3歳限定のスプリント重賞、葵ステークス(G3、京都芝1200m)は『三ツ星穴馬』が得意にしているレースの1つ。

聞いて驚かないで下さい。昨年は後に葵S、北九州記念とG3重賞を連勝。当時は単勝24.1倍の8番人気に甘んじていたピューロマジックをズバリ推奨!

「京都芝1200mで行われた葵Sは「逃げ馬」が4戦3勝。造園技術が目覚ましい発展を遂げた近年は「最終週=差し・追込有利」という定説を覆す傾向が出ており、23年は1分7秒1の高速決着となりました。先入観を捨てて逃げ先行タイプの馬に注目して下さい」

とお伝えしたとおり大外枠から半ば強引にハナを奪うと、1分7秒1の好時計で鮮やかに逃げ切りました!

しかし、詳しくは本文中で解説するも今年は少々状況が異なる模様。今週末の天候や最新の馬場状態を踏まえた激走候補にご注目ください!

本命じゃない。でも、美味い。

葵ステークス・推奨穴馬

⭐⭐
ベイビーキッス

📝 推奨理由

24年葵Sで8番人気ピューロマジックを推奨できた最大の根拠こそ、京都芝1200mで行われた直近5年で[4-0-0-1]勝率80%と圧倒的な成績を残す「逃げ馬」の存在だ。

昨年も強調したとおり造園技術が目覚ましい発展を遂げた近年は、「最終週=差し・追込有利」という定説を覆す傾向が出ている。それはモズメイメイが逃げ切った23年、24年ピューロマジックと2年続けて1分7秒1の高速決着からも明らかだ。

ただ、今年の京都は毎週雨に祟られ、今週も関東圏ほどでは無いようだがそれ相応の降雨があった。先週の芝レースでも各馬が荒れた内ラチ沿いを避けて馬場の良い中ほどや外目に出した馬の好走が目立っており、「高速馬場を味方にした前残り」という図式は当てはまらない。

とはいえ、舞台は直線の短い京都芝1200m。さらに今回は20年以来となる最もコース幅が狭いDコース(例年のフルゲート18頭ではなく16頭)を使用する以上、後方から大外一気というシーンも想像しにくい。ここは道悪実績がある先行タイプを上位に取りたい。

この条件に完全合致する魅惑の1頭がベイビーキッスだ。重馬場の小倉芝1200mで未勝利、1勝クラスを連勝。番組の関係で得意のスプリント戦が無く芝1600mに使った前走のニュージーランドTは参考外で、スピードを生かした前々の競馬で粘り込みが期待できる。

今の京都の馬場とDコース替わりは、この馬にとって最大の追い風。波乱を演出する資格は十分あり、前走の大敗で人気が落ちるようなら、まさに『美味い穴馬』として絶好の狙い目となりそうだ。

📌 総評

葵Sは京都芝1200mを舞台に、3歳スプリンターのスピード能力が問われるレースです。スタートからのダッシュ力、下り坂を利用した加速力、そしてゴールまでの持続力が鍵となります。先行力に秀でた馬や、内枠を引いたスピード馬が特に有利と言えるでしょう。

ただ、今年は週末に繰り返された雨の影響を受けて芝の状態が悪化。例年とは馬場状態が異なっており、道悪適性に秀でた馬の台頭や、差しが決まる可能性も考えられます。