- 11月9日 東京11R 武蔵野S(G1)
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本命馬◎エンペラーワケア(1人気) 1着
初の距離も「不安なし」断言!
- 11月3日 東京11R AR共和国杯(G2)
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お宝馬$タイセイフェリーク(6人気) 3着
格上挑戦で自信の推奨!
1400m寄りのマイル戦
2015/2/7(土)
日曜東京11R 東京新聞杯(G3)(芝1600m)
◎本命馬 |
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⑯タガノグランパ 牡4、栗東・松田博厩舎、菱田騎手 |
捉えどころのない難解な一戦だ。それぞれの有力馬に推奨理由があり、またそれと同じくらいの不安点がある。「今」を見ても灯りが見えないのなら、手掛かりを過去に求めてみるしかない。幸いなことにこのレース、長らく条件も時季も変わっていない。
するとおぼろげながら見えてきたことがある。昔から一貫して、上位馬の多くは1400mでも強かった馬たちだったのだ。
近5年で言えば、レッドスパーダ、トライアンフマーチ(2回)、エーシンフォワード、ガルボ、クラレント(2回)、ダイワマッジョーレ……東京新聞杯で3着以内に入って後に1400m重賞で勝ち負けした馬もいるけれど、時系列の前後関係はさておき、適性として1400mへの指向が高かった馬が、効率的に好走していたことが分かる。
今年は1400m経験の乏しい馬が多い。その中で光るのが、1400m3戦無敗の⑯タガノグランパ。大外枠は正直厳しいが、7枠8枠でも大舞台で健闘しており、直線の長い東京ならカバーできるだろう。前走は菊花賞からの一気の距離短縮から来る反動が全て。ミルリーフのクロスを持つ馬は、切れる馬場より今のパワーシフトの芝でこそだろう。ディープ産駒が切れを活かしづらい芝であることは、今日のレースからも見てとれた。
$お宝馬 |
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①メイショウヤタロウ |
芝1400m要素ということは、つまりダート兼用血統ということを意味する。3歳春までは芝の快速馬、古馬になってダートで頂点を取ったメイショウボーラーを兄に持つこの馬は、母方から高いダート適性を受けている。自身も兄のように1400m、1600m共に得意としてきた。オープン実績は薄いが、複穴の資格は血統からはある。フルーキーを倒してオープン入りを決めた馬だったことを、忘れてはならない。
あとは⑫エキストラエンド、⑩フルーキー、⑤マイネルメリエンダ、④シャイニープリンス、⑭サトノギャラント、⑬アルフレード。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。