【2歳馬情報】毛色以外は父とうり二つ!クラシック級の素質馬が始動!

今週で東京開催が終了。広い東京コースを求めてデビューする素質馬もおり、見逃せない一戦となりそうだ。阪神の新馬戦も良血馬がデビュー。POGファンにとっては、宝塚記念並みの注目レースかもしれない。

6月27日

◆東京芝1800m

スワーヴエルメ(牡、ドゥラメンテ×アイムユアーズ、美浦・堀厩舎)
母は重賞4勝。早めの入厩から、東京開催を目標に調整。牧場から毛色以外は父ドゥラメンテにそっくりと評判の一頭。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、古馬オープンのレピアーウィットと互角の動き。当然、クラシックを意識させる馬だ。鞍上はレーン騎手

アルビージャ(牡、モーリス×アロマティコ、美浦・手塚厩舎)
母は秋華賞、エリザベス女王杯ともに3着。調教はウッドで一杯に5F65秒台、終いも12秒台半ばでまとめる好時計。この時期の東京新馬戦に強い手塚厩舎で、この馬も計算に入っているだろう。鞍上は三浦騎手。

インヴァリアンス(牡、ハーツクライ×タマユラ、美浦・尾関厩舎)
半兄のエターナリーは未勝利戦で5回連続2着が続いたが、5月2日のレースで2着続きの鬱憤を晴らすように、5馬身差の楽勝を決めている。既にウッド、坂路で好時計を出し脚力をアピール。弟は一発で初勝利を決めたい。鞍上は横山典騎手。

アンクラウデッド(牡、ジャスタウェイ×アオソラペダル、美浦・古賀慎厩舎)
おじにクォークスター(セントライト記念勝ち馬)。目立った時計は出てないが、普段も派手な時計をあまり出さない厩舎なので、仕上がりに問題はあるまい。鞍上は田辺騎手。

ミュラッカ(牡、ハービンジャー×シナノネージュ、美浦・高木厩舎)
半姉ブランネージュ(フローラS2着)。1、2週前調教は古馬オープンのマイネルサーパスの胸を借り、水準レベルの内容をこなしている。なお翌日の芝1600m戦に回る可能性もある。

◆阪神芝1200m

アルーリングギフト(牡、オルフェーヴル×アルーリングボイス、栗東・藤岡厩舎)
母、祖母ともに小倉2歳Sの勝ち馬。半姉アンヴァル(オープン特別2勝)、半兄オールザゴー(マーガレットS1着)。坂路52秒7-13秒2で、併せたテンバガー(阪神芝1800mデビュー)に3馬身程度の遅れ。母、祖母の実績から早熟に見えるが、意外にも兄姉に新馬戦勝ちはいない。調教の内容から、この馬も叩いてからかもしれない。逆に現状で新馬を勝てるようなら、母、祖母に続いて小倉2歳Sも見えてくる。鞍上はルメール騎手。

アンジュマリッシュ(牝、ノヴェリスト×ギーニョ、栗東・上村厩舎)
おばトゥザヴィクトリー(エリザベス女王杯勝ち馬)、おじサイレントディール(JRA重賞2勝)。調教はCウッドで終い12秒を切る時計を出し、いいイメージでデビューを迎えられそうだ。鞍上は福永騎手。

メイショウイチヒメ(牝、メイショウボーラー×メイショウマンボ、栗東・飯田厩舎)
G1を3勝したメイショウマンボの初仔。Cウッドで好時計を出し評価も上昇中だ。陣営のコメントから、母よりも父のメイショウボーラーに似ているという話。となれば、父も勝った小倉2歳Sが目標か。

6月28日

◆東京芝1600m

ディアマンテール(牡、ドゥラメンテ×ダイヤモンドディーバ、美浦・国枝厩舎)
半姉シャドウディーヴァ(重賞2着2回)、ハウメア(5勝)。外厩先のノーザンF天栄から評価は高い。バランスの良い馬体。前向きさがあるなかでコントロールの利く走りを見せ、調教でも好タイムが出ている。兄姉たちは短距離からマイルで活躍している馬が多いが、同馬は中距離までこなしてくれそうなイメージだ。鞍上は三浦騎手。

フェミニンルック(牝、ダイワメジャー×アイムオールレディセクシー、美浦・牧厩舎)
母は北米G3を3勝。1週前の東京芝1400m戦を予定も除外。2週前に坂路53秒1-12秒7を出し仕上がったため、先週は軽め。除外で調整が難しくなったので、直前どんな調教メニューを課すか注目したい。

◆阪神芝1800m

ダノンザキッド(牡、ジャスタウェイ×エピックラブ、栗東・安田隆厩舎)
半兄ミッキーブリランテ(4勝、シンザン記念3着)。セレクトセール1億800万円(税込)。Cウッドで5F65~66秒台レベルの時計を連発。走るフォームも良く、評価は上がっている。兄2頭はともに新馬戦2着。こちらはデビュー戦での勝ち上がりを期待したい。鞍上は北村友騎手。

テンバガー(牡、モーリス×トップセラー、栗東・藤岡厩舎)
半兄レジェンドセラー(4勝)、プライムセラー(4勝)。坂路52秒1-12秒7の時計で、アルーリングギフト(阪神芝1200mデビュー予定)に先着。2週前に遅れた相手に先着しており、デビュー戦へ向けて変わり身が見せてきた。鞍上はルメール騎手。

パタゴニア(牝、キズナ×ライフフォーセール、栗東・池添学厩舎)
半姉ダノンファンタジー(阪神JF勝ち馬)。CWで終い重点に1F12秒の時計を出し、3歳2勝のゴールドティアに先着と状態は良好のようだ。鞍上はレーン騎手。

イクスプロージョン(牡、オルフェーヴル×ファシネイション、栗東・杉山厩舎)

全兄アプルーヴァル(現3勝)、近親リンカーン(G1で2着3回)、ヴィクトリー(皐月賞馬)。Cウッドで水準レベルの時計はクリアし、デビューへ向け順調に進んでいる。鞍上はデムーロ騎手。

マッチレスギフト(牝、Frankel×Minorette、栗東・松永幹厩舎)

母は北米G1勝ち馬。おじにエイシンアポロン(マイルCS勝ち馬)。同厩の2歳馬ヴィゴーレに遅れたが、時計は出ている。鞍上は武豊騎手。

アレクサンドロス(牡、ハーツクライ×オールザウェイベイビー、栗東・須貝厩舎)
半兄ゴスホークケン(朝日杯FS勝ち馬)。調教時計は目立たないが、このレースを目標に本数は重ねられている。最近の兄2頭はセン馬になっており、まずはレースで気性を確かめたい。

◆函館芝1200m

ストーンフェンス(牡、Exceed And Excel×Ishitaki、美浦・高柳瑞厩舎)
5月中旬から調整がスタートし、ここまで入念に乗り込みを消化。美浦では坂路54秒0-12秒0の好時計、函館に入ってからも速めの時計を2本出している。血統的にもスピードの勝った短距離タイプ。外国産でいかにも洋芝が向きそうで、新馬勝ちから函館2歳S制覇を目指す。鞍上は吉田隼人騎手。

◆新規入厩

ザレストノーウェア(牡、ディープインパクト×ミュージカルウェイ、栗東・友道厩舎)
全姉ミッキークイーン(オークス、秋華賞勝ち馬)

イズンシーラブリー(牝、ディープインパクト×ブルーミンバー、美浦・加藤征厩舎)
全姉トーセンブレス(桜花賞4着)、全兄ブルーミングバー(現2勝)

ホウオウサミット(牡、ロードカナロア×エイグレット、美浦・大竹厩舎)
半兄ミトラ(重賞2勝)。セレクトセール1億1340万円(税込)

エスコーラ(牡、ディープインパクト×サロミナ、栗東・中内田厩舎)
全兄サリオス(朝日杯FS勝ち馬)、全姉サラキア(重賞2着2回)、サロニカ(エルフィンS1着)

マンハッタンガデス(牝、ノヴェリスト×マンハッタンフィズ、栗東・高橋康厩舎)
半兄クレスコグランド(京都新聞杯勝ち馬)、ダービーフィズ(函館記念勝ち馬)、半姉アプリコットフィズ(重賞2勝)