専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
前回の借りを返してもらう!
2016/11/19(土)
どうも!美浦の古川です。
3週間のアキフク(3回福島開催)も日曜が最終日。ここで何としても「借りを返してもらわなければならない馬」が出走してくるので、是非とも日曜「穴ズバッ」で取り上げたい。
福島10R・土湯温泉特別に出走する⑨アイスコールド(牝3、美浦・手塚厩舎)は、開幕週に「平坦小回りコースの福島を待っていた馬」として取り上げた前走だが⑤着惨敗。当時、東京競馬場のモニターで観戦していたのだが、終始後方での競馬を見て「あんな後ろからじゃ届くわけがない」と歯ぎしりをしていた。
直線で大外から追い込むも短い直線では掲示板に載るのが精一杯。厩舎は「思ったほど動けなかったのは休み明けの分かも知れないが、あの乗り方はないよ。脚を余していたからね」と期待していただけに肩を落としていた。
この中間は中1週の疲れはなく、むしろひと叩きした上積みの方が大きい。厩舎も「再び未勝利勝ちした福島コース。力は足りる馬だから、上手く流れに乗れればチャンスはある」と今度こその構えで、2度目となるジョッキーの手綱捌きに賭けている。前回の開幕週と今回の最終週では馬場状態は違い、荒れて外差しが決まるようになれば今度こそ差し切れる公算大。ここは頭に決めて狙い撃つ!
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。