローラSでは内枠を生かして先行していたように、得意距離に戻れば本来の戦法を取りそう。下げてしまうとどんどん前に入られて、馬群を捌く手間も増えますしね。
⑦ラヴェルは2400mで先行しても折り合って脚を溜められました。前で競馬できるに越したことはありません。ここも先行しながら最後まで脚を使い切るイメージで乗るでしょう。
その直後で運びそうなのが⑤ブレイディヴェーグ。いくら切れ味があるからといっても、今の馬場で後方一気は簡単ではありません。先行集団の一角で脚を溜めながら、どこで前を差すかという乗り方になるはずです。
単騎逃げの⑭コンクシェルにずっと楽をさせるわけにもいきませんし、先行集団は直線に入るまでにある程度加速しながら進出していきます。ここでのペースアップで付いていける馬、そうでない馬が分かれてきます。
直線入口
⑭↑⑮⑦④②↑
⑰⑩⑤⑧↑
⑪ ③⑬↑
⑯⑫⑨ ↑
⑥ ① ↑
展開的にも突き放そうとする⑭コンクシェルを目掛けて後続が殺到してくる形。差して来れるかどうかは切れ味の有無。ペースは極端に速くはなく、各馬の脚が溜まっている状態。位置関係もほぼ横並びであれば、末脚勝負、切れ味勝負になります。
⑤ブレイディヴェーグは春はモタつく印象の走りでしたが、ひと夏越して切れのある動きを見せるように。スタートの反応にも好影響がありそう。折り合いは付くし、自在性が出てきたのでルメール騎手が好きなように乗れそう。強力な末脚を見せてくれるはず。
⑭コンクシェルはコンスタントに使われてきましたが、追い切りの動きから疲れはなさそう。パワーでスピードを持続するタイプ。揉まれず逃げるのが合っているのでしょう。溜め逃げもできるので、どこで仕掛けるかモレイラ騎手の判断にも注目です。
⑩マラキナイアはしっかり追い切りをこなしています。膝が高いパワフルな走法で、トモの蹴りも強い。つまり、切れ味があるということ。前走は脚を余して負けているので、スムーズに直線勝負に持ち込めたら上位争いのチャンスはあります。
本命候補:⑤ブレイディヴェーグ
(元JRA騎手)
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