【フィリーズR】成長著しいクードラパン「違う一面を探ってみたい」

昨年、未勝利戦から連勝でサフラン賞を制したクードラパン。しかし、関西への長距離遠征で挑んだG1の舞台では13着に、地元に戻った前走のフェアリーSでは4着に敗れてしまった。ただその中で、名前の由来ともなっている短い尻尾がトレードマークの少女が、見せ続けている馬体の変化とは。そして、今回陣営が探る新たな一面に迫った。

-: フィリーズレビュー(G2)に出走するクードラパン(牝3、美浦・久保田厩舎)についてお聞かせください。1週前追い切りでの動きはどうでしたか?

久保田貴士調教師:昨日も田辺騎手に乗ってもらって反応を見たのですが、前と比べるとしっかりしてきたかなという感じですかね。以前からもしっかりはしていたのですが、2歳から3歳になってから、さらにしっかりしてきましたね。

-:肉体面における変化というものはありますか?

久:この馬はレースに使うごとに、少しずつ筋肉量が増えてきていて、デビュー戦は464kgだったのですが、1戦毎に4kg増えています。

-:精神面での変化というのはありますか。

久:だいぶ扱いやすくなりました。次のレースは1400m戦で、前走の距離から1ハロン短くなり、流れも変わってくるでしょうからね。今までは正攻法な競馬をずっとやってきましたが、1400mになるともう少し忙しくなるのかと。終いで脚を使う位置取りでいてくれたほうが競馬の幅も広がるのでね。今回はいつもとは違う競馬でもいいのかとは思っています。

-:前走のレース内容はどうとらえていますか?

久:問題ないですよね。予想通りの展開でした。2勝馬が少なくて、みんな1勝馬でしたが、あの時は勝ちきるまではどうかな、という気持ちは正直ありました。外枠発走で、うまく立ち回りましたが、勝ち馬(ビービーバーレル)をマークして直線で突き放されているので、まだまだこれからの馬ですよ。

クードラパン

-:ここが変われば良くなるところはどこでしょうか。

久:追ってからの反応が良くなって欲しいので、中間(の調教)はなるべく終いを伸ばすような稽古をやりました。その成果がレースでも発揮できればと思っています。

-:阪神JFに出走した際に輸送をされていますが、当時の馬の様子というのはどのようなものでしたか。

久:問題なかったですね。そういう点で3歳牝馬にしては頼もしいですよね。

-:今回改めて先々に繋がる競馬として、一番のテーマというのはどういうところにありますか。

久:終いの脚をどれだけ使うのか、というところですね。今まではそこがもうひとつだったので。違う一面を探ってみたいと思います。