禁止薬物検出のピンクブーケ「事件性ない」小西厩舎処分なし

昨年の4回中山2日目6Rで1着に入線したピンクブーケ(牝3、美浦・小西厩舎)から禁止薬物であるカフェインが検出された事案でJRAは18日、船橋警察署の捜査結果を受けて裁定委員会を開催。事件性はなく、小西厩舎に対する処分は行わないと結論付けた。

事案発生の経過と原因については、「ピンクブーケ号の検体から検出された禁止薬物のカフェインは、同馬が摂取した飼料添加物(米国製)の製造過程で混入していたものであり、国内における流通過程を含め第三者等の関与は認められませんでした」と発表した。船橋警察署からも「競馬法違反としての事件性はない」との判断が示されている。

以上の調査結果を受けて裁定委員会は、「小西一男調教師並びに担当調教助手に対する処分は行わない」ことを決定した。

【小林善一郎常務理事のコメント】
「船橋警察署から『競馬法違反としての事件性はない』旨の報告をいただきました。しかしながら、今回の事案は本会施設内で販売されていた商品に禁止薬物が混入していたことが原因であり、そのためお客様並びに関係者の皆様には大変なご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。今後につきましては、販売者をはじめとした関係業者に対する本会の指導・管理を徹底し、同種事案の再発防止に努め、公正な競馬の実施に万全を尽くして参ります」