【宝塚記念】今度こそ1着がほしいキセキ「期待に応えられるだけの状態に持って来れた」

キセキ

宝塚記念に向けて調整されるキセキ

19日、宝塚記念(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、大阪杯2着のキセキ(牡5、栗東・角居厩舎)は、助手を背にCWコースで追われ、5F67.2-51.8-37.9-11.7秒をマークした。追い切り後に行われた共同会見での辻野調教助手のコメントは以下のとおり。

【辻野調教助手のコメント】
「(最終追い切りを終えての感触は)先週、CWコースでしっかり負荷をかけていますので、今日は感触を確かめる程度でしたが、見た目にも素晴らしい動きをしていましたし、息遣いも良かったので、本当にいい状態に持って来れたなと思っています。

(先週はだいぶ追い込んで負荷をかけた)ちょっとまだ体に余裕があるなという印象でしたので、競馬が近いということを馬に感じてもらう意味も含めて、しっかりと負荷をかけておきました。

(大阪杯の前と比べると)大阪杯の前よりも休みの期間が短かったので、今回の方が調整はしやすかったかなと感じています。

(大阪杯を惜しい2着)凄くいい状態で競馬に送り出せたとは思うのですが、結果的には勝ったジョッキーに本当に上手に乗られてしまったなと感じています。

(前走後の疲れなどは)帰ってきてからもそれほどダメージは感じなかったのですが、早めに次走は宝塚記念ということが決まりましたので、一度吉澤ステーブルに放牧に出しまして、1カ月くらい前に帰ってくる段取りになりました。

(精神的な部分の成長は)3歳の秋に菊花賞を勝ってくれたのですが、そのあたり、ひどい馬場だったり、香港遠征があったりで、心身のバランスが取れていなかったのが去年の春までの状態だったかなと思うのですが、去年の夏休みを境に心身のバランスが取れて、体調も安定してくれましたし、パフォーマンスもそれに伴って安定したものになったのかなと思います。

(川田騎手とのコンビで自分のスタイルを確立している)毎日王冠の時はちょっとビックリはしたのですが、今思えば、この子の特性を生かすには、この方法が一番良かったのかなと、今は感じることができています。

(あと一歩で歯がゆい部分も)安定して力は見せてくれているのですが、本当にあとは1着という着順だけが足りない競馬が続いているので、今回は本当に1着が欲しいなと感じています。

(ファン投票については)ファン投票3位ということで、本当にファンの多い馬だなと実感していますし、その分、責任も重いのですが、宝塚記念で期待に応えられるだけの状態に持って来れたと思っていますので、自信を持って送り出したいと思います。

(菊花賞以来のG1制覇がかかる)G1は1つ獲っていますが、なかなか2つ目に手がかかりそうで、手に入れられていない状況が続いていますので、ファンの皆様もそうだと思いますが、こちらとしても歯がゆい期間が続いていますので、ここで1つウップンを晴らしてもらいたいと思います。

(ファンの皆様にひとこと)去年の秋から安定して力を出してくれるようになっていますけども、1着という着順は皆様の声援の後押しがあれば叶うと思うので、応援よろしくお願いします」