【東海S】名手と共に覚醒したブライアンセンス!勢いに乗り重賞初制覇へ

2連勝中と勢いに乗るブライアンセンス

2連勝中と勢いに乗るブライアンセンス


東海S
ブライアンセンス
斎藤誠調教師

——3勝クラスへの昇級初戦となった前走の花園ステークスは1着でした。レース内容を振り返ってください。

斎藤誠調教師(以下、斎):2走前の2勝クラスも勝つには勝ちましたが大味なレースだったこともあってか、モレイラ騎手サイドからもう1回乗せてほしいと進言があったので続けて乗ってもらいました。

大外枠からどういうポジションで競馬をするのかなと思って見ていましたが、馬群の中に入っていって馬にしっかり競馬を教えるような乗り方をしてくれました。それでキッチリ勝ってくれましたし、馬も力がありますがジョッキーの腕もさすがだなと思うようなレースでした。

——今回東海ステークスを選択された意図は。

斎:G2で一気に相手が強くなって試金石の一戦となりますが、厩舎スタッフ全員がこの馬の力を信じていますし、ここでも通用するという気持ちで挑戦します。今年の東海ステークスは例年と違って、勝った前2走と同じ京都1800で行われるというのも良いですね。

——この中間の過ごし方を教えてください。

斎:前走後はすぐにリフレッシュ放牧に出して、ここを目標に年末に帰厩しました。戻ってきてからも順調に乗り込んでいます。

——1/11(木)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

斎:1週前なのでピリッとさせようということで、ジョッキーを乗せて併せ馬でやりました。レース当該週の追い切りはサラッとやって済ませる予定なので、1週前は最後一杯に追ってもらいました。

歩様は少し硬いところがありますが、キャンターや追い切りに行けばそれを払拭するような伸びを見せますし、反応も良くジョッキーも好感触を掴んでくれました。思っていた通りの追い切りが出来ました。

——昨年のユニコーンS出走時の取材では「素直で乗りやすく、どんな競馬でも出来る万能型」という評価をされていました。約7ヶ月経ちましたが、改めて現時点で先生が感じるこの馬のストロングポイントと、今後の成長を期待するところを教えてください。

斎:ストロングポイントは変わらず、乗りやすくて競馬をしやすいところですね。競馬を使い込んでも行きたがる素振りを見せず大人しいくらいの馬で、ポジションを取りに行くくらいでないと道中の位置取りが後ろ過ぎになってしまうこともあるので、その辺りが今後の課題かと思います。

どこからでも脚を使えるので、道中の位置取りさえ良ければ取りこぼしもなく、結果を残していけるのではないかと思っています。

——レースへ向けて意気込みをお願いします。

斎:前2戦でモレイラ騎手が乗ってくれたことで、馬が更にひと皮剥けた姿を見せてくれるのではないかと楽しみにしています。この馬のポテンシャルを信じていますし、ここへ向けてしっかり仕上げてきました。厩舎の屋台骨を支えるような存在になってくれるはず、と期待しています。