山田乗男の2歳戦プレビュー

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●先週の新馬戦 速報レビュー

インフルエンザ騒動で、トレセンへの入厩がしばらく出来なかったこともあり、新馬は低調なレースが続いている。
この状況はもう少し続くかもしれない。
影響があったのは、新馬だけでなく、オープンクラスも同じ。
1勝した後、短期放牧に出し、目標レースの前に再度入厩を狙っていた馬が帰ってくることができず、さらに地方競馬の馬の出走もできないために、オープン戦は数も質もかな り落ちている。
先週行われたコスモス賞も、1800mということで、いつもなら将来性の高い馬が出てくるものだが、今年は先の理由もあって、たった6頭立て。
良血ヤマカツオーキッド(池添)が勝って、先につながりそうな感もあるが、内容的には2コーナーあたりで逃げ切りが見えてしまうような超スロ ーペース。
とても評価の仕様がない。

それに比べて高評価を与えたいのが、中山芝1800mの未勝利戦を勝ちあがったネオスピリッツ(藤沢和)。
初戦は藤沢和厩舎らしく、大人しいレースに終始したが、叩いて一変。
開催変わりの高速馬場とはいえ、1分49秒0となかなかの好タイムで逃げ切った。
父はシンボリクリスエス。
ここまで同産駒は瞬発力が足りないと評される馬が多く、この馬も初戦からそのタイプに感じられ、高速馬場に不安もあった。
しかし、鞍上の田中勝騎手が、自ら速めのペースをつくりだし、瞬発力勝負に持ち込まなかったのはうまかった。
ただし、喜ぶのはまだ早い。
藤沢和厩舎はここ数年、ミスティックベル、ジャリスコライト、キングストレイルと、1、2戦めに強い競馬を見せ、クラシック候補と目されながら、思ったほど伸びなかった という馬も目立っている。
本当の評価は、もう少し先に延ばしたほうが良さそうである。

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【山田乗男プロフィール】
調教師の身内ということで競馬サークルに詳しいが、アブナイ話ばかりなので周りは寄りたがらない。

POG大魔王・丹下日出夫氏を勝手に師と仰ぎ、迷惑がられる。

主なPOG実績として過去にビワハヤヒデ、ナリタブライアン、ゼンノロブロイ、ダンスインザムード、ディープインパクト所有の経歴を持つ。

現在「最強GP」内で「山田乗男の2歳戦プレビュー」を連載中。