専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
桜花賞馬の姉より上!阪神JF出走マウレアの取捨は!?
2017/12/7(木)
どうも!美浦の古川です。
現在、関東リーディングトレーナー5位の手塚貴久厩舎。今年は既に36勝と過去最多だった2015年に並ぶ好調ぶりで、あと3週間あれば記録を更新することは間違いないだろう。
その手塚厩舎が期待を寄せている2歳牝馬マウレアが今週の阪神ジュベナイルF(G1)に出走してくる。全姉が桜花賞馬アユサンとあってデビュー前から注目されていたが、手塚師も「姉より上かも知れない」と言っていた。新馬戦では直線で逃げ馬を捕らえると、メンバー最速の上がりでデビュー勝ち。また2戦目は出脚が鈍かったものの、ゴール前の接戦をものにして2勝目を挙げた。この2戦を見る限り、手塚師が言っていたように、切れ味や勝負根性はアユサン以上かも知れないし、姉にはできなかった2歳女王になっても不思議ではないと思った。
ただ姉とは違う点は「馬格」である。姉アユサンの阪神ジュベナイルF(⑦着)時は496キロと男勝りの体つきだったが、妹マウレアは小柄。デビューから2戦とも450キロで見た目も細く映り、輸送があるとカイ食いも多くないらしい。手塚師は「この中間の動きは素晴らしいけど、カイ食いがなかなか増えてこない。今回は阪神までの輸送があるので、あまり馬体が減らないように気をつけたい」と馬体重キープに努めている様子。能力的には他の出走馬に見劣ることはなく、当日の馬体重は要チェックだ。
さて、週末の「メガ盛り新聞」では阪神ジュベナイルFの予想を大公開。マウレアの取捨を含め、どうぞご覧あれ!
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。