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【3歳馬情報】GⅠ4勝の名牝・ダイワスカーレットの仔など、注目馬が続々デビュー!
2023/1/30(月)
東京、中京、小倉の三場開催の今週末。母や近親に実績馬をもつ良血の若駒たちが次々とデビューを控えている。そんな注目馬を、今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
◆2月4日
●東京芝1800m
ラッジオ(牝、ハービンジャー×イリュミナンス、美浦・大竹厩舎)
母は4勝、クイーンS3着。半兄クロミナンス(現3勝)、おじフラガラッハ(中京記念2勝)、フェルメッツァ(5勝、重賞3着2回)、おばエスティタート(5勝、シルクロードS2着)。1週前調教(以降も調教は、主に1週前のもの)は、ウッド6F83秒3-11秒7。「入厩からここまで追い切り本数は少ないが、それでも楽に動ける脚力がある。ハービンジャー産駒特有の緩さは残り、奥手の印象だが、素質は非凡」と記者の話。鞍上は菅原明騎手。
フレーヴァード(牡、モーリス×ルージュバック、美浦・大竹厩舎)
母は重賞4勝、オークス2着。1月19日の東京芝1800m戦を除外となり、当レースへ回る予定。1週前調教は、5F71秒2-12秒6と少々軽めだが、2週前はウッド6F82秒8-11秒5の時計を出している。
ルージュナディア(牝、Kingman×Smart Change、美浦・国枝厩舎)
おじステイサースティ(北米GⅠ2勝)、アンドロメダズヒーロー(北米GⅠベルモントS2着)。1月29日の東京芝1800m戦を除外で、ここへ回る予定。調教は、ウッド6F86秒3-12秒0。2週前はウッド6F83秒2-11秒5と上々の時計をマークし、順調に進んでいる。鞍上は横山和騎手。
メタルクラフト(牡、バゴ×レッドラフィーネ、美浦・田中博厩舎)
おばクロノジェネシス(有馬記念などGⅠ4勝)、ノームコア(ヴィクトリアマイル、香港C勝ち馬)。調教はウッド6F83秒4-12秒1。「バゴ産駒の牡馬にしてはシャープで、軽さが強調された馬体の作り。肉体的にひと回り成長してくればなおいいが、フットワークの良さが目立つ」と記者の話。同じ父バゴを持つクロノジェネシスに血統が近く、期待感も高まる。
バロンゾラーレ(牝、ドゥラメンテ×ステファニーズキトゥン、美浦・久保田厩舎)
母は北米GⅠを5勝。半姉カトゥルスフェリス(2勝)。調教はウッド6F86秒3-12秒7。まだ負荷をかけた調教が少ないので、レースまで更なる変わり身を見せてくれるだろう。
◆2月5日
●東京芝1600m
ナヴォーナ(牡、ロードカナロア×セリエンホルデ、栗東・矢作厩舎)
半兄シュネルマイスター(NHKマイルC勝ち馬)、近親サリオス(朝日杯FS勝ち馬)、サラキア(GⅠ2着2回)。矢作調教師の期待も高く、POGでは人気になった一頭。調教は坂路53秒0-12秒7。2週前調教で併せたモズアカボスが新馬戦を勝ったことは嬉しいニュースだ。鞍上は坂井騎手。
ピコデモンターニャ(牝、モーリス×ランズエッジ、美浦・宗像厩舎)
半姉ロカ(クイーンC3着)、半兄ヴァルコス(青葉賞2着)。1月28日の東京芝1600m戦を除外になり、ここへ回る予定。もともと除外も考慮に入れて調整されており、仕上げに狂いは無い。調教はウッド5F72秒1-12秒8。目立った時計は出ていないが、坂路からウッドに切り替え、レースへ向け徐々に負荷も強くなっている。
●東京ダート1600m
ヴァナルガンド(牡、シビルウォー×ニホンピロルピナス、美浦・稲垣厩舎)
半兄ニホンピロアワーズ(ジャパンCダート勝ち馬)。1月21日の中山ダート1800m戦を除外となり、ここへ回ってきた。調教は坂路55秒6-12秒8。その前まではウッドで長めから結構な本数を積まれており、仕上がりは良さそうだ。
キャルドーン(牡、ミッキーアイル×ジュエルオブザナイト、美浦・高柳瑞厩舎)
半姉ディープジュエリー(4勝、スイートピーS1着)。調教はウッド6F83秒8-12秒5。本数を積む毎に全体時計も速くなってきており、上昇がうかがえる。
アオイテン(牡、ロードカナロア×ホエールキャプチャ、美浦・中舘厩舎)
母はヴィクトリアマイル勝ち馬。半兄アルママ(現2勝)。調教はウッド6F84秒0-12秒5。「12月下旬から乗り込まれてここまで順調。芦毛の毛色から母似のマイラー型。やや一本調子で切れる印象が薄いので、初戦はダートを試すようです」と記者の話。鞍上はルメール騎手。
●中京芝1600m
アニトラ(牝、ロードカナロア×ソルヴェイグ、栗東・鮫島厩舎)
母はフィリーズレビュー、函館SS勝ち馬。1月28日の東京芝1600m戦を除外となったが、優先出走権獲得の意味が強く、元よりデビュー予定は当レースである。調教は坂路54秒3-13秒3。時計は平凡だが、時計のかかる馬場で余裕をもってマークしたものなので心配はない。
チャパリータ(牝、リオンディーズ×スウェアトウショウ、栗東・四位厩舎)
半兄アドマイヤハダル(現3勝、中山記念3着)、おばスイープトウショウ(宝塚記念などGⅠ3勝)。調教時計は坂路56秒9-14秒4と現状は平凡。来週までに変わり身が薄い場合は、もう少しデビューを伸ばす可能性もあるようだ。
●小倉芝2000m
スカーレットアリア(牝、ロードカナロア×ダイワスカーレット、栗東・安田翔厩舎)
母は有馬記念などGⅠ4勝。おじダイワメジャー(GⅠ5勝)。偉大な母からは残念ながら重賞ウイナーは出ていないが、兄姉は4勝馬1頭、3勝馬3頭を含め6頭が勝ち上がっている。調教はCW6F85秒3-11秒7。2週前の坂路では52秒3-12秒6の時計を楽に出している。
ブレイクボーイ(牡、ハービンジャー×メジロオードリー、栗東・四位厩舎)
母は2勝、半姉ホウオウイクセル(フラワーC勝ち馬)、祖母メジロドーベル(エリザベス女王杯2勝などGⅠ5勝)。調教は坂路54秒8-12秒6。6、7月にも結構な調教を積んでおり、仕上がりに時間はかかるまい。
オクタグラム(牡、エピファネイア×エールデュレーヴ、栗東・友道厩舎)
母は3勝。近親レーヴディソール(阪神JF勝ち馬)、レーヴミストラル(日経新春杯、青葉賞勝ち馬)。調教は坂路53秒9-13秒4。2週前のCWも目立たなかったので、叩いてからのタイプかもしれない。鞍上は西村淳騎手。
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