【若駒賞】岩手から2歳の怪物誕生!その名はロールボヌール

秋も一段と深まり、2歳戦線もますます熱を帯びていく中、岩手競馬で圧巻のパフォーマンスを見せた2歳馬が注目を集めている。その馬の名はロールボヌール(牡2、岩手・千葉幸厩舎)。

昨日10月20日(月)に盛岡競馬場で行われた2歳重賞・第34回 若駒賞(2歳 JRA認定 1着賞金300万円 ダート1600m)に出走。道中は3番手の外でじっくりと構え、3コーナー過ぎから1頭だけ持ったままの手応えで進出。直線入り口で逃げ馬をアッサリ交わし去り、そのまま独走態勢に持ち込むと、後続に2秒5もの大差を付けるワンサイド勝ち。単勝1.5倍の支持に応え、これでデビューから無傷の3連勝を飾った。

特筆すべきはその走破タイム。1:37.9(良)は、今年中央から岩手へと移籍したナムラタイタンが、5月に行われたシアンモア記念で記録した1:37.7(良)に匹敵する数字。2歳馬ながら、重賞実績豊富な古馬と同等のタイムを叩き出したことで評価が急上昇中。

デビューから手綱を執る山本聡哉騎手はレース後のインタビューで、「初距離なので、馬のリズムで行ってどれくらいの脚を使ってくれるかを試す競馬をしました。レースも上手ですし、道中の息の入り方、仕掛けてからの反応などすべてにおいて最高です」とパートナーを絶賛。努めて冷静な口調でレースを振り返りながらも、「他地区でも通用する力を持っていると思いますので、この馬と一緒に僕も成長していけたらと思います」と将来への期待と喜びで満ち溢れたコメントを残した。

ロールボヌール

ロールボヌールの母ロスグラシアレスは中央1勝の実績に留まるが、三代母には今年の日本ダービーを制したワンアンドオンリーと同じアンブロジンを持ち、他にも近親にノーリーズンやグレイトジャーニーの名が並ぶ血統背景。また、2戦目には芝のレースでも勝利していることから、今後も舞台を問わぬ活躍が期待されるところ。

昨年はハッピースプリントが交流G1を制覇。またプレイアンドリアルが中央に参戦し、後のG1馬イスラボニータとクビ差の接戦を演じるなど話題を呼んだ地方勢。今年、台風の目となるのはこのロールボヌールか。今後の動向からますます目が離せなくなってきた。

ロールボヌール
(牡2、岩手・千葉幸厩舎)
父:フレンチデピュティ
母:ロスグラシアレス
母父:シンボリクリスエス
通算成績:3戦3勝

ロールボヌール

ロールボヌール

ロールボヌール


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