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【3歳馬情報】桜花賞馬の弟がPOGシーズン最終盤の東京に登場!
2024/5/6(月)
いよいよ来週はオークス、翌週にダービーが控え、現3歳世代の春のクラシックシーズンはクライマックスを迎える。ダービー、オークスへ出走は叶わなかったものの、秋の飛躍を期す注目馬たちを今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
◆5月11日
●あずさ賞(1勝クラス)・京都芝2000m
ウールデュボヌール(牡、キタサンブラック×サンクボヌール、栗東・須貝厩舎)
昨年4月の時点で坂路51秒9の好タイムをマークし評判になった馬だが、それから1年経って未だ1勝と苦戦している。近2走は2400m戦に出走も、内容はもう一つ。そこで今回は距離短縮を図る。昨秋の京都2000mの黄菊賞では、外から強襲して勝ち馬に半馬身差まで迫る2着。同じコースで巻き返しだ。鞍上はデムーロ騎手。
●未勝利・東京芝2000m
トライデントスピア(牡、ダイワメジャー×アンフィトリテ2、美浦・田中博厩舎)
昨秋の東京芝1800mの新馬戦でデビュー。追い切りの内容から1番人気に支持されたが、レースでは伸びきれず4着。その後は脚部に軽い不安が出たため休養。今回は約7か月ぶりの一戦となる。1週前段階では万全とまで行っていないようだが、デビュー前の調教レベルから未勝利戦ならいつでも勝てるだけの能力は感じられる。
●未勝利・東京ダート1600m
エーリアル(牝、リアルインパクト×サダムグランジュテ、美浦・西田厩舎)
芝の2戦で4、10着。母サダムグランジュテ、半兄ロコポルティが活躍したダートへコースを変えると一変。2戦連続2着と好走し、特に前走は勝ち馬と0・2秒差で、3着には5馬身の差をつけている。前走の1800mからマイルへ距離短縮となるが、母は1400m以下で活躍しておりマイナスにはなるまい。鞍上は戸崎騎手。
●未勝利・新潟芝2000m
リリエンフェルト(牝、ルーラーシップ×リリカルホワイト、美浦・相沢厩舎)
ダートの1戦は崩れたが、芝の5戦は全て掲示板。前走も好位から3着に入線している。手応えほど伸びなかった前走の中山戦から、今回は直線平坦の新潟コースを選択。極端な上り勝負にならなければ、今度も上位に入ってくるだろう。鞍上は岩田康騎手。
●未勝利・新潟芝1400m
グランテレーズ(牝、シュヴァルグラン×アドマイヤテレサ、栗東・渡辺厩舎)
デビューから2戦5、4着。今回は5か月ぶりの実戦となる。父はシュヴァルグラン、兄姉はアドマイヤラクティ、アドマイヤジャスタ、サトノジュピター、セントカメリアなどキャリアを積んで活躍した馬も多く、本馬も活躍はこれからだ。鞍上は佐々木騎手。
◆5月12日
●1勝クラス・東京芝1800m
コルレオニス(牡、レイデオロ×ヒストリックスター、栗東・友道厩舎)
桜花賞馬ハープスターの半弟、友道厩舎所属でPOGでも大人気となったが、折り合い難に苦しみ、デビュー5戦目の前走でようやく初勝利。中京2000mを1分59秒6の好タイムで逃げ切り、能力の高さを見せつけた。
「父レイデオロは現3歳世代が初年度産駒となるが、奥手のタイプが多い印象。早い時期はフィジカル的な完成が遅れている馬も多く、成長に従いパフォーマンスも上げてくるだろう。本馬も使いながら一戦毎に良化。右回りはコーナーで膨れるため、現状は左回りがスムーズ」と記者の話。
現状は、前走のような積極策のほうが能力も発揮できると思われ、スムーズな競馬ができれば2連勝も難しくはない。
バードウォッチャー(牡、ブラックタイド×アパパネ、美浦・国枝厩舎)
母は3冠牝馬アパパネ。秋華賞勝ち馬アカイトリノムスメをはじめ兄姉5頭中4頭がオープンクラスに出世と、母は繁殖牝馬としても優秀である。本馬も新馬戦を快勝し期待されたが、以降2戦は7、8着と苦しんでいる。
「血統馬らしく馬体は目立つけど、まだまだ緩さも残っている。それでも1勝クラス卒業に時間のかかる器ではなく、将来大きく変わる可能性は秘めている」と記者の話。騎乗したルメール騎手が素質を高く評価したほどの馬で、最近2戦が不調でも見限れない。
タッチアンドムーブ(牡、ハービンジャー×タッチアンドピーク、美浦・栗田厩舎)
デビュー戦は2着、2戦目の前走で勝ち上がっている。「兄のベストタッチダウンはダートでオープンまで出世したが、こちらは父がハービンジャーに替わり、軽さがあって芝向き。上同様に晩成のイメージもあるけど、デビュー2戦からポテンシャルの高さはうかがえる」と記者の話。鞍上は戸崎騎手。
●未勝利(牝馬限定)・東京芝1800m
パロサント(牝、ロードカナロア×パララサルー、美浦・国枝厩舎)
母は6戦4勝で、アネモネS、紫苑Sを勝った素質馬。2番仔になる本馬はここまで4戦10、2、16、4着と安定感を欠いているが、前走は勝ち馬とコンマ3秒差と大きく負けておらず、初勝利もそう遠くはあるまい。調子を上げている今回で決めたい。鞍上は北村宏騎手。
●未勝利・京都芝1800m
クロノネクサス(牝、レイデオロ×クロノロジスト、栗東・斉藤崇厩舎)
クロノジェネシス、ノームコアの半妹。3月の中京芝2000mの未勝利戦でデビュー。前残りの展開もあり、後方からなかなか差を詰めることができず7着に終わっている。前走を一叩きし、追い切りも終いの時計が詰まっており、変わり身は感じさせている。鞍上は北村友騎手。
◆2歳新規入厩
ジュンビックホープ(牡、レイデオロ×チェリーコレクト、栗東・友道厩舎)
半兄サトノグランツ(G2・2勝)、ワーケア(ホープフルS3着)、半姉ダイアナブライト(交流G3勝ち馬)、ダノングレース(福島牝馬S3着)
マスカレードボール(牡、ドゥラメンテ×マスクオフ、美浦・手塚厩舎)
半姉マスクトディーヴァ(重賞2勝、秋華賞2着)
ダノンブランニュー(牡、ミッキーアイル×サザンスターズ、栗東・福永厩舎)
半姉スターズオンアース(桜花賞、オークス勝ち馬、有馬記念2着)、おばソウルスターリング(オークス、阪神JF勝ち馬)。セレクトセール1億5400万円(税込)
トロピカルレイン(牝、サートゥルナーリア×シュガーショック、栗東・斉藤崇厩舎)
半兄エコロブルーム(ニュージーランドT勝ち馬)、ラーゴム(きさらぎ賞勝ち馬)
サウンドパルム(牝、ロードカナロア×サウンドバリアー、栗東・安達厩舎)
母はフィリーズレビュー勝ち馬。半姉サウンドキアラ(重賞3勝、ヴィクトリアマイル2着)
アロンズロッド(牡、エピファネイア×アーモンドアイ、美浦・国枝厩舎)
母はG1を9勝。祖母フサイチパンドラ(エリザベス女王杯勝ち馬)
ファンタズマ(牡、ハービンジャー×ボージェスト、美浦・上原佑厩舎)
全兄ボーデン(スプリングS3着)、半姉ソネットフレーズ(デイリー杯2歳S2着)
ルージュレアリーズ(牝、レイデオロ×ラストグルーヴ、栗東・福永厩舎)
半兄レッドモンレーヴ(京王杯SC勝ち馬)、ランフォザローゼス(重賞2着3回)、半姉レッドルレーヴ(フラワーC2着)
ワンモアスマイル(牡、ブリックスアンドモルタル×ワントゥワン、栗東・藤岡厩舎)
母は重賞2着3回。半兄ワンダイレクト(弥生賞3着)、祖母ワンカラット(重賞4勝)
ミンストレルソング(牝、ロードカナロア×ダンスファンタジア、栗東・音無厩舎)
母はフェアリーS勝ち馬。半姉ヒップホップソウル(重賞2着2回)、半兄ダノンファスト(5勝)、祖母ダンスインザムード(G1・2勝)
ハリウッドメモリー(牝、ロードカナロア×スピニングワイルドキャット、栗東・長谷川厩舎)
全兄ダノンスマッシュ(高松宮記念、香港スプリント勝ち馬)
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