【フィリーズR】馬体戻ったアットザシーサイド「力は出せる状態」

9日、フィリーズレビュー(G2)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

阪神JFでは5着に敗れたアットザシーサイド(牝3、栗東・浅見厩舎)は助手を背に坂路を単走。馬なりで余力たっぷりに、4F58.9-42.6-27.1-12.4秒をマークして駆け上がった。

川上調教助手は「いつものように日曜にしっかりと追って、今週は上がりを伸ばす程度です。順調にやれていますね」と順調さをアピールする。新馬戦では448キロだった馬体重はレースに出走するごとに減り、前走時はデビュー時から14キロ減の434キロであった。今回は3ヶ月ぶりの実戦ということでその馬体重もカギとなるが「当日は輸送もあるしどうか分かりませんが、今は減ってた馬体も回復しているし、見た目にもふっくらしています。力は出せる状態ですよ」と、巻き返しに向けて態勢は万全だ。


前走、エルフィンS2着のダイアナヘイロー(牝3、栗東・福島厩舎)は助手を背に坂路を単走での追い切り。時計の出るコンディションではあったが、手応えが楽なまま4F51.9-37.6-24.1-12.0秒と好時計をマークした。

愛馬の追い切りを見守った福島信晴調教師は「サッとやった程度だが、しっかり動けてたね。前走後も変わりなくこれてるよ」と、納得の追い切り内容であった。1勝馬ということで、桜花賞への出走に向けては権利が必要になってくるため、出否に関しては流動的で「ここに登録するか、中山(アネモネS)かは頭数を見てから(苦笑)。出られる確率の高い方を選ぶよ。(騎乗予定の)国分優作騎手も『どこへでも行きます』と言ってくれているし、権利を取りたいね」と話した。


前走、小倉での新馬戦を制したエイシンピカソ(牝3、栗東・野中厩舎)は藤岡康太騎手を背に坂路での追い切り。古馬500万下のエイシンガイアを0.4秒追走すると、4F54.4-39.0-25.6-12.3秒をマークし、馬なりで僚馬にクビ差先着してのフィニッシュとなった。

管理する野中賢二調教師は「やればいくらでも動けるイメージはあったが、いい動きだったな」と、改めて愛馬の動きを再評価した様子。「初戦は正味、速い追い切りは1本だけ。それであの内容だから力があるよな。1度使った上積みは見込めるし、千二は少し忙しい感じもあったから千四になるのもいい」と、キャリア1戦も、距離延長も不安材料にはならないとアピールをした。