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レパードS

小倉記念

エルモンストロ

(牡3、栗東・角居厩舎)

ルーラーシップ
ミンティエアー
母父アグネスタキオン
通算成績8戦2勝
連対時
平均馬体重
466kg (最高:468kg)
(最低:464kg)
前走時馬体重478kg
POINT
まだ腰高な面が残ってはいるが、全体にバランスが整っていてシルエットは正方形に近い。2走前に勝利を挙げているように、1800m戦は問題なくこなせる範囲ではあるが、本質的にはマイル戦がベストの印象。芝で勝ち上がっており、ダートでもスピードを生かした競馬が向いているタイプ。雨で脚抜きの良い高速馬場になった際にパフォーマンスを上げてきそうだ。肋骨が薄っすらと浮き上がって腹周りは引き締まっており、ムダ肉はほとんど感じられない。後肢の下腿部にも太い血管が浮き上がり、膨らみも感じられるように馬体の張りは抜群に良い。今回、立ち写真のある馬の中でも1、2を争う好仕上がりと言って良いだろう。

サトノギャロス

(牡3、栗東・西園厩舎)

ヘニーヒューズ
シャラポワ
母父サンデーサイレンス
通算成績4戦3勝
連対時
平均馬体重
520kg (最高:522kg)
(最低:518kg)
前走時馬体重522kg
POINT
前走時で522キロとかなりの大型馬。雄大な骨格はもちろん、胸前~肩周りの筋肉は盛り上がるように発達している。トモの筋肉も正方形で容量が大きいだけでなく、一本太いスジが浮いているように張りもあって中身が詰まっている印象。力強さが前面に主張した体型をしており、秘めたパワーは相当なモノがありそうだ。デビューから短めの距離を使われているが、胴周りは決して窮屈な造りではないため、折り合い次第で距離延長は問題なくこなせるはず。背中側と腹側のラインを比較した時に背中が短く見える体型で身体の伸縮性に優れた構造をしている。鋭く切れる末脚を武器とする馬に多い形で、キャリア4戦全てでメンバー最速の上がりを記録していることも納得できる。成長余地を残しつつも、現状ベストといえる仕上がりでレースを迎えられそうだ。

デルマルーヴル

(牡3、美浦・戸田厩舎)

パイロ
カリビアンロマンス
母父コマンズ
通算成績8戦3勝
重賞勝利 18年兵庫ジュニアGP(G2)
連対時
平均馬体重
495kg (最高:498kg)
(最低:492kg)
前走時馬体重498kg
POINT
父パイロは腹袋が大きく胴が詰まった体型をしているが、この馬は比較的胴の伸びがあって距離にも融通が利くタイプ。背中も長めで瞬間的に速い脚を使うよりも、長く良い脚を繰り出す持続力に長けた胴周りの構造だ。胸の深さも十分で、スタミナも豊富。持続力が問われるレパードS向きの馬体構造といえるだろう。前走時で490キロと馬体重は大型馬の域に入るが、立ち姿に全く重苦しさを感じない点も好感。前走はドバイ遠征帰りの休み明けでいきなり2着と好走。反動が気になるところだが、馬体は萎むことなく、皮膚が薄く見えるほどの張りを馬体全体に感じさせる。毛艶も黒光りしており、体調に関しては何の不安点も見当たらない。勝ち負けが期待できる好仕上がりだ。

ハヤヤッコ

(牡3、美浦・国枝厩舎)

キングカメハメハ
マシュマロ
母父クロフネ
通算成績8戦2勝
連対時
平均馬体重
464kg (最高:470kg)
(最低:452kg)
前走時馬体重464kg
POINT
バランスの整った綺麗なシルエットで、フレームに対して若干背中が長く感じる構造をしている。持続力に長けた体型で、近親のユキチャンやシロニイは500キロ近い大型馬だったのに対し、この馬はデビュー時で444キロ。前走でも464キロとこの牝系の中では比較的コンパクトにまとまっていて、立ち姿からは素軽い印象を感じさせる。付くべきところにしっかりと筋肉は付いているが、前面に主張しすぎない肉付きをしているので、距離は延びて良さそうな印象。繋ぎが短く、脚元はダートがベターといえる構造でありながらも芝で初勝利を挙げられたのは、この軽さによるものと考えられる。白毛で毛艶は判別しづらいが、前腕や後肢の下腿部に血管が浮き上がっているように、馬体の張りは上々。肋骨も薄っすらと感じ取れるように、ムダ肉無く仕上がっている。
今週のイチオシ

ブラックウォーリア

(牡3、栗東・西村厩舎)

ブラックタイド
ステファニーチャン
母父アーミジャー
通算成績13戦3勝
連対時
平均馬体重
493kg (最高:500kg)
(最低:488kg)
前走時馬体重494kg
POINT
全体のシルエットに対して、背中がやや長めで胴に伸びがある。長く良い脚を繰り出すのに適した体型で、持続力が問われるレパードSでは有利に働きそうだ。肉付きが良く、特に腹袋が大きく発達している。上がりが掛かるような、底力を要する展開も苦にしないだろう。注目すべきは胸の深さ。脚を置く位置も多少関係しているとはいえ、前脚が短く見えるほど胸の縦幅があり、大きな心臓や肺を秘めていそう。前走のレコード勝ちもこの発達した心肺から生み出される、豊富なスタミナがあったからに他ならない。腹周りの肉付きが良いぶん太目に映るが、立ち写真でも肋骨が浮いていることが分かるように、ムダ肉は全く付いていない。毛艶も光沢があって非常に見栄えがすると同時に、皮膚の薄さも感じさせるほど筋肉の張りも良い。勝ち負けが期待できる絶好の仕上がりだ。
今週のイチオシ

アッシェンプッテル

(牝3、栗東・奥村豊厩舎)

バトルプラン
ミミオブパラダイス
母父ダンスインザダーク
通算成績5戦3勝
連対時
平均馬体重
500kg (最高:508kg)
(最低:494kg)
前走時馬体重494kg
POINT
デビュー時から500キロ前後の馬体重で出走している大型馬。父バトルプラン、その父エンパイアメーカーともに雄大な骨格をした馬を輩出する傾向にあり、フレームは父方の特徴が出ていると考えられる。トモは横幅があり容量も豊富だが、全体的に筋肉の付き方はなだらかで、シャープにさえ映る体つき。距離が延びて良さそうな印象があり、2000mで強い勝ち方を見せた前走の内容も納得できる。胸の深さも十分で、スタミナを要するような展開になればより強みが活きるはずだ。3歳馬でまだ成長余地を残しつつも馬体の張り、毛艶、ともに現状ベストといえる仕上がり。力を十二分に発揮できるだろう。
今週のイチオシ

アイスストーム

(牡4、栗東・吉村厩舎)

ストーミングホーム
デザートチル
母父Red Ransom
通算成績10戦4勝
連対時
平均馬体重
523kg (最高:524kg)
(最低:520kg)
前走時馬体重524kg
POINT
前走時で馬体重524キロ。かなりの大型馬で、盛り上がるように発達した胸前、太いクビさしの筋肉と、容量の豊富なトモは父ストーミングホームから受け継いだと考えられる。小倉記念は近2年で決着時計が速くなっており、昨年は532キロのトリオンフがレコード勝ちしたように、時計の速い決着になると筋肉量豊富な大型馬が台頭しやすくなる。この馬は重厚感のある体つきをしているが、決して重苦しくは映らないシルエットで、スピード勝負にも十分対応可能のはずだ。蹄は薄く、繋ぎも長めでクッションの利く構造をしており、良馬場でこそ末脚が活きる。筋肉の輪郭が明瞭に浮き上がっているように、馬体の張りが素晴らしい。1週前にして腹周りもスッキリと引き締まり、態勢はほぼ整ったと見える。勝ち負けに期待。

アイスバブル

(牡4、栗東・池江寿厩舎)

ディープインパクト
ウィンターコスモス
母父キングカメハメハ
通算成績11戦4勝
連対時
平均馬体重
446kg (最高:456kg)
(最低:434kg)
前走時馬体重456kg
POINT
バランスの良さが光る立ち姿。馬体重が前走時456キロと決して見栄えする馬格ではないが、シルエットが美しく、数字以上の存在感を示している。筋肉の付き方が比較的なだらかで、トモはスッキリと映るほど。母系の影響で腹袋が大きいため腹周りはふっくらとしているが、全体的にシャープな印象のある体つきだ。1800~2000mでの実績はあるものの、本質的にはもっと長い距離で真価を発揮すると見ている。前走で速い時計にも対応してはいるが、2000mでのスピード勝負でどこまでやれるか。血管の浮き具合を見ても筋肉の張りは上々で、毛艶も光っており体調面に不安なし。自身の力は問題なく発揮できるだろう。

カフェブリッツ

(牡6、栗東・池江寿厩舎)

マンハッタンカフェ
カフェララルー
母父Stravinsky
通算成績24戦5勝
連対時
平均馬体重
545kg (最高:564kg)
(最低:536kg)
前走時馬体重538kg
POINT
全身の筋肉が分かりやすく隆起するように発達しており、いかにも筋骨隆々といったパワータイプの馬体。前走時で馬体重は538キロ、骨格も雄大でデビューから昨年暮れまでダート路線を歩んでいたことも納得できる体つきをしている。特にクビから肩周りの筋肉が彫刻のように発達しており、前駆の掻き込みも強そうな印象がある。トモの下腿部も膨らみがあって、純粋な力強さという点では今回立ち写真がある馬の中でナンバーワンと言っていい。大型馬は高速決着に強い傾向にあるが、この馬の場合は素軽さよりも重厚感に寄っている部分が大きいため、ややスピードが足りない印象。できれば時計が掛かって欲しいタイプではないだろうか。かなりの大型馬だが肋骨は薄っすら浮いており、1週前の段階で太め感はなし。筋肉の張りも申し分なく、仕上がりは良さそうだ。

クリノヤマトノオー

(牡5、栗東・高橋忠厩舎)

ジャングルポケット
ブリュンヒルト
母父アグネスタキオン
通算成績25戦5勝
連対時
平均馬体重
453kg (最高:472kg)
(最低:438kg)
前走時馬体重474kg
POINT
父ジャングルポケット譲りの大きく発達した腹袋が特徴的。パワーを要する馬場や上がりが掛かる展開のような、底力が必要な条件で輝く馬体構造だ。馬体重は前走時で474キロと馬格自体は平均的だが、骨格に対して筋肉量が豊富で、血統や細かなパーツは異なるが、イメージ的に同厩舎のスプリント王・ファインニードルを彷彿とさせる。中距離馬の印象が強いが、初勝利は1200mで挙げているように短距離にも対応可能なパワーを秘めている。小倉記念は平坦コースで絶対的なスピードの持続力を求められるレースだが、どこまでスピードに付いていけるか。毛艶も光って馬体の張りも文句なし。状態に関してはまさに今がピークといった雰囲気だ。

ノーブルマーズ

(牡6、栗東・宮本厩舎)

ジャングルポケット
アイアンドユー
母父Silver Hawk
通算成績35戦5勝
連対時
平均馬体重
479kg (最高:496kg)
(最低:456kg)
前走時馬体重498kg
POINT
どっしりとした大きな腹袋は父ジャングルポケットから遺伝した特徴で、全体的に低重心な重厚感のある立ち姿。スピードよりもパワーに秀でた印象があり、決着時計や上がりタイムはできるだけ掛かって欲しいタイプだろう。底力を要するようなタフな競馬が合っているイメージだ。飛節の折りが深いため、小回りコースをロスなく立ち回ってサッと抜け出すような競馬が理想的か。枠は内目が欲しいところ。基本的には使って良化する馬で、前走宝塚記念時の立ち写真と比較すると毛艶・馬体の張りでやや物足りなさを感じる。ココを使って筋肉がより引き締まって来そうな雰囲気が漂っており、叩いて次が狙い目か。

メールドグラース

(牡4、栗東・清水久厩舎)

ルーラーシップ
グレイシアブルー
母父サンデーサイレンス
通算成績16戦6勝
重賞勝利 19年鳴尾記念(G3)
19年新潟大賞典(G3)
連対時
平均馬体重
472kg (最高:482kg)
(最低:462kg)
前走時馬体重476kg
POINT
全体のシルエットを見た際、やや腰高に映る体型をしている。まだキ甲が抜けきっていないように成長の余地を残しているためとも言えるが、これは父ルーラーシップと同様の後肢が長い造りによるもので、骨格が完成されたとしてもこのような形は大きく変化しないはず。トモの筋肉もキングマンボ系らしく正方形に近い形で発達しており、長い後肢と組み合わさって豊かな推進力を生むのだろう。腰高でもバランスが整っているので、舞台を選ばずに力を発揮できそうだ。筋肉量が豊富で、馬体重以上に逞しい体つきを披露している。本質的には時計が少し掛かるくらいの舞台がベストの印象も、毛艶の光り方や筋肉の張りからは充実度の証が伝わってくるほどで、4連勝は伊達ではなさそうだ。ココも当然注目しておきたい1頭。
今週のイチオシ

ストロングタイタン

(牡6、栗東・池江寿厩舎)

Regal Ransom
Titan Queen
母父Tiznow
通算成績21戦6勝
重賞勝利 18年鳴尾記念(G3)
連対時
平均馬体重
522kg (最高:530kg)
(最低:516kg)
前走時馬体重526kg
POINT
重賞初制覇を挙げた昨年の鳴尾記念時で520キロと、雄大な馬格を誇る。立ち姿からはかなりの迫力を感じさせる一方、筋肉が主張しすぎないので重苦しさは全くない。過去に2度レコード勝ちしているように、高速決着にも問題なく対応できる馬体構造だ。一昨年は8着、昨年は12着とこのレースとの相性はあまり良くないが、本質的には向いているレースと考えている。腹袋が大きく発達しており、タフで底力を要求されるような展開に強い。太めに映りがちな体型ではあるが、七夕賞を一叩きされて全体に引き締まってきた印象。特に大きく良化したのが馬体の張りで、筋肉の輪郭がより明瞭に浮き上がっている。使っての上積みに期待できる状態で、巻き返しの可能性も十分。
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