【安田記念】イスラボニータ、ステファノス、ロゴタイプ等12頭を分析!
2017/5/28(日)
イスラボニータ
(牡6、美浦・栗田博厩舎)
父 | フジキセキ |
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母 | イスラコジーン |
母父 | Cozzene |
通算成績 | 21戦7勝 |
重賞勝利 |
17年マイラーズC(G2) 14年皐月賞(G1) 14年セントライト記念(G2) 14年共同通信杯(G3) 13年東京スポーツ杯2歳S(G3) |
連対時平均馬体重 | 469kg (最高:488kg) (最低:458kg) |
前走時馬体重 | 488kg |
POINT | <今週のイチオシ>年齢を全く感じさせない筋肉量と馬体の張り。フジキセキ産駒は息長く走る馬が多いが、まさにそのタイプと言えるだろう。前走の時点でもキッチリと仕上がっていたが、一度使って更に馬体が締まってきて、良化が感じられる。クビ差しが若い頃と比較して太くなってきており、肉付きが良くなって短距離傾向が強くなってきた。肋骨も薄っすらと見せてムダのない仕上がり。久々のタイトル奪取となるか。 |
ステファノス
(牡6、栗東・藤原英厩舎)
父 | ディープインパクト |
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母 | ココシュニック |
母父 | クロフネ |
通算成績 | 22戦4勝 |
重賞勝利 |
14年富士S(G3) |
連対時平均馬体重 | 478kg (最高:488kg) (最低:470kg) |
前走時馬体重 | 482kg |
POINT | 6歳馬だが大きな衰えは全く感じられない。胸前~肩周りの豊富な筋肉は母父のクロフネから繋がるダート血統から来ているか。今年の春は大阪杯を最大目標と定め、金鯱賞から確かな上積みを見せて、本番でも2着に入った。そこからの良化はさすがに見込めないものの、状態自体はしっかりとキープしており、ムダ肉も無い。当然ここでも上位争いだろう。 |
サトノアラジン
(牡6、栗東・池江寿厩舎)
父 | ディープインパクト |
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母 | マジックストーム |
母父 | Storm Cat |
通算成績 | 24戦7勝 |
重賞勝利 |
16年スワンS(G2) 16年京王杯SC(G2) |
連対時平均馬体重 | 523kg (最高:534kg) (最低:508kg) |
前走時馬体重 | 524kg |
POINT | 現役屈指の好バランス、筋肉量を誇る。ディープ産駒特有の柔らかさがありながら、母系のスピードが表に出ている形だ。クビさし周り~胸前がどんどん立派になってきており、マイラーらしさが窺える。蹄が薄く、寝ているため道悪は全くダメなタイプ。京王杯SCの敗戦は気にしなくていいだろう。昨秋のマイルCSが近走最高のデキだったと見ているが、それに劣らない好仕上がり。馬場が悪化しなければ巻き返しは必然だろう。 |
レッドファルクス
(牡6、美浦・尾関厩舎)
父 | スウェプトオーヴァーボード |
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母 | ベルモット |
母父 | サンデーサイレンス |
通算成績 | 21戦9勝 |
重賞勝利 |
17年京王杯SC(G2) 16年スプリンターズS(G1) 16年CBC賞(G3) |
連対時平均馬体重 | 466kg (最高:474kg) (最低:456kg) |
前走時馬体重 | 474kg |
POINT | 短距離馬にしては見た目から筋肉隆々というタイプの馬ではなく、あまり見栄えのしない馬。とはいえ全身に血管が浮き上がっているように、馬体の張りはトップホースそのもの。比較的、ゆったりとした造りでマイルもこなせるはず。芦毛で判別しづらいが、毛艶も良い状態であり、体調面での不安は感じられない。良馬場でスピードを生かす流れでも、道悪でもOKの万能型。上位の評価をしなくてはならないだろう。 |
ロゴタイプ
(牡7、美浦・田中剛厩舎)
父 | ローエングリン |
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母 | ステレオタイプ |
母父 | サンデーサイレンス |
通算成績 | 29戦6勝 |
重賞勝利 |
16年安田記念(G1) 13年皐月賞(G1) 13年スプリングS(G2) 12年朝日杯FS(G1) |
連対時平均馬体重 | 489kg (最高:502kg) (最低:474kg) |
前走時馬体重 | 498kg |
POINT | 黒鹿毛の馬体は黒光りして非常に見栄えがする。7歳馬だが衰えはなく、変わらず筋肉量も維持しており、昨年同様の力を発揮できると見ている。中山記念からの直行となるが、太め感もないし、1週前にして馬体は出来上がっている。筋肉の張りは上々、背中には銭型も浮いて状態面の良さが感じ取れ、脚質的にも自在に運べるタイプで大きな不安は見当たらない。 |
エアスピネル
(牡4、栗東・笹田厩舎)
父 | キングカメハメハ |
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母 | エアメサイア |
母父 | サンデーサイレンス |
通算成績 | 11戦3勝 |
重賞勝利 |
17年京都金杯(G3) 15年デイリー杯2歳S(G2) |
連対時平均馬体重 | 482kg (最高:484kg) (最低:480kg) |
前走時馬体重 | 484kg |
POINT | 相変わらずバランスの良い立ち姿。マイラーズC時が上積み大きくかなり期待していたのだが、イスラボニータに敗れ2着。ムダ肉は今回の方が少なく見えるが、全体的な迫力という点では前走の方が上だった。決め手を欠くのは成長力というよりも、惜敗が多かった母方の血が出てきているのかもしれない。筋肉量は維持しており、力は出せるデキにはあると思うが、ベストパフォーマンスが出来るかというと正直疑問も。 |
アンビシャス
(牡5、栗東・音無厩舎)
父 | ディープインパクト |
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母 | カーニバルソング |
母父 | エルコンドルパサー |
通算成績 | 15戦5勝 |
重賞勝利 |
16年大阪杯(G2) 15年ラジオNIKKEI賞(G3) |
連対時平均馬体重 | 464kg (最高:474kg) (最低:458kg) |
前走時馬体重 | 470kg |
POINT | 3歳時はややシャープに見せるシルエットをしていたが、大事に使われてきたこともあって馬体が徐々にボリュームアップ。前走以上の筋肉量を見せてくれている。キ甲が抜けて骨格は完成され、立ち姿にも安定感が出てきた。馬体の引き締まり方も素晴らしく、特にクビさし~胸前のラインは筋肉が彫刻のように浮き出ている。毛艶も黒光りしていて体調も良さそう。G1では未だに実績が無いが、好勝負できると見た。 |
ブラックスピネル
(牡4、栗東・音無厩舎)
父 | タニノギムレット |
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母 | モルガナイト |
母父 | アグネスデジタル |
通算成績 | 15戦4勝 |
重賞勝利 |
17年東京新聞杯(G3) |
連対時平均馬体重 | 502kg (最高:512kg) (最低:494kg) |
前走時馬体重 | 502kg |
POINT | ロベルト系らしい立派な腹袋。軸を狭めにして立っていることもあるが、脚はやや短め。肩のラインもやや寝ているため、現状距離はマイルくらいが良さそうだ。筋肉量が豊富なため、ある程度のスピード能力はあると見ていたが、体型的にパワーに秀でたタイプと捉えていたので、前走京都での最速上がりマークは意外だった。潜在能力はかなり高いと見ている。馬体も引き締まって状態はすこぶる良い。脚質も自在で崩れるシーンが想像しづらい。 |
ヤングマンパワー
(牡5、美浦・手塚厩舎)
父 | スニッツェル |
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母 | スナップショット |
母父 | サンデーサイレンス |
通算成績 | 18戦5勝 |
重賞勝利 |
16年富士S(G3) 16年関屋記念(G3) 15年アーリントンC(G3) |
連対時平均馬体重 | 519kg (最高:526kg) (最低:512kg) |
前走時馬体重 | 514kg |
POINT | 短距離系が多いスニッツェルの産駒ながら、スッキリとしたフォルムでマイル~中距離もこなせるシルエット。腹回りがシャープで単調なスピード決着向き。馬場が悪化したり、パワーの必要な荒れた馬場は向くとは言えない。できれば良馬場でやりたいところだろう。毛艶、馬体の張りともに良い状態で、自らの能力は発揮できる仕上がり。展開次第で一発あっても。 |
クラレント
(牡8、栗東・橋口慎厩舎)
父 | ダンスインザダーク |
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母 | エリモピクシー |
母父 | ダンシングブレーヴ |
通算成績 | 40戦7勝 |
重賞勝利 |
14年京成杯AH(G3) 14年関屋記念(G3) 13年エプソムC(G3) 13年東京新聞杯(G3) 12年富士S(G3) 11年デイリー杯2歳S(G2) |
連対時平均馬体重 | 485kg (最高:494kg) (最低:470kg) |
前走時馬体重 | 488kg |
POINT | 一年振りの立ち写真だが全く衰えておらず、前走の好走も頷ける。ダンスインザダーク産駒のマイラー特有のゴロッとした腹回りを見せており、パワーの要る底力が必要な展開に向く。加齢により筋肉が徐々に硬くなりつつあるので、絶対的なスピード勝負になるよりは時計がかかって欲しい。引き続き馬体の張りも良好で、力を発揮できる好仕上がり。先行からの粘り込みに警戒。 |
デンコウアンジュ
(牝4、栗東・荒川厩舎)
父 | メイショウサムソン |
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母 | デンコウラッキー |
母父 | マリエンバード |
通算成績 | 13戦2勝 |
重賞勝利 |
15年アルテミスS(G3) |
連対時平均馬体重 | 452kg (最高:466kg) (最低:444kg) |
前走時馬体重 | 444kg |
POINT | 昨年のエリザベス女王杯以来の立ち写真。キ甲が抜けたのが確認できるように、骨格はこれで完成だろう。3歳時は上昇度という点で疑問があったが、ここに来て馬体の張りが良化しつつあり、上向いてきた。凡走したとはいえ調子が良さそうだった秋華賞と同じかそれ以上のデキにある。ヴィクトリアマイルは実績のある左回りであったことも大きかったのでは。今回も同じ舞台であるし、牡馬相手とはいえ前走の再現もあり得る。 |
トーキングドラム
(牡7、美浦・斎藤誠厩舎)
父 | キングカメハメハ |
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母 | トランシーフレーズ |
母父 | サンデーサイレンス |
通算成績 | 23戦5勝 |
重賞勝利 |
17年阪急杯(G3) |
連対時平均馬体重 | 473kg (最高:480kg) (最低:448kg) |
前走時馬体重 | 478kg |
POINT | キングカメハメハ産駒らしく筋肉量が豊富で皮膚が薄い。シャープなシルエットでスピード能力がある。とはいえ、距離は1200mより、マイル向き。今回は高松宮記念時と比較して、やや馬体の張りに不満が残る。肋骨が薄っすら見えるように太め感はないのだが、ピークのデキではなさそう。曲飛寄りで小脚の利くタイプ。内枠からサッと抜け出すような競馬で上位を狙う。 |