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【秋華賞】秋初戦上々のスタートを切ったビーチサンバ「追い出してからの反応もすごく良くなった」
2019/10/9(水)
9日、秋華賞(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。
前走ローズS2着のビーチサンバ(牝3、栗東・友道厩舎)はCWで最終調整。6F81.8-65.4-50.8-37.3-12.3をマークした。追い切り後に行われた共同会見での福永祐一騎手、そして友道康夫調教師のコメントは以下のとおり。
【友道康夫調教師のコメント】
「(春のクラシック2戦を振り返って)2戦とも馬の具合はすごくいい感じで出走できたと思うんですけれども、オークスに関して言えば、やっぱり若干距離が長かったかなと思っています。
(ローズSは4角先頭からの競馬だったが)身体に関していえば、体重は数字的にはそんなには大きくはなっていなかったんですけれども、見た感じ、やっぱりひと回りぐらいパワーアップした感じはありますし、走るフォームに関して言えば、いつも乗っている助手の話を聞いても、すごくしっかりして、手前を変える時も春は少しスムーズさもなかったんですけれども、この秋はけっこうスムーズに手前も変えていますし、追い出してからの反応もすごく良くなったとは言っています。
(脚質の幅が広がった?)そうですね。やっぱり若干この馬には距離の壁というものがあるんですけれども、前走の内容を見れば今回の2000mはこなしてくれるんじゃないかなと思っています。
(ある程度前目で運ぶ想定か)競馬に関して言えば、あとはジョッキーに任せているので。福永君にお任せします。
(京都内回り2000mへの対応)今回はコーナーが4つあるコースですので、息も入りやすいと思いますから、あとはジョッキーが上手く乗って、距離はこなしてくれると思っています。
(適性距離)適性距離は、血統的には言えば、1800mぐらいかと思っていますが、馬の造りとか体型を見れば少し胴が伸びているような体型をしていますので、距離は保ちそうな感じはします。
(1週前追い切りについて) 1回使って間隔も詰まっているのでそれほど負荷をかける必要もないと思いますが、1週前なので併せ馬で最後だけしっかりと追って反応を見てもらいましたが、良い反応で動いていたと思います。(最終ジャッジ)今日はもうそんなに負荷をかける必要もなかったので単走でサッとやったんですけれども、動きも良かったですし、息の入りも問題なかったと思います。
(重馬場への適性) 血統的にクロフネなので、少々渋っても大丈夫かなと思っています。(レースに向けての抱負)春2冠出走するも思うような結果が残せませんでしたが、ひと夏越して成長してきていますし、最後の一冠を何とか取らせてあげたいと思いますので、応援よろしくお願いします。
【福永祐一騎手のコメント】
「(前走を振り返って)当初、戦前は後方からの競馬にしようかという話をしていましたが、ペースが思ったより落ち着いたのもありましたし、途中で馬もやる気を見せてハミに乗ってきたので、そこは無理に抑えずに2番手まで押し上げるという形になったんですけども最後まで本当に長く良い脚を使ってくれました、もう少しのところまで行きましたしね。ああいう前方で渋太く脚を使うパターンというのも、あの馬には合っているのかなと再発見できたレースだったと思います。
(春との比較)多少逞しくはなっていましたが、変わらず低いフォームで走るあたりは変わりはありませんでした。
(特に良くなった部分)母にも兄弟にも乗っていましたが、どちらもそれほど瞬発力に長けた馬ではなかったですね。そういう意味では、ああいう先行するスタイルはビーチサンバに一番合っているのかもしれませんが、何せ、スタートが遅い。なかなか速くならないですね。
(中間は調教には乗っていない?)はい、厩舎スタッフには「必要だったら声をかけて」とは言っていたんですけれども。前走時でもある程度良い仕上がりで乗れてましたので、変わらず順調に来ていると言う話は聞いていましたし。ジョッキーが乗る必要がないというぐらい順調に来ている証だと思います。
(京都内回り2000mについて)コーナーが4つの競馬場ではオークスだけではあるんですけど、良い結果は出せていないですね。走るフォーム的にも、コーナー4つよりはコーナー2つのワンターンの方が合っている馬だとは思います。
(距離よりコーナーの方が影響するという考えか?) そうですね。距離に関してはやっていかないと分からない部分はあるんですけど、例えば東京の2000mであれば僕は問題ないのかなと思います。京都の2000mとなると求められる要素がワンターンのそれとは違いますので、頑張ってもらわないといけないですね。
(母はなかなかG1に手が届かなかったが)もちろんどの馬にもタイトルを取らせてあげたいという思いはあります、一所懸命走っていますので。できるなら全て良い結果で終わらせてあげたいとないう思いでは乗っていますが、この馬に関してはやっぱりお母さんも兄弟に関しても非常に縁を感じている馬ではありますし、まして継続騎乗で昨年からコンビを組ませてもらっている馬なので、どこかで大きなタイトルを一つ一緒に取りたいなという思いは確かに強いですね。
(重馬場について)パワーがあるので、大丈夫だと思います。それよりもちゃんと競馬が行われるのか、競馬場に来たお客さんが無事でいられるのかの方が気になります。
(レースに向けての抱負)オークス馬不在ということで、若干混戦の様相を呈していると思いますが、前哨戦で有力馬たちを相手に良い走りを見せてくれたので、能力的には同じグループにいられているんじゃないかなと思うので。あとは京都内回り2000mをどう上手く走らせることができるか、そこに尽きると思います。まずは枠が決まってから、その中で彼女の最大限の良いパフォーマンスを発揮できるような騎乗を考えて、実践できるように準備していきたいと思います」
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