東京新聞杯

きさらぎ賞

エアスピネル

(牡4、栗東・笹田厩舎)

キングカメハメハ
エアメサイア
母父サンデーサイレンス
通算成績9戦3勝
重賞勝利 17年京都金杯(G3)
15年デイリー杯2歳S(G2)
連対時平均馬体重481kg (最高:484kg) (最低:480kg)
前走時馬体重480kg
POINT均整のとれたシルエットで、非常にバランスの良い立ち姿。雪が降っているため毛艶は良く見せないが、トモの張りも良好であるし、筋肉量もキープ。腹回りは一度使ったことによりシャープになった印象を受ける。今後、G1戦線で走るのならばもうひと回り馬体がたくましくなって欲しいところではあるが、G3のメンバーなら現状の完成度でも無様な競馬はできないだろう。勝ち負けは必至だ。

ヤングマンパワー

(牡5、美浦・手塚厩舎)

スニッツェル
スナップショット
母父サンデーサイレンス
通算成績16戦5勝
重賞勝利 16年富士S(G3)
16年関屋記念(G3)
15年アーリントンC(G3)
連対時平均馬体重519kg (最高:526kg) (最低:512kg)
前走時馬体重512kg
POINTスッキリと見せる馬で、肋が浮いて見える。元々の造りが大きいのだが、昨年夏に3連勝、うち重賞2勝した時の馬体の充実感と比較すると、やや見劣りする。冬毛は伸びておらず、毛艶も悪くない状態ではあるが、もう少しふっくらとさせた造りのほうが良さそう。使って良くなるタイプなので、ここを叩いて春、もっと暖かくなってから実力を発揮するのではないだろうか?今回は評価を下げることにする。

ブラックスピネル

(牡4、栗東・音無厩舎)

タニノギムレット
モルガナイト
母父アグネスデジタル
通算成績13戦3勝
連対時平均馬体重502kg (最高:512kg) (最低:494kg)
前走時馬体重512kg
POINT<今週のイチオシ>ロベルト系らしい、ボリューム感のある馬体。脚がやや短めに映るので、距離は2000mくらいが限界だろう。以前は骨太な体を持て余している感じがあったが、トモが発達してきており、かなりの筋肉量を身にまとっている。特にトモの張りは目を見張るものがある。クビ差しも太く短く、パワータイプ。荒れた力の要る馬場でも馬力負けしないだろう。腹回りはたくましく映るが、血統的にもこのくらいでOK。今回は逆転可能と見てNo.1評価を打つ。

ブラックムーン

(牡5、栗東・西浦厩舎)

アドマイヤムーン
ロイヤルアタック
母父ジェネラス
通算成績16戦6勝
連対時平均馬体重492kg (最高:504kg) (最低:480kg)
前走時馬体重504kg
POINTカーリアンの母系にエンドスウィープという配合で、腹袋が立派な造りをしている。500キロほどの大型馬ながら、脚をスラッと見せて背も高いので、重苦しさは全く感じない。直飛でトモはエネルギーをロスすることなく使える造り。胴は全体に詰まり気味ではあるが、長躯短背でスタミナのある血統を内包していることから、意外と2000m以上で活躍しても不思議ではない。前走の敗因が不可解ではあるが、毛艶も申し分ない良い状態に仕上がっている。順当なら上位争い。

マイネルアウラート

(牡6、美浦・高橋裕厩舎)

ステイゴールド
マイネシャンゼリゼ
母父トウカイテイオー
通算成績33戦8勝
連対時平均馬体重457kg (最高:472kg) (最低:450kg)
前走時馬体重472kg
POINTクビ差しが太く、パワータイプ。小柄な馬ではあるものの、しっかりと必要な筋肉がついており、さすがにオープン馬。立ち写真は昨夏以来となるが、冬毛も出ること無く好仕上がりを見せている。トモも丸みがあって筋肉量が増えてきた印象で、ここに来ての連勝も頷ける。曲飛で加速力はあるものの、長く切れる脚を使うタイプではないので、東京で勝利しているとはいえ本質的には中山向きだと思う。内枠からサッと抜けだすようなレースをしたい。

サトノアーサー

(牡3、栗東・池江寿厩舎)

ディープインパクト
キングスローズ
母父Redoute’s Choice
通算成績2戦2勝
連対時平均馬体重466kg (最高:468kg) (最低:464kg)
前走時馬体重468kg
POINT<今週のイチオシ>前駆と後躯のバランスが良くとれている馬で、美しいシルエットの持ち主。デビュー前の写真と比較しても研ぎ澄まされてきたのは明らかで、まだ完成途上であるものの現時点でもムダ肉が少なく、馬体の張り、引き締まり方は目を見張るものがある。母系の血統こそ違えど、昨年の皐月賞馬ディーマジェスティに近い造りをしており、この馬も間違いなくクラシック級と云って良い。素質がこの中では抜きん出ていると見た。どんな勝ち方をするかに注目。

ダンビュライト

(牡3、栗東・音無厩舎)

ルーラーシップ
タンザナイト
母父サンデーサイレンス
通算成績3戦1勝
連対時平均馬体重464kg (最高:464kg) (最低:464kg)
前走時馬体重472kg
POINTこの馬もサトノアーサーに負けず劣らずの好馬体。朝日杯FSからの間に大きく成長したところは見られないものの、相変わらず筋肉の張りは上々であるし、重たそうな馬体の造りが多い父の産駒にしては素軽さも感じられる。前走時より腹回りの肉付きが若干増えた感じもあるが、このくらいが理想的な状態では。背中には銭型も浮いて体調は良好。ここは改めて巻き返しを期待したい。

アメリカズカップ

(牡3、栗東・音無厩舎)

マンハッタンカフェ
ベガスナイト
母父Coronado’s Quest
通算成績3戦2勝
連対時平均馬体重460kg (最高:460kg) (最低:460kg)
前走時馬体重462kg
POINT馬体のサイズの割にゴツゴツとした造りの馬で、数字以上に迫力がある。折りの深い飛節は父マンハッタンカフェ譲りで、加速力はなかなかのもの。前走時はまだ全体に緩い印象があったが、使われて良化が見受けられるので、馬体の完成はまだまだ先であるが、前進は見込めるだろう。厳寒期といえるこの時期でも冬毛を伸ばすことなく綺麗な毛艶を維持しており、体調自体は良さそう。ただ、どちらかというとパワータイプなので、坂のある阪神向き。京都のスピード決着に対応できるかは疑問符がつく。押さえの1頭で。

プラチナヴォイス

(牡3、栗東・鮫島厩舎)

エンパイアメーカー
プレザントブリーズ
母父マンハッタンカフェ
通算成績5戦2勝
連対時平均馬体重502kg (最高:508kg) (最低:496kg)
前走時馬体重508kg
POINT500キロ以上あるエンパイアメーカー産駒だが、全体にスラッとしていて重苦しさを感じさせないシルエット。エンパイアの仔で走らない馬は、大体馬格が大きすぎて脚元に不安がくるようなタイプか、絶対的なスピードの足らない馬が多い。その点、この馬はレコード決着にも対応する能力があり、素質はかなりのものと見て良いだろう。まだ幼い印象はあるが、皮膚は薄く見せているように馬体の張りは上々。前走は期待を裏切る結果となったが、まだ見限れない存在。上位も十分ありそうだ。

スズカメジャー

(牡3、栗東・橋田厩舎)

ダイワメジャー
スプリングサンダー
母父クロフネ
通算成績1戦1勝
連対時平均馬体重486kg (最高:486kg) (最低:486kg)
前走時馬体重486kg
POINTやや斜め後ろから写真を撮影しているため、全体のシルエットは判別しづらいのだが胴は詰まり気味でダイワメジャーらしい逞しい腹袋を持っている。馬体の大きさに比較して大きいトモを持っていることも父譲りだ。飛節の折りが深めで、瞬間的な加速力はある。ただ持続力ということに関してはディープ産駒らに比べて分が悪いか。肋が浮いており、これ以上は減らしたくないところ。クビが短くてパワーのある一方、振り幅が小さいので距離は限界があるかもしれない。マイル~中距離がベストと見た。

東京新聞杯

きさらぎ賞

競馬ラボに掲載されている記事・写真・映像などの無断複製、転載を禁じます。