騎手時代に約20万人が来場した90年ダービーをアイネスフウジンで逃げ切った中野栄治元調教師が、
独自の視点で重賞の好調教馬を導き出します!
【東京新聞杯】思い出のレース!レジェンド・中野栄治元調教師が選ぶ調教ナンバーワン
2026/2/7(土)
| 一週前 栗東坂路(良) | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 52.5 | 37.8 | 24.6 | 12.4 | 馬なり | ||
今週は東京新聞杯。昨年も言ったけど、このレースはジョッキー時代の1984年にシンボリヨークで勝ったことがあるんだ。
当時は父親を亡くした直後で、調教は休んでいたんだけど、木曜日にスタンドに顔を出したらまたま管理していた保田隆芳先生から声がかかってね。テン乗りで勝っちゃったんだ(笑)
その時から冠婚葬祭ジョッキーって言われるようになってね。その後も色々あったけど、先週の土曜日は父親の命日で、しかも孫娘の結婚式だったんだ…。続くんだなぁと思ったよ(笑)
その結婚式には多くの知り合いも来てくれてね。キタムラK2って知ってるかな? 横浜・元町発祥のバッグブランドなんだけど、オーナーさんは馬主でもあって付き合いがあったんだ。
そういえば昔、僕が首と頭の手術をして、まだ2~3日後くらいにオーナーさん御一行と天ぷらを食べにいったなぁ。
まだ頭に包帯を巻いてたから、お店の人もビックリしてたけど…(笑)。そんな思い出もあるので、久々に会えて嬉しかったよ。
それでは本題に移ろうか。ナンバーワンはブエナオンダだ。
その素質とは裏腹に歯がゆい競馬が続いていたけど、いよいよ本格化の域だね。ずっと坂路に入れているけど、前進気勢があって力強い動き。勝ったあとも順調にきているようだし、勢いも一番。
ウンブライルは今週、3頭併せの真ん中でスペースがない中でも落ち着いていたし、促してからの反応も良かった。前走は不利があったので着順は気にしなくてもいいし、着実に良くなっているね。
マジックサンズもゆったりとした走りで体を大きく見せていたのは良かった。レースでは変なスイッチが入ってしまうことがあるので、今の落ち着きのままレースに臨めればチャンスは大きいと思うよ。
最後にレッドモンレーヴ。今回はブリンカーを着けてきたね。追い切りでも着けていたけど集中力があったので効果は十分ありそうだし、まだまだ侮れない存在だね。
ストームゲイル
月曜狙っている逃げ馬はきさらぎ賞のストームゲイル。人気はなさそうだね。でも前走の未勝利戦の勝ちタイムはなかなか優秀。しかもこのレースは9頭立てで確たる逃げ馬もいないし、すんなり行ければ昇級戦でも面白いんじゃないかな。
プロフィール

【中野 栄治】Eiji Nakano
1953年大分県生まれ、東京都出身。父は大井の元調教師という家庭で育ち、1971年に騎手デビュー。数多くの活躍馬に騎乗し、約20万人が詰めかけた1990年日本ダービーをアイネスフウジンで逃げ切り伝説を作る。1995年には調教師に転身。短距離G1を2勝したトロットスターなどを育て、日本競馬にその名を残した名ホースマン。



