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【宝塚記念】まさかの明暗ハッキリ!「ドウデュースvsジャスティンパレス」どっちを買うべき?
2024/6/21(金)
昨年の有馬記念を勝っているドウデュース
6月23日(日)に行われる宝塚記念(G1、京都芝2200m)。グランプリと名高いレースとあって有力馬が集結する1戦ですが、中でもやはり注目は歴代ファン投票における最多得票数を更新したドウデュースでしょう。
ドウデュースの前に立ちはだかるのが昨年の3着馬で、ファン投票5位ジャスティンパレス。さらに今回は4戦4勝のC.ルメール騎手にコンビ復活とあって、事前の想定では2頭に人気が集中する見込みです。
そこで今回は、過去の様々なデータを駆使し、2頭を徹底比較!「ドウデュースvsジャスティンパレス」で本当に買えるのはどちらか見極めていきたいと思います!
【データ①:対戦成績】
22年 皐月賞
3着 ドウデュース(1人気)
9着 ジャスティンパレス(9人気)
22年 日本ダービー
1着 ドウデュース(3人気)
9着 ジャスティンパレス(10人気)
23年 天皇賞・秋
2着 ジャスティンパレス(6人気)
7着 ドウデュース(2人気)
23年 有馬記念
1着 ドウデュース(2人気)
4着 ジャスティンパレス(1人気)
過去4度の対決では計3度の先着があるドウデュースに軍配。やはり日本ダービーや有馬記念などのビッグレースを制した名馬とあって、易々とライバルに先着は許していません。
とはいえジャスティンパレスもクラシック出走時に大きな着順が続いていたことを考えれば成長は著しく、特に昨年の有馬記念ではドウデュースを差し置いて1番人気に支持されたほど。今やこの2頭に以前ほどの実力差はないと見るのが妥当でしょう。
【データ②:コース適性】
例年と異なり、今年は京都で開催される宝塚記念。しかし残念ながら、今回取り上げている2頭には京都芝2200mへの出走経験がありません。
そこで今回は「古馬混合・重賞・京都芝2200m」の条件として最も近い京都記念(G2、京都芝2200m)の1着馬を調査。優勝馬が前後1年間に好走したレースから、求められるコース適性の解明を試みます。
またデータ①の対戦成績なども鑑みて、今回は2頭の適性を以下のように設定しました。
ドウデュース
→東京芝2400m(22年日本ダービー1着)、中山芝2500m(有馬記念1着)
ジャスティンパレス
→京都芝3200m(23年天皇賞・春1着)、東京芝2000m(23年天皇賞・秋2着)
それでは、近10年の京都記念馬が上記コースでどのような成績を残していたか見てみましょう。
●20年クロノジェネシス
20年 有馬記念1着
20年 天皇賞・秋3着
19年 オークス3着
●18年クリンチャー
18年 天皇賞・春3着
●16・17年サトノクラウン
17年 天皇賞・秋2着
15年 日本ダービー3着
●15年ラブリーデイ
15年 ジャパンカップ3着
15年 天皇賞・秋1着
●13年トーセンラー
13年 天皇賞・春2着
など
●総計
東京芝2400m・中山2500m
[1-0-3-10]勝率7.1%、複勝率28.6%
京都芝3200m・東京芝2000m
[1-2-2-5]勝率10.0%、複勝率50.0%
(※優勝前後1年の重賞成績、21~23年は阪神開催)
勝率では非常に僅差の戦いとなりましたが、ここは複勝率ベースで大きく上回る「京都芝3200m・東京芝2000m」サイドのジャスティンパレスが凌いだものと判断しました。どちらかといえば京都芝2200mでは、春秋の天皇賞と似た適性が求められると言えそうです。
これで互いに一本を奪取したことになった両馬。決着は最終ラウンドに持ち越されました。
【データ③:血統】
ドウデュースの父ハーツクライ、ジャスティンパレスの父ディープインパクト。この2頭は現役時代から種牡馬時代にわたり、幾度となく熱い戦いを繰り広げてきました。
今回はデータ②と同じく、近10年における京都記念のデータを参照。するとこの土壇場で、驚きを隠せない結果が導き出されることとなりました。
ディープインパクト
[2-6-3-12]
勝率8.7%、複勝率47.8%
ハーツクライ
[0-0-0-10]
勝率0%、複勝率0%
(※12~24年、京都開催のみ集計)
あくまで京都記念のみの集計とはいえ、数字は明暗がハッキリと分かれる形。ディープインパクト産駒は複勝率5割近いハイアベレージを誇るのに対し、ハーツクライ産駒は1度たりとも馬券内に入れてはいません。
またディープインパクト産駒は24年1着プラダリア(3人気)や13年1着トーセンラー(6人気)が人気以上の激走を見せているのに対し、ハーツクライ産駒は13年5着ジャスタウェイ(1人気)などが上位に支持されながら敗戦を喫しているのも気になるところ。
最終ラウンドはまさかの圧勝劇でジャスティンパレスに白星。上記の考察から頭として狙うのであればジャスティンパレスが望ましいという結論を出さざるを得ず、一方で③の結果から、ドウデュースには非常に厳しいデータの壁が立ちはだかることとなりました。
とはいえドウデュースと武豊騎手は、幾度となく訪れた逆境を打ち破ってきたコンビであるのもまた事実。名馬と呼ばれる馬たちが、時にはデータを簡単にひっくり返してしまうことがあるのも競馬の大きな魅力でしょう。上半期の総決算にふさわしい、手に汗握る名勝負に期待です!
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