騎手時代に約20万人が来場した90年ダービーをアイネスフウジンで逃げ切った中野栄治元調教師が、
独自の視点で重賞の好調教馬を導き出します!
【安田記念】馬装変更で変化あり!好調・中野栄治元調教師が狙う穴馬
2026/6/6(土)
| 一週前 美浦ウッド(良) | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 82.2 | 65.5 | 50.5 | 36.4 | 11.0 | 馬なり | |
まずは先週の日本ダービーを振り返ろうか。
S級評価に挙げたロブチェンと、次位に挙げたパントルナイーフの決着だったので僕としても会心だったけど、レースも見応え抜群だったね。
松山騎手にとっては悲願のダービー初制覇。まさに人馬一体の競馬で、松山騎手も馬を信じて乗っていたよね。この場を借りて「おめでとう」と言いたい。
そして、目指すは牡牝の三冠完全制覇(2020年にデアリングタクトで牝馬三冠達成)。これは誰も成し遂げていない偉業なので、この夏を無事に乗り切って頑張ってほしいな。
今週は安田記念。ナンバーワンはシックスペンスだ。前走は国枝厩舎から田中博厩舎にきて初めてのレースだった分、まだ手探りの状態だったんじゃないかな。
今回も同様の乗り込み量ながら、今週はブリンカーを着用して集中して走っていたのは好感。ハミ受けも良く、馬場が悪い中でもシッカリ伸びていたからね。実戦でも着用するようなので、ブリンカー効果を見込んでいると思うよ。
そういえば先週も言ったけれど、日本ダービー前日は美浦でトークショーがあったんだ。
ただね、当初は根本康広元調教師と二人のトークショーの予定だったのに、またもや加藤和宏調教師が、「調教終わったから!」って特別ゲストで飛び込んできたんだよ(笑)
せっかく今度は僕も話せるかと思ったら、また二人で喋りまくり…(涙)。「そろそろ馬の話しようか」って、競馬の話題に戻したけど、あの二人は本当に仲がいいよね(笑)
そんなトークショーで、"レコード賞"の話が出てきたんだ。みんなは知ってるかな?
今はないんだけれど、昔はコースレコードや日本レコードを更新した際にはJRAからジョッキーに純金のメダルが贈呈されていたんだ。
僕?ジョッキー時代にもらったことがあるよ。でも今は持ってない。"買取大吉"に売って、山崎のウイスキーに変えちゃったから(笑)。この話をしたらみんなウケてたなぁ。
スズハロームは現在2連勝中で前走は重賞初制覇。その勢いのまま追い切りも重心を低くして、躍動感のある動きだった。6歳にして本格化の趣で、その決め手は東京でこそだと思う。人気はないだろうけれど怖い存在だね。
レーベンスティールは1週前にシックスペンスの内から併せてやや劣勢だったが、今週は馬場の悪い中、鋭い掻き込みで持ったまま終いの1ハロンは11秒台。課題のテンションも上がっていなかったので良い雰囲気で臨めそうだ。
最後にシリウスコルト。今週は雨の中で走りづらそうな状況だったけれど、馬自身は気分良く体全体を使ってリズミカルに走っていた。物足りなさが残った1週前とは一変して、最近の中では一番イイ状態だと思うよ。
カナタコナタ
日曜の狙いは阪神9Rのカナタコナタにしよう。日曜は阪神競馬場は雨みたいだね。より前が有利になりそうだし、カナタコナタは55kgで斤量差がある。ハナを切れば粘り込めていいんじゃないかな。
プロフィール

【中野 栄治】Eiji Nakano
1953年大分県生まれ、東京都出身。父は大井の元調教師という家庭で育ち、1971年に騎手デビュー。数多くの活躍馬に騎乗し、約20万人が詰めかけた1990年日本ダービーをアイネスフウジンで逃げ切り伝説を作る。1995年には調教師に転身。短距離G1を2勝したトロットスターなどを育て、日本競馬にその名を残した名ホースマン。



