【マーチS】競馬の幅広がったヴァルツァーシャルが初重賞制覇に挑む!

近走好調のヴァルツァーシャル

近走好調のヴァルツァーシャル


マーチS
ヴァルツァーシャル
高木登調教師

——前走のポルックスステークスは1着でした。レース内容を振り返ってください。

高木調教師(以下、高):道中リズム良く走らせて、終いもよく伸びていましたね。快勝でした。

——今回マーチステークスを選択された意図は。

高:中山1800で結果も出ていますし、レース間隔もちょうど良いので選びました。最初の頃は東京の方が良いかと思っていましたし、ユニコーンステークスではバーッと上がっていって最後はピタッと止まってしまったので距離の壁があるかと思っていたんですけどね。父マクフィもそれほど長い距離のイメージがありませんし、中山1800でこれだけやれるとは正直意外でした。能力があるのは確かですが、まだ適正条件についてはよく把握し切れていない感じです。

——この中間の過ごし方を教えてください。

高:前走後は短期放牧に出て、ここを目標に帰厩しました。

——3./13(水)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

高:ジョッキーも「乗りたい」と言ってくれたので乗ってもらいました。脚元の関係で坂路でしかやれませんが、動きはいつも通り問題ありませんでした。乗りやすいタイプですし、ジョッキーもそのような感触を掴んでくれました。

——5歳になって初めてオープン勝ちを果たしましたが、改めて現状で先生が感じるこの馬のストロングポイントを教えてください。

高:切れ味ですね。すごく良い切れ味なんですよ。ただ使える脚が短いので、レース展開によって結果が左右されるところがありますね。

——今後の成長を期待しているところは。

高:以前はもっとヤンチャな面がありましたが、それが徐々に解消されてきて馬群の中でも競馬が出来るようになってきましたからね。追い込み一辺倒だった馬が今は競馬の幅が広がってきましたし、これからも精神面が成長して課題をクリアしていってくれればと思います。

——マーチステークスは昨年に続く挑戦になりますが、レースへ向けて意気込みをお願いします。

高:昨年は蹄鉄がズレて競馬になりませんでしたからね。今年は改めてこの馬の持ち味が生きる競馬をしてくれれば、と思います。