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【2歳馬情報】2歳新馬戦スタート!いきなりディープ産駒の大物候補が登場!
2021/5/31(月)
2歳新馬戦がいよいよ今週からスタートする。オークス、ダービーが終わり、新たに2歳馬たちがターフに登場する。素質馬が集まりやすい6月の新馬戦。この中に来年のダービー馬、オークス馬がいるかもしれない。
注目したい馬たちを、今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
♦6月5日
●東京芝1600m
コマンドライン(牡、ディープインパクト×コンドコマンド、美浦・国枝厩舎)
母は北米G1勝ち馬。全兄アルジャンナ(マイラーズCなど重賞2着3回)。500キロを超える大型のディープインパクト産駒。2歳戦開幕週の東京マイル戦には、ノーザンF天栄が最大級の期待馬を送り込んでくるが、今年はこの馬がトップバッター。
「気配は抜群で、早くも大物感を漂わせている」と、現地記者の評価も高く、2週前調教ではサトノフラッグと併入している。国枝厩舎の新馬戦なので過度な仕上げはしてこないだろうが、昨年の2歳戦開幕週に勝ち上がった同厩サトノレイナスのように、8分程度でも勝負になりそうだ。鞍上はルメール騎手。
エレクトロワールド(牝、Into Mischeif×Ava Pie、栗東・吉岡厩舎)
山口ステーブル-外国産馬のラインは、昨年のPOGでも人気になったリフレイムを彷彿させる。5月29日の土曜日が当レースへ向けての本追い切りで、栗東坂路51秒4-12秒7の好時計をマーク。デビューへ向け一層、楽しみが増してきた。鞍上は横山武史騎手。
コンクパール(牝、American Pharoah×A Z Warrior、栗東・中竹厩舎)
父はアメリカの3冠馬。母は北米G1勝ち馬。父の産駒は、フェブラリーSを勝ったカフェファラオ、ジャパンダートダービーを勝ったダノンファラオをはじめ勝ち上がり率が非常に高い。1週前調教(以降も、調教は主に1週前のもの)は栗東坂路で52秒6-13秒5と全体時計は優秀。終いもしっかり出せれば完璧だ。
●中京芝1600m
ラクスバラディー(牝、ドゥラメンテ×リッチダンサー、栗東・清水久厩舎)
半姉バウンスシャッセ(重賞3勝、オークス3着)、コントラチェック(重賞3勝)、半兄ムーンクエイク(京王杯SC勝ち馬)。既に3週連続で好時計をマークし、特に調整が進んでいる一頭。兄5頭は全てセン馬になったように気性難が目立つ血統だが、牝馬の4頭は、2頭が重賞勝ち、1頭は準オープンまで出世。牝馬に出た当馬は、当たりの可能性が高い。鞍上は松山騎手。
セリノーフォス(牝、ダイワメジャー×スキア、栗東・本田厩舎)
半兄ヴァンドギャルド(富士S勝ち馬、ドバイターフ2着)。2週連続で好内容の調教を披露し、2週前は古馬2勝クラス、1週前は新馬に大きく先着。初戦から走れる態勢にある。
ジャズブルース(牡、オウケンブルースリ×ジュピターズジャズ、栗東・吉村厩舎)
半兄スズジュピター(4勝、東京スポーツ杯2歳S2着)。時計は終いがかかり、併せた新馬に遅れ。ただ全体時計は水準レベルに達している。鞍上は団野騎手。
スズカワールド(牡、ワールドエース×カカリア、栗東・大橋厩舎)
母は地方競馬出身で、JRAでは1勝。血統は地味だが、調教はCWで長めから速い時計を出し、併せた新馬に大きく先着。背景で人気にならないようなら、馬券的に面白い一頭だ。
♦6月6日
●東京芝1600m(牝馬限定)
レディナビゲーター(牝、ハーツクライ×レディスキッパー、美浦・萩原厩舎)
全姉アドマイヤミヤビ(クイーンC勝ち馬、オークス3着)。「父の産駒らしくスラッとした体型だが、仕上がりの進みは早い。馬体に芯が入ってくるのは先々のイメージだが、素質で圧倒できるでは」と現地記者の話。ノーザンF天栄の牝馬ではトップクラスの評判になっていた馬。初戦の鞍上がルメール騎手というところにも、期待感が窺える。
リアグラシア(牝、キングカメハメハ×リアアントニア、美浦・木村厩舎)
半姉リアアメリア(ローズS、アルテミスS勝ち馬)。木村厩舎らしく派手な時計は出していないが、古馬を追走して併入。終い12秒台を楽々マークしている。リアアメリアの新馬戦は、馬ナリの8馬身差圧勝。妹はどんなパフォーマンスを見せてくれるか。鞍上は川田騎手。
クレイドル(牝、クロフネ×オーマイベイビー、美浦・黒岩厩舎)
半兄ステラヴェローチェ(サウジアラビアRC勝ち馬、皐月賞3着)、おじゴスホークケン(朝日杯FS勝ち馬)。ウッドで速めの時計を出し、初戦から好勝負を期待できるだけの仕上がりにある。兄、おじともに2歳G1で活躍したほどの早熟性を持っており、この馬も早くから計算ができる。鞍上は福永騎手。
フルティージャ(牝、イスラボニータ×フリアアステカ、美浦・林厩舎)
母はアルゼンチンG1勝ち馬。調教は終い重点で、古馬1勝クラスに先着している。新種牡馬イスラボニータは牧場の評判も上々。2歳戦開幕週で結果を出せば、イスラボニータ評は更に高まるので、この馬にかかる期待は大きい。鞍上は横山武史騎手。
●東京芝1400m
ティーガーデン(牡、ドゥラメンテ×ルミナスパレード、美浦・萩原厩舎)
母は4勝、半姉ソングライン(NHKマイルC2着)、近親ロジユニヴァース(ダービー馬)、ディアドラ(秋華賞、英GⅠナッソーS勝ち馬)。2週前のウッドで好時計をマーク。1週前は併せた相手に手応えで見劣ったが、終いの時計は上々。姉ソングラインは新馬戦2着。初戦勝ちで、姉を超えるスタートを切りたい。鞍上は川田騎手。
サトノストロング(牡、ストロングリターン×アンコールピース、美浦・斎藤誠厩舎)
モデルスポート、ダイナアクトレスに繋がる昭和から続く社台の代表的一族。近親スクリーンヒーロー(ジャパンC勝ち馬)、ステージチャンプ(重賞3勝、G1で2着2回)。1週前のウッド調教では時計を大幅に詰めており、デビューへ向け急ピッチに進んでいる。
マニカルニカ(牝、エピファネイア×シャクンタラー、美浦・鹿戸厩舎)
母は新馬を勝つなど2勝。おじノーステア(4勝)。翌週デビューの同厩イモータルフェイム(母フォーエバーモア)と併せて併入。鹿戸厩舎らしく派手な時計は出ていないが、動きに余裕があるので問題ない。鞍上は福永騎手。
ロープスピニング(牝、キンシャサノキセキ×ルンバロッカ、美浦・武藤厩舎)
半姉リンディーホップ(4勝)、半兄レッドイグニス(3勝)など兄姉が5頭が3勝以上をマークしている。1、2週前は連続して好時計と、初戦からやる気満々の内容だ。
ジェイケイボス(牡、アメリカンペイトリット×アルトゥーナ、美浦・鈴木慎厩舎)
母は新馬勝ち。おばエクセラントカーヴ(京成杯AH勝ち馬)。ウッドではそれほど目立たないが、坂路では52秒6-12秒4の好時計が出ている。
バーマン(牡、レッドスパーダ×ラユロット、美浦・藤沢和厩舎厩舎)
母は3勝、祖母ユメノオーラ(フィリーズレビュー2着)。2月に入厩。3月には時計を出しており、トレセンでの乗り込み量は他馬以上に積まれている。
●中京芝1400m
スタニングローズ(牝、キングカメハメハ×ローサブランカ、栗東・高野厩舎)
最近は目立たなくなったが、一昔前はPOGで大人気だった薔薇一族の一頭。バンゴール(5勝)、ロサグラウカ(4勝)などデビューした兄姉5頭中、4頭は3勝以上とコンスタントに活躍馬を出している。
「牝馬ながら見栄えは抜群にいい。パワーとスピード感は十分で、操縦性の高さが伺える。この血統だけに早い時期からの活躍が期待できる」とは記者の話。坂路52秒7-12秒3と時計も出ている。元は前日の中京マイル戦を予定も、相手を考えて1400m戦に変更。このあたりは、初戦勝ちを意識している証だろう。鞍上は吉田隼人騎手。
レッドバロッサ(牡、ドレフォン×モスカートローザ、栗東・音無厩舎)
母は2勝。半兄ヴィクターバローズ(現2勝)、おじフライングアップル(スプリングS勝ち馬)、ナイスミーチュー(シリウスS勝ち馬)。2週連続で坂路52秒台をマークし、初戦から行ける状態にある。
コウユーキレカ(牝、ノヴェリスト×ヴァルパライソ、栗東・斉藤崇厩舎)
母はPOG期間内に2勝。坂路51秒5-13秒6と終いはかかったが、全体時計は優秀。オープン特別を勝ったヨカヨカ、ルクシオンと同じ熊本産。母系は社台血統だけに、軽く扱えない。
ゴーウィズフェイス(牝、モーリス×ココロノスポーツ、栗東・長谷川厩舎)
母は未勝利も、新馬戦は2着。近親エフワンナカヤマ(京成杯2着)。CWで長めから6F80秒前後の速い時計をマークし、併せた新馬に大きく先着と、仕上がりは進んでいる。
マイネルレノン(牡、ダイワメジャー×コスモルーシー、栗東・宮厩舎)
母は新馬を勝つなどPOG期間内に2勝。半姉レオンドーロ(現3勝)、ウィズダイヤモンド(現2勝)。坂路、CWで水準レベルの時計は出ており、ラフィアン勢らしく初戦から結果を出したい。
♦新規入厩
ロードレゼル(牡、ディープインパクト×エンジェルフェイス、栗東・中内田厩舎)
母はフラワーC勝ち馬。おばレディアルバローザ(中山牝馬S2勝)、キャトルフィーユ(クイーンS勝ち馬)
ソネットフレーズ(牝、エピファネイア×ボージェスト、美浦・手塚厩舎)
半兄ボーデン(スプリングS3着)、祖母アドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯2勝)
ジュエルラビシア(牝、ディープインパクト×サファリミス、美浦・藤沢和厩舎)
母はアルゼンチンG1勝ち馬
キングスパレス(牡、キングカメハメハ×ドバウィハイツ、美浦・戸田厩舎)
母は北米G1を2勝。全姉リバティハイツ(フィリーズレビュー勝ち馬)、半兄ランドオブリバティ(芙蓉S1着)
ミルヒシュトラーセ(牝、ドレフォン×イチクノホシ、栗東・斉藤崇厩舎)
母はクイーンC2着、阪神JF4着。おじハーバーコマンド(4勝、菊花賞4着)
ダノンブリザード(牡、ディープインパクト×コンクエストハーラネイト、栗東・池江厩舎)
母はカナダ2歳牝馬チャンピオン
レッドアクトゥール(牡、スクリーンヒーロー×レッドリヴェール、栗東・須貝厩舎)
母は阪神JF勝ち馬、桜花賞2着
フェーングロッテン(牡、ブラックタイド×ピクシーホロウ、栗東・宮本厩舎)
半兄ピクシーナイト(シンザン記念勝ち馬)
マインフリューゲル(牡、ルーラーシップ×ヴィラ、栗東・高野厩舎)
半兄ルークズネスト(ファルコンS勝ち馬)、半姉ペコリーノロマーノ(現3勝)
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