東京新聞杯から昨年2着サトノアレスなど4頭、きさらぎ賞から5頭を馬体診断!
2019/1/27(日)
東京新聞杯
きさらぎ賞
インディチャンプ
(牡4、栗東・音無厩舎)
父 | ステイゴールド |
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母 | ウィルパワー |
母父 | キングカメハメハ |
通算成績 | 7戦4勝 |
連対時 平均馬体重 | 459kg (最高:464kg) (最低:452kg) |
前走時馬体重 | 460kg |
POINT | |
まず目を引くのが丸みを帯びて大きく発達したトモ。筋肉量は勿論のこと、太い血管がハッキリと浮かび上がり、写真越しでも分かるほどの張りを感じさせる。胸前~肩周りの筋肉も立派に見せており、馬体重460キロ前後と大柄な馬ではないが、数字以上の迫力がある。父ステイゴールドよりも、産駒が総じて筋肉質な母父のキングカメハメハが強く発言しているのだろう。その豊富な筋肉量から胴が詰まって見えるように、短距離志向の強いマイラーと考えて良い。スピード決着になっても対応できるはずで、将来的にマイル路線で頂点を狙える器の持ち主と見ている。勝ち負けに期待。 |
サトノアレス
(牡5、美浦・藤沢和厩舎)
父 | ディープインパクト |
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母 | サトノアマゾネス |
母父 | Danehill |
通算成績 | 15戦4勝 |
重賞勝利 |
16年朝日フューチュリティ(G1) |
連対時 平均馬体重 | 502kg (最高:516kg) (最低:490kg) |
前走時馬体重 | 514kg |
POINT | |
前回(安田記念)の当コラムでも書いたように古馬になって筋肉量が格段に増え、よりマイラーらしいシルエットになってきた。キ甲も抜けて来ており、骨格は完成されたと見て良いだろう。筋肉の輪郭がハッキリとしており、前駆・後躯ともにスジが浮かび上がっているのは馬体の張りが良い証拠と言えるだろう。皮膚を薄く見せている点も好印象。腹周りもスッキリと見せており、毛艶も黒光りして冬場のレースということを全く感じさせず、上位争いが見込める好仕上がりだ。この馬が二番手評価。 |
レイエンダ
(牡4、美浦・藤沢和厩舎)
父 | キングカメハメハ |
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母 | ラドラーダ |
母父 | シンボリクリスエス |
通算成績 | 5戦3勝 |
連対時 平均馬体重 | 482kg (最高:486kg) (最低:474kg) |
前走時馬体重 | 482kg |
POINT | |
これまで主に2000m以上を使われてきたが、全兄のレイデオロよりも骨格に対する筋肉の割合が多い印象で、馬体のシルエットは正方形に近い。筋肉量の多さから胴もやや詰まって見え、マイラー色が強い馬体構造をしている。この距離短縮はプラスに働きそうだ。若干腰高な面が残っており、キ甲の辺りを見てもまだ背は伸びそうなイメージ。成長途上ではあるものの、現時点でも肩周り、トモの筋肉には明瞭なスジが浮かび上がり、完成された時が楽しみになるほど。レース間隔は開くが、肋骨も薄っすらと確認できる仕上がりで、能力を遺憾なく発揮できるだろう。 |
ロードクエスト
(牡6、美浦・小島茂厩舎)
父 | マツリダゴッホ |
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母 | マツリダワルツ |
母父 | チーフベアハート |
通算成績 | 23戦4勝 |
重賞勝利 |
18年毎日放送賞スワンS(G2) 16年京成杯オータムハンデ(G3) 15年新潟2歳ステークス(G3) |
連対時 平均馬体重 | 451kg (最高:460kg) (最低:444kg) |
前走時馬体重 | 460kg |
POINT | |
正方形のシルエットでいかにもマイラーといった雰囲気がある。キ甲が完全に抜け、腰高なイメージはすっかり解消された。筋肉量も増え、以前よりも立ち姿に迫力が出てきた印象を受ける。繋ぎの角度、蹄の構造を見る限り、綺麗な馬場でこそ全能力を発揮するタイプと見た。今の東京芝は非常にコンディションが良く、この馬向きの馬場状態ではないだろうか。腹周りは若干丸みを帯びてゆとりのあるように映るが、前走よりも張りが感じられ、状態自体は良化しているように思える。まだ見限りは早計か。 |
グァンチャーレ
(牡7、栗東・北出厩舎)
父 | スクリーンヒーロー |
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母 | チュウオーサーヤ |
母父 | ディアブロ |
通算成績 | 36戦4勝 |
重賞勝利 |
15年日刊スポシンザン記念(G3) |
連対時 平均馬体重 | 462kg (最高:478kg) (最低:440kg) |
前走時馬体重 | 478kg |
POINT | |
【出走回避】腹側のラインに対し、背中側が長く見える体型。瞬間的な切れ味というよりも、長く脚を使う競馬が合っているイメージがある。前走は内枠でスムーズさを欠いたが、東京コースなら脚を余すことは考えづらい。出来ればペースはある程度流れて、縦長の隊列になって欲しいタイプと言えるだろう。馬群一団から抜け出すような競馬は馬体構造的にあまり向いていないと見る。毛艶や馬体の張りは前走時とさほど変わらない状態だが、年齢を考慮しても非常に若々しい立ち姿を披露しており、巻き返しの余地は十分。 |
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