低評価に反発! 重賞ウイナーの意地を見せたキタサンブラック

●9月21日(月・祝) 4回中山5日目11R 第69回セントライト記念(G2)(芝2200m)

ゴール前はまるで先週の京成杯AHを思い起こさせる大接戦。春の二冠を制したドゥラメンテが戦線離脱し、混沌としてきた菊花賞戦線を暗示するかのようなゴール前となったが、その混戦を断ったのは先週と一転、4角先頭で押し切ったキタサンブラック。無敗でスプリングSを制し、皐月賞でも3着に入った実力馬が重賞を勝った中山で復活の雄叫びを上げた。

ミュゼエイリアンがレースを引っ張り、キタサンブラックはマイポジションの2番手を追走。ゆったりとした流れで進み、直線入り口では馬群が一団。直線の決め手比べとなるが、余裕を持って追走したキタサンブラックが粘るミュゼエイリアンを振り切ってゴール。3/4馬身という着差以上に強い内容で6番人気の低評価をあざ笑った。

「スタート次第だと思っていましたが、あまり位置取りにこだわらず自然と流れに乗れればと思っていました。緩いペースで行きたがっていましたが、この流れだったので4コーナーでも手応えはありました。馬も最後まで頑張ってくれましたね。馬にグッと実が入ってきたと思いますし、次も楽しみです」とパートナーをねぎらった北村宏司騎手

1月末にデビューし、わずか2カ月足らずでスプリングSを勝ち、皐月賞で3着。連戦の疲れも出たのか、ダービーこそ14着に沈んだが、夏場にしっかりとオーバーホールし、ダービーからプラス12キロで現れた馬体はまさに迫力満点。次は同世代との最終決戦となる菊花賞か、それとも古馬との戦いか? 改めて世代上位の力を見せ付けたキタサンブラックがどこに狙いを定めてくるか非常に楽しみとなった。

キタサンブラック

キタサンブラック

キタサンブラック

キタサンブラック

キタサンブラック