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【3歳馬情報】兄はG1三勝の名馬。今週も注目の3歳馬たちがスタンバイ!
2023/3/6(月)
中京競馬場では春G1の前哨戦、G2・金鯱賞が開催され、早くも春のG1シリーズの足音が聞こえてきた今週末。クラシックでの活躍に向け、注目の3歳馬たちもレースを控えている。そんな注目馬を、今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
◆3月11日
●ゆきやなぎ賞・阪神芝2400m
サトノグランツ(牡、サトノダイヤモンド×チェリーコレクト、栗東・友道厩舎)
菊花賞デーの新馬戦は人気を裏切り8着と敗れたが、2戦目で2着と軌道修正し、3戦目で初勝利。1週前調教ではドウデュースの胸を借り、さすがに遅れたもののCWで1F10秒7の超抜時計をマークしている。友道厩舎のゆきやなぎ賞の成績は、7頭出走して3勝、2着1頭、3着2頭の好成績。連対した4頭のうち、3頭(レッドジェネシス、ヴァルコス、エタリオウ)は次走のGⅡ(青葉賞、京都新聞杯)でも連対しており、サトノグランツにとっても重要な一戦だ。
ミッキーキャンバス(牡、サトノダイヤモンド×コンヴィクションⅡ、栗東・池江厩舎)
2月12日の小倉芝1800mの未勝利戦でデビュー。既走馬相手に見事な勝利を決めている。父サトノダイヤモンドを育てた池江厩舎に所属していることから、期待は高いはず。加速ラップのレースを差し切った前走内容も高く、1勝クラスでも即通用の器だ。
サヴォーナ(牡、キズナ×テイケイラピッド、栗東・中竹厩舎)
京成杯で4着。前走のゆりかもめ賞は2着も、勝ったスキルヴィングはダービーを目標の逸材で、相手が悪かった。2分25秒3(東京芝2400m)の時計を出せるのだから、1勝クラスでは上位だ。
●1勝クラス・中山芝2000m
ドゥレッツァ(牡、ドゥラメンテ×モアザンセイクリッド、美浦・尾関厩舎)
9月の中山でデビューし3着。11月の東京芝2000mの未勝利戦では、サトノグランツに競り勝ち、初勝利を挙げている。その後は間隔を開け、セントポーリア賞を予定も蹄の不安で回避し、ここが3戦目となる予定だ。「母はニュージーランドのGⅠウイナー。黒光りする好馬体。気性を考慮し、調整も加減されながらで、本領発揮は心身共に成長してくるこれから。ここで結果が出ればダービートライアルへ」と記者の話。鞍上はルメール騎手。
ピクシレーション(牝、ハーツクライ×シアードラマ、美浦・菊沢厩舎)
1月の中山芝2000mの新馬戦でデビュー勝ち。他馬の間を衝いて抜け出し余裕をもってゴールインと、1馬身半の着差以上に強さを感じさせた。2連勝を決め、オークス路線に進みたい。鞍上は横山武史騎手。
●1勝クラス・阪神芝1600m
ポルカリズム(牝、ロードカナロア×フロアクラフト、栗東・中内田厩舎)
1月9日の中京でデビュー予定も除外となり、1月14日の中山マイルの新馬戦でデビュー。長距離輸送で身体が減ったようだが、レースでは根性を見せ、粘り込みを図るビービーラドンをゴール寸前に捉えている。今回は輸送距離も減る阪神競馬。前走から馬体重が増えていれば、チャンスは増す。鞍上は坂井騎手
●未勝利・阪神芝2000m
ソーダズリング(牝、ハーツクライ×ソーマジック、栗東・音無厩舎)
兄姉にソーヴァリアント(チャレンジC2勝)、マジックキャッスル(愛知杯勝ち馬)、ソーグリッタリング(7勝、エプソムC2着)と活躍馬が並ぶ良血馬。未勝利戦でデビューし、いきなりハナ差2着と好走している。叩き2戦目の今回で決めたい。鞍上は武豊騎手。
ブリックスダール(牡、サトノクラウン×グレイシアブルー、栗東・清水久厩舎)
11月の阪神でデビューし4着。今回は2戦目となる。「半兄にメールドグラース(オーストラリアGⅠ勝ち馬)がいる血統。牡馬にしてはシャープな体つき。体力と筋肉がついて成長してくれば走ってきそうだが、センスのいい走りは初戦でも見せた。仕上がり早で休み明けから動ける」と記者の話。鞍上は西村淳騎手。
◆3月12日
●アネモネS・中山芝1600m
シルバージュエリー(牝、シルバーステート×ビジュートウショウ、美浦・加藤士厩舎)
祖母にGⅠ3勝のスイープトウショウ。1月7日の中山芝マイル戦でデビュー。先手をとり3コーナーで後続を離すと、ゴール前は抑えたまま3馬身半差の楽勝と、力の違いを見せつけた。前走後は早くにアネモネSへ目標を立てており、仕上がりに狂いなし。強い競馬で、桜花賞に名乗りを挙げたい。鞍上は杉原騎手。
●1勝クラス・中山芝1200m
レイカットスルー(牡、ミッキーアイル×ロジャーズスー、美浦・加藤士厩舎)
福島芝1200mの新馬戦を勝利し、カンナS2着、福島2歳S4着と短距離で好走。しかし前走の東京芝1400mの1勝クラスは、7着と崩れている。今回は1200mに距離短縮。カンナS2着時のコースで巻き返しを期す。
●1勝クラス・中山ダート1800m
ミラーオブマインド(牡、マインドユアビスケッツ×エミーズスマイル、美浦・新開厩舎)
昨夏の札幌ダート1700mの新馬戦でデビュー勝ち。カトレア賞でも2着とここまでは順当だったが、2月の1勝クラスはまさかの14着大敗。内の狭いところへ入ろうとして、馬が嫌気を出したようだ。能力を出していないので、前走は参考外。ブリンカー着用も考えているようなので、前走から一変を期待できる。鞍上は横山和騎手。
●未勝利・中山芝2000m
アヴィオンドール(牝、ドゥラメンテ×リュヌドール、美浦・手塚厩舎)
半兄フィエールマン(天皇賞・春2回、菊花賞勝ち馬)の良血馬が待望のデビュー。1週前のウッドでは5F66秒9-11秒3と上々の時計が出ている。「かなりの大柄で、牝馬ながら兄フィエールマンよりも馬格に恵まれている。血統的にも肉体的にも完成は遅めだが、エンジンがかかってからの迫力は満点」と記者の話。鞍上はルメール騎手。
アルファインディ(牡、モーリス×パーシーズベスト、美浦・宮田厩舎)
POGでも人気になった一頭。デビューとなった札幌の新馬戦は単勝2・1倍の人気に推されたが、結果は4着。叩いて2戦目の変わり身に期待したが、トモに疲れもあって休養。回復して12月の中山で復帰予定も、今度は鼻出血で再休養。体調を立て直し、2月半ばに美浦トレセンに帰厩している。まずは無事に2戦目を迎えたい。なお前日の中山芝1800mにまわる可能性もある。
●未勝利・阪神芝1600m
ヴィヴィッシモ(牡、ジャスタウェイ×エスティタート、栗東・松永幹厩舎)
母は5勝、シルクロードS2着の活躍馬。デビューから芝で2戦連続3着と好走。前走は番組の関係でダート(1400m)戦に出走したが、後方ままの14着で終わっている。芝に戻す今回は、前走と違う結果を期待したい。
●未勝利・中京芝1600m
ダルジェント(牡、ルーラーシップ×アルジェンテ、栗東・中内田厩舎)
母は4勝。ここがデビュー戦となる。1週前調教はCWで82秒6-67秒9-11秒6。ポルカリズムに遅れたが、相手は新馬勝ちの素質馬。時計は未出走馬としては上々だろう。鞍上は川田騎手
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