【エプソムC】59キロ何するものぞ!レーベンスティールが鋭く伸び重賞2勝目をマーク

外目から他の馬をまとめて交わし去ったレーベンスティール

外目から他の馬をまとめて交わし去ったレーベンスティール


6月9日(日)、3回東京4日目11Rで第41回エプソムカップ(G3)(芝1800m)が行なわれ、C.ルメール騎手騎乗の1番人気・レーベンスティール(牡4、美浦・田中博厩舎)が直線外から勢いよく伸び、後続との差を開いて優勝。勝ちタイムは1:44.7(良)。

2着には2馬身差で9番人気・ニシノスーベニア(牡5、美浦・上原厩舎)、3着には2馬身差で7番人気・シルトホルン(牡4、美浦・新開厩舎)が続いて入線した。

勝ったレーベンスティールは23年セントライト記念の勝ち馬。当時は同期の皐月賞馬ソールオリエンスを破ったことでも話題になった。

その後香港に遠征し8着、明け4歳の初戦に選んだ新潟大賞典を11着と冴えない競馬が続いたが、この日はC.ルメール騎手との新コンビで再始動。出走馬中の最高斤量である59キロを背負いながらも鋭い末脚を繰り出し、見事に重賞2勝目を挙げた。

ちなみに同馬の父は17年毎日王冠などこのコースの重賞で2勝を挙げたリアルスティール。母の父は93年有馬記念にて同じく前走11着からの復活勝利を遂げたトウカイテイオーだ。あるいは今日の勝利は、その身に宿る血脈が引き寄せたのかもしれない。

馬主は有限会社キャロットファーム、生産者は日高町の広富牧場

  • レーベンスティール
  • (牡4、美浦・田中博厩舎)
  • 父:リアルスティール
  • 母:トウカイライフ
  • 母父:トウカイテイオー
  • 通算成績:9戦4勝
  • 重賞勝利:
  • 24年エプソムC(G3)
  • 23年セントライト記念(G2)

1着 レーベンスティール(ルメール騎手)
「59キロを背負いながら良いレースをしてくれました。前走はあまり伸びませんでしたが、今回は馬の状態が良く、自信を持って乗れました。スタートも良く、道中スムーズで落ち着きがありました。3~4コーナーは手応えよく楽でした。重賞150勝できて嬉しいです」

2着 ニシノスーベニア(田辺裕信騎手)
「外枠は嫌だと思っていましたが、スタートをうまく出てくれて、欲しいポジションが取れました。初めての1800mは問題なかったんですが、勝ち馬の切れ味がすごかったです。チャンスのある馬だと思います」

3着 シルトホルン(吉田豊騎手)
「すんなり行くかと思いましたが、外から来られてしまいました。自分のペースで運べましたが、相手が強かったです。後ろが牽制し合えばもう少しやれたと思います」

4着 サイルーン(岩田望来騎手)
「課題だったゲートをこなし、ポジションもキープして道中進めました。最後1ハロン過ぎが同じ脚になって、最後までじりじり脚を使っていました。1800mはこなせないことはありませんが、長いかもしれないです。1600mがベストだと思います。昇級戦にしてはいい内容で走れました」

5着 アルナシーム(橋口慎介調教師)
「スタートも折り合いも良く、凄くいいレースができました。最後まで伸びてくれたし、ジョッキーも乗るたびに良くなっていると言ってくれました。左回りは言われてみれば若干ぎこちないかも。右回りに比べるとやや苦手かもしれません」


レーベンスティール
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