イスラボニータ

(牡6、美浦・栗田博厩舎)

フジキセキ
イスラコジーン
母父Cozzene
通算成績23戦7勝
重賞勝利 17年マイラーズカップ(G2)
14年皐月賞(G1)
14年セントライト記念(G2)
14年共同通信杯(G3)
13年東京スポーツ杯2歳S(G3)
連対時平均馬体重470kg (最高:488kg) (最低:458kg)
前走時馬体重484kg
POINT2歳時から大きな故障なく一線級で戦っているが、筋肉の付き方を見ても衰えはほとんど感じない。ただ、加齢によって少しずつ硬さが感じられるようになってきており、現状は他馬と並んでヨーイドンの競馬より、ある程度の好位置で流れに乗って、切れ味を生かす競馬がベストだろう。毛艶も黒光りしていて体調はかなり良さそうに見える。トモの張りも十分で、復活のG1制覇があっても驚けない。

ウインガニオン

(牡5、栗東・西園厩舎)

ステイゴールド
チャンネルワン
母父ポリッシュネイビー
通算成績23戦8勝
重賞勝利 17年中京記念(G3)
連対時平均馬体重485kg (最高:494kg) (最低:468kg)
前走時馬体重494kg
POINT春~夏に3連勝で一気に力を付けてきた。胴がやや詰まった体型で距離はマイルまで。どちらかと言えば、スピード型のマイラーで、速力が必要な京都のマイルは合っているのでは。元々腹袋が大きく、腹回りは立派に見せるタイプではあるものの、今回は肋骨が浮いて見えるほどシャープな造り。ちょっと太い?と思わせるくらいの状態で上位に来ていたので、この点がどう出るか。

エアスピネル

(牡4、栗東・笹田厩舎)

キングカメハメハ
エアメサイア
母父サンデーサイレンス
通算成績14戦4勝
重賞勝利 17年富士ステークス(G3)
17年京都金杯(G3)
15年デイリー杯2歳S(G2)
連対時平均馬体重481kg (最高:484kg) (最低:476kg)
前走時馬体重476kg
POINT良くも悪くも2歳時の印象から大きく変わることのない馬。心肺機能が高いので距離に融通は利くものの、正方形のシルエットをしており、本質はマイラー。バランスの良さでどんな展開やコースでも安定して走ることができる。毛艶も良く、薄っすらと肋骨が浮いて1週前の時点で仕上がりは良好。筋肉の張りも申し分ない状態で、好勝負必至。

グランシルク

(牡5、美浦・戸田厩舎)

ステイゴールド
ルシルク
母父Dynaformer
通算成績23戦5勝
重賞勝利 17年京成杯オータムハンデ(G3)
連対時平均馬体重494kg (最高:508kg) (最低:476kg)
前走時馬体重510kg
POINTステイゴールド産駒らしからぬ大柄な正方形のシルエット。いかにもマイラー体型といった雰囲気。前走はよもやの大敗であったが、脚元を見るとベタ蹄で蹄底がやや浅い。道悪はお世辞にも巧いとはいえず、馬場状態が合わなかったのではないだろうか。ハードな競馬の後だが馬体は萎むこと無く、筋肉の張り、毛艶共に上々。気持ち腹回りにゆとりも感じるが、輸送で絞れればちょうど良いくらいになるのではないだろうか。
今週のイチオシ

サトノアラジン

(牡6、栗東・池江寿厩舎)

ディープインパクト
マジックストーム
母父Storm Cat
通算成績27戦8勝
重賞勝利 17年安田記念(G1)
16年スワンS(G2)
16年京王杯スプリングC(G2)
連対時平均馬体重524kg (最高:534kg) (最低:508kg)
前走時馬体重532kg
POINTバランスの整ったシルエットと豊富な筋肉量で現役屈指の好馬体を誇る。マイル以下で好成績を残しているが、脚長で距離は比較的融通が利く体型。天皇賞は道中完全にノメって走っていたように、道悪が全てだった。競馬に参加していないぶん、ダメージは見受けられないし、筋肉の張りはピカイチで、毛艶も抜群に良く見せている。昨年は直線の致命的な不利に泣いた。雪辱を何としても晴らしたいところ。

サングレーザー

(牡3、栗東・浅見厩舎)

ディープインパクト
マンティスハント
母父Deputy Minister
通算成績10戦5勝
重賞勝利 17年スワンS(G2)
連対時平均馬体重474kg (最高:482kg) (最低:466kg)
前走時馬体重476kg
POINT斜尻直飛のディープインパクト産駒らしい体型。このきょうだいは身長がある割に幅が薄く、ひょろっとした印象を持たせる体つきをしている。また、晩成傾向にあるのも一つの特徴で、この馬もまだまだ良化余地を残す。コンスタントに使われているが馬体が萎んだ印象もなく、良い意味でシャープに見える好仕上がり。この完成度でG1の一線級相手にどこまでやれるか、試金石の一戦だ。

ペルシアンナイト

(牡3、栗東・池江寿厩舎)

ハービンジャー
オリエントチャーム
母父サンデーサイレンス
通算成績8戦3勝
重賞勝利 17年アーリントンカップ(G3)
連対時平均馬体重477kg (最高:482kg) (最低:474kg)
前走時馬体重476kg
POINTバランスの良い体型でマイルを中心に使われているが、距離は保つ。3歳春まではややトモの緩いところが感じられたが、成長してトモの筋肉はパンとしてきた。元々の立派なフレームに中身が詰まってきた印象で、優れた瞬発力を生み出せるだろう。前走は通ったコースが内目の伸びない位置で、決して力負けではない。一度使って状態は上がって来ているし、古馬相手でも引き続き警戒が必要。

マルターズアポジー

(牡5、美浦・堀井厩舎)

ゴスホークケン
マルターズヒート
母父Old Trieste
通算成績23戦8勝
重賞勝利 17年関屋記念(G3)
17年小倉大賞典(G3)
16年福島記念(G3)
連対時平均馬体重529kg (最高:540kg) (最低:524kg)
前走時馬体重528kg
POINT2000mでも勝利を挙げてはいるものの、体型的にはやはりマイルがベスト。スピード能力が高いので、直線平坦の京都コースは合っているのではないだろうか。背中には銭型が浮き始めており、体調はかなり良さそうに見えた。京成杯AHからのぶっつけでも太め感なく馬体は出来上がっている。脚質的に展開に左右される面はあるものの、重賞3勝の実力はG1でも軽視出来ない。

レーヌミノル

(牝3、栗東・本田厩舎)

ダイワメジャー
ダイワエンジェル
母父タイキシャトル
通算成績10戦3勝
重賞勝利 17年桜花賞(G1)
16年小倉2歳ステークス(G3)
連対時平均馬体重464kg (最高:468kg) (最低:458kg)
前走時馬体重478kg
POINT背中と胴のラインが平行で、切れる脚はないが長く脚を使う体型。早め早めに脚を使う形で持ち味が生きるのではないだろうか。比較的完成度が高く、ここに来て大きく変わった印象は受けないが、良い意味で平行線といったところ。胴が詰まったマイル以下のタイプで、秋華賞は距離が長かった。適距離に戻る今回は巻き返しが見られても不思議ではない。

レッドファルクス

(牡6、美浦・尾関厩舎)

スウェプトオーヴァーボード
ベルモット
母父サンデーサイレンス
通算成績23戦10勝
重賞勝利 16~17年スプリンターズS(G1)
17年京王杯スプリングC(G2)
16年CBC賞(G3)
連対時平均馬体重467kg (最高:474kg) (最低:456kg)
前走時馬体重474kg
POINT元々立ち姿は見栄えのしないタイプではあるが、それでも前走時は全身に血管が浮き出て凄まじい馬体の張りだったように、見た目からして絶好調を示していた。今回もデキ落ちは全く感じられず、引き続き良い状態でレースを迎えることが出来そう。脚質的に京都の外回りマイルは合っているとは言えないが、過去にはデュランダルなども直線一気の追込を決めているように、決して追込が届かない舞台ではない。距離が延びて同じ脚を使えれば、勿論勝ち負けに加われる。
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