【日経賞】タイトルホルダーVSアスクビクターモア データ2強対決はどちらが買い!?

23年緒戦を迎えるタイトルホルダー

23年緒戦を迎えるタイトルホルダー


土曜の中山メインレースは日経賞(G2、中山芝2500m)。今年の注目は何といっても、タイトルホルダー×アスクビクターモアの「2強対決」です。

一昨年の菊花賞馬で、昨春は日経賞→天皇賞(春)→宝塚記念とG1を含む3連勝を飾ったタイトルホルダー。

同じく昨年の菊花賞で、有馬記念2着のボルドグフーシュ、先週の阪神大賞典を制したジャスティンパレスらを封じ込め、3.02.4のレコードで勝利したアスクビクターモア。

2頭の直接対決は初となるだけに「どちらが強いの?」と思っている方も多いことでしょう。

今回は日経賞の過去データを参考に、買うべきなのはどちらなのかを精査していきたいと思います!

①年齢

まずは「年齢」から。こちらのデータをご覧ください。

▼日経賞・年齢別成績(過去10年)
4歳 [6-5-1-15]勝率22.2% 複勝率44.4%
5歳 [2-2-4-26]勝率 5.9% 複勝率23.5%
6歳 [2-2-2-31]勝率 5.4% 複勝率16.2%
7歳~[0-1-3-28]勝率 0.0% 複勝率12.5%

過去10年では「4歳馬」が6勝。直近2年も21年ウインマリリン、22年タイトルホルダーと4歳馬が連覇しています。

日経賞は斤量基準で4歳馬が56キロ、5歳馬が57キロ~(牝馬2キロ減、G1・G2勝ちで斤量増)と4歳馬は斤量面での恩恵があります。1キロの差は意外と大きく、出走数を考慮しても好走率の高さが目立ちますね。

よってデータの切り口「年齢」から軍配が上がるのは「4歳」のアスクビクターモア!

斤量面に加えて、今年の4歳世代は有馬記念を制したイクイノックス、ダービー馬ドウデュースを始めハイレベル世代と言われているだけに、初戦から注目ですね。

②騎手

日経賞が行われる中山芝2500mはコーナーの多いトリッキーなコース。長距離戦では馬の能力を引き出せる「騎手」の腕も重要になってきます。

今回、タイトルホルダーに騎乗する横山和生騎手と、アスクビクターモアに騎乗する田辺裕信騎手。この2人の「中山芝2500m成績」をチェックしてみましょう。

▼中山芝2500m・騎手成績(過去5年)
横山和生[3-2-1- 5]勝率27.3% 複勝率54.5%
田辺裕信[3-1-6-18]勝率10.7% 複勝率35.7%

過去5年での勝利数は同じですが、好走率はタイトルホルダーに騎乗する横山和生騎手が大きく上回っています!

タイトルホルダーでの日経賞勝ちだけでなく、2020年のグレイトフルSでは12番人気のジャコマルを勝利に導き、22年のグッドラックHでは7番人気のアケルナルスターで1着。穴馬でも好走が目立つだけに、鞍上得意の舞台と言っていいでしょう!

③種牡馬

長距離戦では「血統」も結果を左右する重要なファクターのひとつ。タイトルホルダーの父「ドゥラメンテ」と、アスクビクターモアの父「ディープインパクト」の当該コース成績を比較してみましょう。

▼中山芝2500m・産駒成績(過去5年)
ドゥラメンテ   [1-1- 0- 7]勝率11.1% 複勝率22.2%
ディープインパクト[6-7-10-66]勝率 6.7% 複勝率25.8%

ドゥラメンテ産駒の出走数が少なくジャッジの難しいところですが、ディープインパクト産駒は数の割に「2・3着」が多く、勝ち切れない印象がやや強め。

ディープインパクト産駒は過去10年の日経賞で[0-1-3-12]と意外なことに未勝利で、連対率6.3%と低調。お世辞にも得意とは言い難い舞台です。

昨年はドゥラメンテと同じ父系である「キングカメハメハ産駒」のボッケリーニ、ヒートオンビートが2~3着に入り「父キングカメハメハ系」で上位を独占。よって近年の血統傾向からは「父ドゥラメンテ」のタイトルホルダーが有利と見ました。

以上の3項目を参照して、データ的に「買い」の要素が多かったのは…2項目で優勢だったタイトルホルダー

前走の有馬記念ではよもやの9着に敗れましたが、本来中山芝2500mは得意とする舞台。昨年に続いての連覇も十分にあると見て『データ2強対決』ではこちらを上位とします!