【安田記念】マイルG1連覇を狙うダノン「いい追い切りできた」

3日、安田記念(G1)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。阪急杯5着からの巻き返しを狙う、昨年のマイルCSの勝ち馬ダノンシャーク(牡7、栗東・大久龍厩舎)は岩田康誠騎手が騎乗して坂路へ。3歳未勝利のタイキクロスビーが3馬身先行してスタートし、徐々にペースアップ。岩田騎手が強めに追うと、一気にねじ伏せるようにゴール。4F54.1-39.6-25.2-12.4秒でG1ホースの貫禄を見せつけた。

「先週にCウッドでやってあるので、今週は坂路でラストを強め程度に。楽に走れていたし、楽に前の馬を捕まえてくれた。ええ、いい追い切りができましたね」と大久保龍志調教師は愛馬の動きに目を細める。

予定していたマイラーズCを挫跖で回避する誤算はあったものの、目標をここへ切り換えてからは至極順調に攻め馬を消化。「挫跖のアクシデントはありましたが、その週の中間には乗り始めることができました。結果的に去年の同じようなローテーションになりましたが、馬も競馬と分かってるようで、自分で体をつくってくれています。アクシデントの影響は心配いらないでしょう」と仕上げに抜かりはない。

この安田記念は3度目の挑戦で、2年前が12番人気3着、昨年が9番人気で4着と好走。昨秋のマイルCSで念願のG1タイトルを獲得し、今年はある程度の人気を背負っての出走となりそうだが、実績、地力を蓄えての参戦ともなる。3度目の正直で2つ目のG1タイトル獲得となるか。混戦を断って、真のマイル王へ名乗りを上げる。

ダノンシャーク

▲ハナ差フィエロを抑えてG1初制覇となった昨秋のマイルCS