【ローズS】2ケタ人気で激走例アリ!「A→Bコース変更」で浮上する爆弾穴馬

チューリップ賞3着があるハワイアンティアレ

チューリップ賞3着があるハワイアンティアレ


ローズステークス(G2、中京芝2000m)は変則日程により例年の阪神ではなく中京が舞台。

またコース設計上の理由で芝1800mのレースは中京では施行しておらず、阪神開催時より距離が200m長い2000mとなります。

2020~22年も今年と同じ中京芝2000mで行われているものの、当時は開催2週目。今年は夏競馬から数えて6週目となるだけに、馬場状態が大きく異なっている点には注意が必要でしょう。

さらに中京芝は今週より「Bコース」を使用。連続開催によって荒れていた内ラチ沿いの芝が仮柵で保護されることで、先週までとは馬場傾向が一変する可能性があります。

この中京芝「A→Bコース」変更で馬場読みの参考になりそうなのが、今年と同じく秋の中京開催時にBコース変更週の日曜で行われた20~22年の神戸新聞杯(G2、中京芝2200m)です。


●22年 神戸新聞杯(良)
1着 ⑦ジャスティンパレス(5人気)
→4コーナー3番手

2着 ⑥ヤマニンゼスト(12人気)
→4コーナー11番手

3着 ②ボルドグフーシュ(4人気)
→4コーナー16番手

●21年 神戸新聞杯(不)
1着 ⑤ステラヴェローチェ(2人気)
→4コーナー9番手

2着 ⑦レッドジェネシス(5人気)
→4コーナー6番手

3着 ④モンテディオ(8人気)
→4コーナー2番手

●20年 神戸新聞杯(良)
1着 ②コントレイル(1人気)
→4コーナー6番手

2着 ⑱ヴェルトライゼンデ(3人気)
→4コーナー16番手

3着 ⑤ロバートソンキー(14人気)
→4コーナー10番手

10頭の少頭数で行われた21年を含め、1~3着馬のうち7頭が「差し・追い込み」馬。しかも2ケタ人気の爆穴馬を含む4頭が「4コーナー10番手より後方」から競馬をしていました。

牝馬ではなく牡馬のトライアル競走で距離も2200mとはいえ、人気薄の追い込みが決まっているのは意外ですよね?

同様の傾向は中京芝2000m施行時のローズSでも散見されていて、20年は4コーナー11番手から14番人気ムジカが2着に激走。22年も3着エグランタイン(7人気)が4コーナー8番手から3着に入るなど、後方から末脚を生かすタイプの活躍が目立ちます。

2年ぶり中京開催のローズSも、直線勝負に賭ける追い込み馬に注目。今年の出走予定馬で脚質と馬場傾向が一致しそうなのがハワイアンティアレです。

前走の中京戦は4コーナー11番手からラスト3ハロン33秒5の末脚で突き抜け快勝。芝1600m戦からの転戦も20年3着オーマイダーリン(11人気)の前例があり、同馬も前走1勝クラスを4コーナー13番手から、メンバー最速となるラスト3ハロン33秒7の上がりで差し切っていました。

またオーマイダーリンはハワイアンティアレと同様、マイル戦までしか勝利経験が無かったのもポイント。当時は初距離の芝2000mで人気の盲点となっていただけに、今回も激走候補として要注目ですよ!