ディーマジェスティ

(牡3、美浦・二ノ宮厩舎)

ディープインパクト
エルメスティアラ
母父ブライアンズタイム
通算成績7戦4勝
重賞勝利 16年皐月賞(G1)
16年セントライト記念(G2)
16年共同通信杯(G3)
連対時平均馬体重473kg (最高:476kg) (最低:466kg)
前走時馬体重476kg
POINT休み明けのセントライト記念を快勝。100%のデキではなかったとはいえ、力を十二分に発揮できる好仕上がりであった。今回は一叩きされたことにより若干の水っぽさが抜け、馬体全体が引き締まった。体型的にコテコテの長距離馬ではなく、2000m~2400mがベストではあるものの、折り合いに不安の無い馬なので、この距離も能力の絶対値でこなせるはず。また母父がブライアンズタイムということもあり腹袋が立派で、G1で苦しい展開になっても対応できる底力を持っていることも魅力の1つだ。

サトノダイヤモンド

(牡3、栗東・池江寿厩舎)

ディープインパクト
マルペンサ
母父Orpen
通算成績6戦4勝
重賞勝利 16年神戸新聞杯(G2)
16年きさらぎ賞(G3)
連対時平均馬体重500kg (最高:502kg) (最低:498kg)
前走時馬体重500kg
POINTもともと長距離が良さそうな体つきに磨きがかかり、この長丁場を走るための造りになってきている。春先はもう少し肉付きが良い印象を受けたものの、秋初戦の神戸新聞杯前からムダ肉が少ない状態であった。一叩きされて馬体は更に引き締まり、彫刻のような美しいシルエットの持ち主。欠点のほとんどない馬で、サラブレッドの理想形と言っても過言ではないだろう。長距離適性で言えばディーマジェスティよりコチラが上。最後の一冠を手に入れたいところだ。

エアスピネル

(牡3、栗東・笹田厩舎)

キングカメハメハ
エアメサイア
母父サンデーサイレンス
通算成績7戦2勝
重賞勝利 15年デイリー杯2歳S(G2)
連対時平均馬体重482kg (最高:484kg) (最低:480kg)
前走時馬体重476kg
POINT前走はそれなりに仕上がりつつもトライアル仕様の造りであったので、一度使われた上積みは大きい。前駆、後駆ともに馬体がパンとしてはち切れんばかりの張り。腹回りもふっくらして良い印象を受ける。胴がやや詰まった体型をしており、決して長いところが向く馬ではないが、好位で競馬できる操作性の良さがあり、内目をロス無く立ち回れば上がり目も十分。体調はこの中で一番良く見えるので、好調子を活かして上位を狙いたい。

レッドエルディスト

(牡3、栗東・笹田厩舎)

ゼンノロブロイ
ショウダウン
母父Darshaan
通算成績6戦2勝
連対時平均馬体重501kg (最高:502kg) (最低:500kg)
前走時馬体重506kg
POINTダービー時に成長次第で菊花賞馬候補と評価した1頭。父の産駒らしからぬ素軽さのある馬で、高い素質を秘めている。春よりも筋肉量もアップして、体のシルエットも長距離向きではあるのだが、如何せん成長曲線がゆっくりとした印象を受ける。母父がダルシャーンで、晩成型なのだろう。この完成度でありながら、毎回良い脚で追い込んできていることからも能力は高い。仕上がりも現段階でのベストと言えるデキ。好勝負を期待する。

マウントロブソン

(牡3、美浦・堀厩舎)

ディープインパクト
ミスパスカリ
母父Mr. Greeley
通算成績8戦3勝
重賞勝利 16年スプリングS(G2)
連対時平均馬体重470kg (最高:476kg) (最低:466kg)
前走時馬体重486kg
POINTセントライト記念はステップレース仕様の仕上がりで、あくまで叩き台の一戦だった。今回は前走時と比較して、腹回りも引き締まってきて、トモの筋肉量がアップ。上積みはありそうだ。脚も長く、胴の長さもゆとりあるタイプで、心肺能力も優れていることからも距離はこなせそう。芦毛、季節的なものもあるが、決して毛艶は良いとは言えない。少し気になる点ではあるものの、全体的に仕上がっており、力は出せる状態と言えそうだ。

レインボーライン

(牡3、栗東・浅見厩舎)

ステイゴールド
レーゲンボーゲン
母父フレンチデピュティ
通算成績12戦3勝
重賞勝利 16年アーリントンC(G3)
連対時平均馬体重444kg (最高:454kg) (最低:434kg)
前走時馬体重442kg
POINT春は華奢な体つきながら崩れずに走っていたように、ハイレベルの3歳世代でも安定株の1頭。札幌記念からの直行となるが、全体的にふっくらと見せて好仕上がり。ここ最近では一番の状態と言えるだろう。体型的には長距離馬ではないものの、折り合いに不安はなく、マイル戦では若干のズブさも見せていることからこなせても不思議ではない。インコースで脚を溜めて、末脚勝負の形なら距離も問題なさそう。穴で一考。

プロディガルサン

(牡3、美浦・国枝厩舎)

ディープインパクト
ラヴズオンリーミー
母父Storm Cat
通算成績6戦2勝
連対時平均馬体重490kg (最高:496kg) (最低:486kg)
前走時馬体重496kg
POINTレースに使うたびに良化しており、前走時と比較しても上積みは十分。馬体の張りも申し分なく、毛艶も良く、背には銭形がハッキリ浮いて代謝が良いことを表している。見たままの「良い馬」なのだが、長距離適性という観点ではやや疑問。体型的には2000mぐらいが一番合っている馬だと思う。調子の良さは太鼓判を押せるが、この舞台で能力を100%発揮できるか、と言われると難しい側面も。

シュペルミエール

(牡3、美浦・木村厩舎)

ステイゴールド
ヒカルアモーレ
母父クロフネ
通算成績7戦3勝
連対時平均馬体重495kg (最高:506kg) (最低:486kg)
前走時馬体重486kg
POINT折りの深い飛節で瞬発力に秀でた造りであり、デビュー7戦中6戦で上がり最速を繰り出していることも頷ける。ステイゴールド産駒にしてはボリュームのある馬体で、見栄えのする馬。筋肉の張りも上々で、日当たりの関係でわかりづらいが毛艶も良く、全体にパンとした印象を与える。胴が長い馬で、長距離向きと言って良いだろう。力関係は未知数だが、適性ではこの中に入っても見劣りしない。※立ち写真は栗東で撮影

ジュンヴァルカン

(牡3、栗東・友道厩舎)

ネオユニヴァース
ピンクリップス
母父エンドスウィープ
通算成績7戦3勝
連対時平均馬体重513kg (最高:516kg) (最低:508kg)
前走時馬体重508kg
POINTネオユニ産駒らしい曲飛節の持ち主。欲を言えばもっとトモに筋肉が付いてきて欲しいところだが、まだまだ未完成な部分が多い馬。馬体の張りは良いものがあるし、今後の活躍が期待できる1頭。外傷で神戸新聞杯をパスしたが、特に太め感なく仕上がっており、体調は良さそう。銭形も浮いており、代謝が良く毛艶も上々。脚も長めで、長距離は向きそうだ。内枠を引いて好位から速い脚を使うことができれば上位入線も。

カフジプリンス

(牡3、栗東・矢作厩舎)

ハーツクライ
ギンザフローラル
母父シンボリクリスエス
通算成績15戦3勝
連対時平均馬体重515kg (最高:518kg) (最低:510kg)
前走時馬体重516kg
POINT初勝利を挙げたのが今年の3月。そこからは長めの距離で大崩れせずに走っているが、やはり一線級と比較するとまだ馬が幼い印象がある。見栄えのする馬の多い矢作厩舎らしく筋肉量の多い馬体でありつつも、腹回りにゆとりがあり、長い距離をこなしている。どちらかと言えば直飛寄りで、持続型であることから極端なスローからの上がり勝負は得意ではなさそう。栗毛の馬体が光って見えるように毛艶も良く、体調面で不安は感じられない。展開次第で上位を狙えそうな好仕上がりだ。