いよいよ秋競馬が開幕。ただ関東馬は、藤沢和、堀など有力厩舎が東京に照準を置いているので、目玉はもう少し先か。新馬戦は、しばらく阪神がメインとなりそうだ。

9月8日(土)
◆阪神芝1600m

ディアブルノワール(牝、マンハッタンカフェ×デビルズコーナー、栗東・高野厩舎)
母は3勝。調教は、1週前(以降も調教は主に1週前のもの)に坂路52秒2-12秒0を楽にマーク。ローズS有力馬のセンテリュオを追走し、クビ差先着している。2週前にも、坂路で上がり11秒9を出すなど動きは活発。初戦から好レース必至だ。

◆中山2000m

ブランクエンド(牡、ハーツクライ×ブルーミンバー、美浦・加藤征厩舎)
半姉は、今年の桜花賞4着のトーセンブレス。調教は美浦ウッドで5F69台、上り13秒前半の時計。新潟記念に出走したベアインマインドを追走し、1馬身先着といい動きを見せた。姉は新馬戦を快勝。こちらも初戦から好勝負を期待したい。

リバーシブルレーン(牡、ハーツクライ×カウアイレーン、美浦・高木厩舎)
半兄は今年の京都新聞杯を勝ったステイフーリッシュ。調教は美浦ウッドで5F70秒台と平凡だが、持ったままで古馬のアナザートゥルースと併入しており、動きは良好。兄の活躍に続きたい。

ミヤビソフィア(牝、ハービンジャー×ミヤビグレイス、美浦・中舘厩舎)
祖母にシスティーナ(京都牝馬S)。調教は美浦ウッドで5F69秒台だが、時計はまだまだ詰められる余裕がある。

9月9日(日)
◆阪神2000m

プレミアムギフト(牝、オルフェーヴル×インディアナギャル、栗東・高野厩舎)
半兄は昨年の朝日杯FSを勝ったダノンプレミアム。「乗り込んで出走できる態勢は整った。稽古から瞬発力を身につけるように調整しているが、血統馬らしく日ごとに動きが良くなってきた」と高野師。調教は坂路で54秒9-12秒3(いっぱい)。2週前も坂路で54秒2-12秒3と2週連続で上がり12秒前半の時計を出しており時計は上々だ。鞍上はM.デムーロ騎手。

エクザルフ(牡、バゴ×ピュアチャプレット、栗東・松下厩舎)
半姉は、今年の桜花賞3着、オークス2着のリリーノーブル。調教は坂路で53秒2-12秒7。2週前にはCWで6F82秒台、5F66秒後半と速めの時計を出し、本数自体も多く、仕上がりは進んでいる。鞍上は川田騎手。

バラックパリンカ(牡、ノヴェリスト×アプリコットフィズ、栗東・平田厩舎)
母は重賞2勝。母の弟にクレスコグランド(京都新聞杯)、ダービーフィズ(函館記念)がいる。調教時計は坂路で53秒4-12秒9(いっぱい)と目ただないが、血統馬らしくレースへ行っての変わり身に期待。鞍上は松山騎手。

◆阪神芝1400m(牝馬限定)

ドナウデルタ(牝、ロードカナロア×ドナウブルー、栗東・石坂正厩舎)
母は重賞2勝。母の妹にG1を7勝のジェンティルドンナがいる。「攻め馬は余力のある動きを見せている。スピードもありそうだが、ムキにならずコントロールが利くタイプ」と井上助手。調教は坂路で53秒1-12秒9を楽にマークし動きは良好。鞍上は福永騎手を予定している。

◆中山芝1600m

チャーチスクエア(牝、ロードカナロア×チャーチクワイア、美浦・古賀慎厩舎)
母は4勝。近親にコディーノ(重賞2勝)、チェッキーノ(フローラS)がいる。「入厩後も順調にきた。牧場から評価されていた馬で、走りに対して真面目で牝馬にしては馬格もある」と土屋助手。調教は美浦ウッドで5F68秒台を馬ナリなら合格点。鞍上はルメール騎手。

◆中山ダート1800m

ガルヴィハーラ(牡、ゴールドアリュール×ポロンナルワ、美浦・萩原厩舎)
半姉はディーパワンサ(阪神JF4着)、母の下にシンハライト(オークス)、リラヴァティ(マーメイドS)、アダムスピーク(ラジオNIKKKEI賞)と、重賞ウイナーが3頭いる。調教は美浦ウッドで5F69秒台も、最後の1Fは12秒台で上がっている。鞍上はルメール騎手。

ジーナアイリス(牝、ゴールドアリュール×ディアジーナ、美浦・田村厩舎)
母は重賞2勝。調教は美浦ウッドで5F68秒台、終い13秒前半と水準レベルにある。鞍上は内田騎手。

コーズオブラヴ(牡、ゴールドアリュール×キングマイラブ、美浦・新開厩舎)
母は3勝。母の弟にキングアーサー(5勝)、ハイソサエティー(4勝)がいる。美浦ウッドで6F82秒台、5F67秒と負荷の強い調教をかけたが、さすがに最後は1F14秒台とかかってしまった。全体時計が速いので、遅い上りもそれほど気にしなくてよかろう。鞍上は大野騎手。

新規入厩

ダノンラスター(牡、ディープインパクト×プリンセスオブシルマー、美浦・堀厩舎)
母はCCAオークスなど、アメリカでG1を4勝した名牝。

モアナアネラ(牝、キングカメハメハ×ジェンティルドンナ、栗東・石坂正厩舎)
G1を7勝したジェンティルドンナの初仔。

クインオブザシーズ(牝、ノヴェリスト×レジネッタ、栗東・中竹厩舎)
母は桜花賞馬。

リャスナ(メス、ディープインパクト×ココシュニック、栗東・高野厩舎)
全兄は天皇賞・秋などG1で2着が3度あるステファノス。

ダノンテイオー(牡、ディープインパクト×セリメーヌ、栗東・大久保龍厩舎)
セレクトセール出身。セレクト常連大物馬主同士の競り合いを制し、ダノックスが1億9440万円(税込み)で落札。