水上学の血統トレジャーハンティング


【今週のポイント】
阪神JF、そして朝日杯FSと、牡牝のマイルG1が共に高いレベルの内容だった2歳世代だが、今週はどうなるか。ホープフルSは中距離=牡馬クラシックを占う重要な一戦として定着してきた。

今年の主役はいうまでもなくコントレイル。1分44秒5と驚異のレコードで東京スポーツ杯2歳Sを勝ってきた。新馬戦で急坂コースの経験はあるものの、今回は初の小回りのコーナー4つ、高速馬場での高速決着による反動への懸念など、超えるべき関門も控えている。

有馬記念勝ち馬を出し勢いづくハーツクライ、2歳世代は当たり年でもあるが、ここにはワーケアを送り込む。こちらも小回りのコーナー4つは初めて、反対に週末予想される良馬場も初めて、右回りが初めて。

3冠馬同士の配合ラインベックも、右回りとゴール直前の急坂(中京の坂はゴールからやや遠い)が初めてとなる。

これらをこなせるかどうか、絶対能力やパフォーマンス内容、血統からの見極めが重要となる。今年最後の血統トレジャーハンティングをお楽しみに。

★土曜阪神11R 阪神カップ(G2) ◎本命馬 フィアーノロマーノ 3番人気2着 道中は少しズブさが見えたが、4角では勝ったグランアレグリアの後ろまで何とか取りつく。そこから一気に突き放されてしまったが、この馬も他馬を捌いてじりじりと伸びていた。3着馬とはアタマ差も、それ以上の勢いで2着確保。とにかく相手が悪かった。

$お宝馬 メイショウショウブ 10番人気3着 息の入らない流れをハナ追走の2番手。グランアレグリアのスパートには無抵抗だったが、それ例外には抜かれそうで抜かれない粘りを見せた。やはり坂コースには強い。立派な走りを見せてくれた。

★日曜中山11R 有馬記念(G1) ◎本命馬&お宝馬 ヴェロックス 8番人気8着 スタートから一切見せ場がなく、ダラッと走っただけに終わってしまった。同じ3歳のサートゥルナーリアやワールドプレミアが、タイトルホースにふさわしい健闘を見せたのに対し、こちらはあまりにも差がある内容で、正直落胆しかない。負けるにしても見せ場くらいは作ってほしかった。やはり3冠全て好走といっても、勝てない馬にはそれだけ能力の開きがあるということで納得するしかないのだろう。もしかしたら、逃げるか追い込むかの極端な競馬をした方が良いタイプなのかもしれない。

【次回の狙い馬】
日曜 阪神1R 4着 スタートを決めて好位追走。ただペースが厳しく、前に行った馬は直線で後退。この馬もいったんは圏外に落ちそうな脚色になったが、ゴール前はまたジリジリ詰め返してきた。かなりメンタルが強い。次走直線に坂のない京都なら押し切りも可能。ただ砂を被るのを嫌うそうで、外枠ベター。

日曜 中山7R 4着 外から注文通りの逃げ。ただ突っつかれて息が入らない。上位は追い込み馬が独占する中、最後まで粘って0秒3差。引き続き中山ダート1800m出走なら、同型が多少いても何とかなりそうだ。

[PR] レース当日、ギリギリまで分析した鮮度の高い重賞◎を無料配信【競馬JAPAN】